北検は、台北市における双呉罷免提案書の偽造事件について捜査を進めており、本日(29日)、調査局台北市調査処を指揮し、国民党所属の台北市議員・張斯綱氏(中央)を召喚して事情を聴いた。(写真/柯承惠撮影)台北地検は、台北市の「二つの呉(呉思瑤氏と呉沛憶氏)」に対する罷免(リコール)提議書に偽造の疑いがあるとして捜査を進めており、本日(29日)、調査局台北市調査処に指示を出し、国民党台北市議員の張斯綱(ちょう しこう)氏を呼び出して事情を聴くことになった。専門チームの分析によると、一部の個人情報は張氏が4年前に発起した罷免の署名活動から来ている可能性があるという。調査局は午前11時30分ごろ、張氏を台北地検に送致し、事情聴取を行った。張氏はすでに被告として立件されたとされ、彼はメディアの質問に対し、自身の役割が証人か被告かは不明であると述べ、事件の詳細を明らかにするために来たと答えた。検察官の聴取の後、張氏は保釈されずに帰宅を許可された。
台北地検は、民進党の立法委員である呉思瑤(ご しよう)氏と呉沛憶(ご はいおく)氏の罷免案に関わる団体が提議書を偽造したのではないかという告発を受け、4月14日から複数回にわたって捜査を行っている。現在の被告には、呉沛憶氏罷免団体の代表者である李孝亮(り こうりょう)氏、呉思瑤氏罷免団体の代表者である張克晉(ちょう こくしん)氏、「罷呉四騎士」と呼ばれる頼苡任(らい いじん)氏、満志剛(まん しごう)氏、劉思吟(りゅう しいん)氏、陳冠安(ちん かんあん)氏と、劉氏の夫である林叡(りん えい)氏、国民党台北市第一地区部の執行長である曾繁川(そう はんせん)氏、国民党台北市第四地区部の執行長である陳奎勳(ちん けいくん)氏の名前が挙がっている。
さらに現在、勾留され面会禁止となっている被告には、国民党台北市党部主委の黄呂錦茹(こう りょきんじょ)氏、国民党台北市党部書記長の初文卿(しょ ぶんけい)氏、総幹事の姚富文(よう ふぶん)氏などが含まれている。事件全体は刑法の偽造文書および個人情報保護法に関する罪を追及する方向で捜査が進められている。