2025年7月29日、タイ東北部スリン県ガブチョーン郡において、中国の報道機関に所属する中国人記者3人が、軍関連施設を撮影していたところを警察に一時的に拘束されました。各報道が伝えています。
3人は、カンボジアとの国境地帯における緊張状況を取材する目的で現地入りしており、軍の管理区域付近で撮影を行っていた際に、身元確認のため事情聴取を受けました。
当初、SNS上では「偽の記者証を所持していた」「偽装ナンバープレートを使用していた」などの憶測が広がり、一部ではスパイ行為の可能性を指摘する声も上がりました。また、3人のうちの1人が、7月24日にカンボジア軍の攻撃を受けたガソリンスタンド前で撮影されたTikTok動画に登場していた人物に似ているという投稿も見られました。
しかし、翌30日、スリン県ガブチョーン警察署の署長が記者団に対し説明を行い、3人はいずれも中国の正式な報道機関に所属しており、所持していた身分証や入国関連書類はすべて有効であったと明らかにしました。また、彼らはバンコクの大学に通う学生と行動を共にしていたことも確認されました。
当局は、今後の取材にあたってスリン県広報局などと連携するよう助言を行い、本人たちも対応に協力的であったため、その後解放されています。
現在、スリン県の一部地域は戒厳令の対象となっており、国境付近での撮影や取材活動には厳しい監視体制が敷かれています。今回の措置は、関係機関が法令と安全基準に則って実施したものと説明されています。
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