🥂 お水全国

−6月7日−何の変鉄も無い桜木町でそれは起きた。とある飲食店で送迎兼ボーイを勤めるこの男「南川光晴（35)」と同じく飲食店従業員「長谷川美雪(23)」二人は短期間ではあるものの、恋人関係であった。結婚の約束までしていた矢先の出来事である。−6月6日−いつもなら光晴から電話が掛かってくる、彼女は毎日彼からの愛の囁きを楽しみに待っていた。しかし、その日に限って彼から連絡が来ることは無かった…。彼女の脳裏に「浮気」という文字が浮ぶ。不安な感情を抱きながら彼女は接客をしていた。−午前６時30分−接客の営業が終わり、光晴の運転する送迎車に乗る。先に他の従業員を家近辺に送り、最後に彼女を送る、これが毎日のローテーションであった。「ねぇ、どうして今日電話してくれなかったの？」彼女が呟いた、「……。」彼は何も応えようとしない。「ねぇっ！気いてんの？」「……。」すると彼女の中で浮気の文字が交差し始める。「好きでもないし嫌いでもないしタイプじゃねーから」彼の心無い言葉に彼女はついに爆発する。「じゃあ今までのは何だったの！？私の事愛してないのっっ？」「……。」黙り込む彼「あんたなんか大っ嫌いっっ！」彼女は大声で叫ぶ「私の事愛してないのっっ？この嘘つきっっ！」「オマエも俺の事嫌いなんだろっっ！」彼が発狂し始める瞬間であった。そして彼女は‥「大っ嫌いっっ！」この言葉を発した直後彼、光晴は彼女に暴行を働いた…事件の最中彼女の左薬指には彼にはめてもらった指輪が彼女の血で真っ赤に染まっていた…−現在彼女は自宅療養中である…彼女は顔と心に一生消える事の無い傷を負った…。