このほどマカオ政府財政局が公表した最新の財政収支資料によれば、今年(2025年)1〜5月累計の歳入は前年同時期から1.8%減の433億1674.8万パタカ(日本円換算:約7667億円)で、年度予算執行率は37.3%だった。
経常性収入に限ると1.9%減の429億6909.5万パタカ(約7610億円)で、年度予算執行率は38.2%。このうち、いわゆるゲーミング(カジノ)税収は0.3%増の371億0432.1万パタカ(約6571億円)、年度予算執行率は39.8%。歳入に占めるゲーミング税の割合は85.7%に。
歳出は1.2%増の316億3895.3万パタカ(約5603億円)で、年度予算執行率は28.9%。
財政収支は116億7779.5万パタカ(約2068億円)の黒字で、前年同期から9.1%減。年度予算執行率は171.9%。
アフターコロナでカジノ売上の回復が進む状況を受け、財政予算における年間カジノ売上目標は2023年から段階的に引き上げられている。今年の年間目標は前年から11%引き上げの2400億パタカ(約4兆2502億円)、月平均200億パタカ(約3542億円)となっているが、1〜5月の実績は前年同時期から1.7%増の977.07億パタカ(約1兆7303億円)で、5月を除いて未達が続く状況。政府は6月3日、今年の年間カジノ目標値を5%下方修正し、2280億パタカ(約4兆0377億円)とする方針を示すに至っている。
カジノのイメージ(資料)=本紙撮影