
タイ空港公社は2025年6月14日、キングパワー・デューティーフリー社からの申し出を受け、プーケット空港、チェンマイ空港、ハジャイ空港における免税品販売契約の見直しを検討していると発表しました。この件は、2025年6月17日に開催予定の取締役会で正式に協議される予定です。
キングパワー・デューティーフリー社は2025年5月、現行契約に関する書簡をタイ空港公社に提出しました。新型コロナウイルスによる影響や経済状況の悪化、訪タイ観光客数の減少などを理由に、現在の契約条件では事業継続が困難であるとしています。一部の報道では、同社が契約の一部解除や撤退も視野に入れた協議を求めていることが伝えられています。
これを受け、タイ空港公社は問題解決に向けて、契約内容や影響を中立的に分析するための委員会を設置するとともに、国家系の大学機関を顧問として迎え、対応策の検討を進めるとしています。調査と検討は60日以内を目標に進められ、取締役会に報告される予定です。
なお、タイ空港公社は「今回の協議は空港における旅客サービスの品質に影響しない」と明言しており、キングパワー・デューティーフリー社による免税品販売は現在も通常通り営業が継続されています。
タイ空港公社は今後も、透明性と説明責任に基づいた空港運営を徹底し、利用者、投資家、そして国の経済的利益を守る姿勢を貫いていくとしています。