鹿児島県の口永良部(くちのえらぶ)島では27日、火口直下を震源とする火山性地震が相次ぎ、65回に増加した。
1日あたりの地震回数が50回を超えたのは、2015年5月の噴火以来で、火山ガスの放出量も増えているという。
鹿児島地方気象台によると、口永良部島では今月25日以降、火山性地震が急増している。
1日あたりの発生回数は、24日には9回だったのが、25日は37回、26日20回、きのうは65回を観測。
きょうも正午までに35回と相次いでいる。
東京大学や京都大学が27日に行った調査によると、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、1日あたり200トンと前日の2倍に増えた。
島中央に位置する新岳火口では28日、火口から700メートル上空に白い噴煙がのぼるようすがとらえられている。
口永良部島では2015年5月29日、新岳火口で爆発的な噴火が発生し、火砕流が海岸まで到達し、全島民が島外へ緊急退避した。
このため気象庁は、噴火警戒レベル「3」を維持し、火口から約2キロ範囲では、噴火に伴って弾道を描いて飛散する大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけている。
【日時】2017年11月28日(火) 18:02
【提供】ハザードラボ