
タイ保健省疾病管理局は、2025年5月18日から24日までの1週間で、全国の新型コロナウイルス新規感染者が合計53,596人に上ったと発表しました。感染が最も多かったのはバンコクで、働き盛りの世代を中心に感染が広がっています。タイ政府メディアNNTが伝えています。
新規感染者のうち、外来診療を受けたのは50,765人、入院を必要としたのは2,831人でした。同期間中の死亡者は5人でした。
2025年に入ってからの累計感染者数は187,037人、死亡者数は46人です。県別では、バンコクが最多の9,575人で、次いでチョンブリ、サムットプラカーン、ノンタブリー、ラヨーンの順となっています。
年代別では30~39歳が最も多く、次いで20~29歳、60歳以上となっており、5歳未満の子どもでも4,000人を超える感染が確認されています。これは、経済活動の中心世代や高齢者層、そして幼児にまで感染が広がっていることを示しています。
感染拡大の要因としては、職場での接触や高齢者の脆弱性などが挙げられています。入院率は比較的低いものの、都市部を中心に感染者数は増加傾向にあります。
保健当局は状況を注視しており、リスクの高い県では追加の公衆衛生対策を実施する可能性もあるとしています。バンコクとその周辺地域は、特に重点的な監視対象となっています。