
タイ保健省疾病管理局(DDC)は2025年6月9日、国内における新型コロナウイルスの新規感染者が14,716人、死亡者が9人だったと発表しました。これにより、2025年に入ってからの累計感染者数は42万937人、累計死亡者数は112人に達しました。
感染者が多い地域としては、バンコク、チョンブリ、ノンタブリ、ナコンラチャシマ、サラブリの各県が挙げられています。
疾病管理局局長は、雨季は呼吸器系感染症が流行しやすい時期であると指摘。新型コロナだけでなく、インフルエンザなどもこの季節に広がりやすくなると説明しています。
ウイルスや細菌によるこれらの病気は、咳やくしゃみなどによる飛沫感染、汚染された物品の接触、または感染者との密接な接触によって容易に広がるとされます。
特に注意が必要なのは「608グループ」と呼ばれる高リスク層です。これは60歳以上の高齢者、7つの基礎疾患のいずれかを持つ人、そして妊娠12週を超える妊婦が含まれます。
局長は「発熱、咳、喉の痛み、鼻水などの症状が出た場合は、ただちにマスクを着用し、自主的に隔離し、医療機関で診察を受けてほしい」と呼びかけています。こうした高リスク層は、重症化や死亡のリスクが特に高いとしています。
雨季のタイでは引き続き、感染予防策の徹底が求められています。