
タイ警察中央捜査局(CIB)は2025年6月4日、税務不正の疑いでシンガポール国籍の元取締役の男をスワンナプーム空港で出国直前に身柄拘束し、逮捕したと発表しました。男はシンガポールへ向かう予定だったとみられています。
この男は2015年7月から10月にかけて、情報サービス企業 Isentia Monitoring Services (Thailand) Co., Ltd. の取締役を務めていました。調査によると、同社は売上・仕入れともにゼロとする虚偽の付加価値税(VAT)申告を行い、実際には収益があったにもかかわらず納税を免れていたとのことです。
バンコク第17区の税務署が調査を実施し、不正な申告により約523万バーツの損害が国に発生したと判断。これを受けて歳入局が刑事告訴し、警察が召喚状を出しましたが、男は応じず、逃亡の可能性があるとみられていました。
出国情報をつかんだ警察は空港で本人を確認し、身柄を確保。現在、詳しい事情を聴いています。