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《朝日新聞》によると、新興政党を支持する傾向のある日本の有権者は、メディア、政府、専門家、警察といった公共機関に対して強い不信感を抱き、「社会には秘密組織が存在する」「外国人が優遇されている」「ワクチンは信用できない」といった主張に一定の信頼を置いているという。この調査は、《朝日新聞》と大阪大学の社会心理学教授である三浦麻子氏によって行われ、現代日本社会の一部のグループが抱える深刻な不安と制度への疎外感を明らかにした。

報道によれば、政党への好感度の分布において、日本保守党、参政党、国民民主党、令和新選組の支持者は「メディア」への信頼感が平均的に低い。特に、日本保守党支持者の平均信頼度は1.62で、「中立」基準値の3を大きく下回っている。参政党は1.79、国民民主党は2.07、令和新選組は2.15で、全体の平均は2.27であった。

記事によると、これらのグループは「メディアが利益を目的に社会の分裂を意図的に報道している」、「メディアはすべて悪い」という見解に賛同し、政治情報を得る際にYouTubeやX（旧Twitter）などのソーシャルメディアに依存することが多い。一方で、政府や公権力、専門知識に対する信頼感も著しく低い。

しかし、記事は「秘密組織が政治に影響を与えている」という項目については、参政党、日本保守党、令和新選組の支持者が強く同意していると指摘している。彼らは「世界では多くの重大な出来事が一般の目に触れない形で進行している」「秘密組織が政治決定に重大な影響を及ぼしている」と信じている。このような見方は、米国のトランプ大統領が提唱した「ディープステート（Deep State）」の概念と似ている。

さらに、記事によると、「日本社会で外国人が優遇されていると思うか」という質問に対し、日本保守党支持者の平均同意値は4.26、参政党は4.18、令和新選組は3.65、国民民主党は3.62で、全体平均の3.24を上回っている。多くの人々がこの印象を抱いているにも関わらず、人権問題に取り組むNGOは、「日本には外国人の基本的人権を保障する法律がなく、外国人居住者に選挙権や法定の生活補助を与えていない」と説明している。

また、記事は、新型コロナワクチン接種に対する態度について、日本保守党支持者は「接種を推奨するべきではない」と考える傾向にあり、その同意度は3.51、参政党は3.41、令和新選組は3.28で、いずれも全体平均の2.89を上回っている。彼らはワクチンに対して非常に高い不信感を抱いていることが示された。

記事は、情報源の違いが信頼の差として現れていることも説明している。参政党、日本保守党、令和新選組の支持者はソーシャルメディアや動画サイトを頼りにし、自民党、立憲民主党、公明党、日本維新会の支持者は伝統的なメディアを好み、制度や専門機関への信頼も高い傾向にある。国民民主党の支持者はこの中間に位置し、伝統的メディアとインターネット情報の両方を使用している。

《朝日新聞》は、しかし、すべての政党支持者が「親戚や近所の人々」に対する信頼度が一般的に高いことを指摘している。これにより、制度が信頼されない場合でも、日常生活に密接に関連する人間関係が安定した信頼の基盤を持っていることが示されている。

大阪大学の三浦麻子教授は、参政党、日本保守党、令和新選組の支持者は、イデオロギーにおいて大きく異なるが、現代社会に対する強い不満を抱き、政府、司法、メディアといった制度的存在に対して非常に大きな不信感を持っていると指摘している。これらの人々は「新聞もテレビも見ない」で、SNSや動画配信プラットフォームから情報を収集する傾向があり、こうした環境が社会体制に対する反感や疎外感をさらに強化する可能性があると示している。

三浦麻子氏は、とりわけ参政党が掲げる「日本人優先」のスローガンが、見過ごされたり剥奪されたと感じているグループに強い魅力を持つと指摘している。また、その党は日本保守党のように右派や国家主義を強調せず、社会に対する不満を抱える人々の感情の出口になりやすい。一方、自民党、立憲民主党、維新会の支持者は、現状に対する不満が全体的に低く、既存の制度を信頼する傾向にある。国民民主党はこれらの中間に位置し、「新興」、「既成」、そして「中道」のつながりのポイントとなっている。

この調査の研究方法は、《朝日新聞》と大阪大学の三浦麻子教授によって実施され、2024年2月から毎月実施される「ネット意識調査」で、7月7日までに8回の調査が行われ、5,000以上の有効なサンプルが回収された。アンケート内容は「最も好きな政党」や、政府、メディア、専門家といった制度的存在への信頼度、社会観、情報源などを含んでいる。

【日時】2025年07月12日 18:30
【提供】風傳媒

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