
ギネスが、世界一高価なチーズを発表した。高級車やロレックスが購入できるほどの高値が付いたチーズとはどんなものなのだろうか。
スペイン産の青カビチーズが世界一に
世界一高いチーズの座に就いたのは、標高約1500メートルの「ロス・マソス洞窟」で、10ヶ月熟成されたという、約2.3kgのカブラレスチーズ(スペイン北部の伝統的な青カビチーズ)だ。
洞窟での熟成は温度や湿度が安定しているというメリットがあり、さらに洞窟内に存在する独特の微生物がチーズに個性や複雑さを加える。
このチーズは、アンヘル・ディアス・エレーロ(Ángel Díaz Herrero)チーズ工房によって製造され、スペイン・アストゥリアス州で開催されたチーズコンテストにて、最高評価を獲得した。
名物レストランが落札
DOPカブラレス規制委員会によってオークションで販売され、3,000ユーロ(約514,000円)から始まったオークションは、40件の入札を経て36,000ユーロ(約6,170,000円)で落札された。
購入したのは、スペインのレストラン「El Llagar de Colloto」。オークション会場近郊にある、結婚式も行われるという格式高いレストランだ。
実はこのオークションで、最も高値でチーズを落札したのは今回が初めてではなく、5年連続での落札となっている。
いわば毎年初マグロを高値で競り落としていたことで有名な築地市場のすしざんまいのような存在だ。
El Llagar de Collotoもまた、毎年話題をさらう見事な一手と言えそうだ。(了)
参考:Guinness World Record「Most expensive cheese sold at auction is €36,000 piece aged in a cave for 10 months」(7/8)