😎 宮崎不良・族

モロッコの辰３
「わからんヤツだな」塚越はいうが早いか、ブローニングを若山守に突きつけた。
「行き先をいったら来るのか」ブローニングというよりも、塚越の迫力に声も出せない若山はうなずくしかない。
「よし、教えてやろう。横浜だ」
横浜と聞いた若山はそこですべてを了解した。顔から血の気がサッと引いていくのが、自分でわかった。あの湯河原の一件だったのだ。
「わかったか」という塚越の問いに、若山は大きくうなずく。
「……わ、わかった。その前に……ちょ、ちょっと待ってくれないか。おふくろにことわってくるから」
「この期に及んでジタバタするな！このヤロー！」とうとう塚越は怒りを爆発させてしまった。

もっと話聞かせて

今は忙しくて書けないよー
(・∀・)ﾉ

安藤昇が死んだね

もっこり　立つ❗ヤバイなそいつ😣変態か❗

著作権法違反

きのうビックボックスに来てたよ

忙しくて続きを書けない
(・∀・)ﾉ

100

続編宜しくです！

そんなに忙しいんかい！
続編ヨロヨロ

まだ？？

はよ続編！

単行本を買えや！！
(｀ヘ´)ﾉ

冬になったら書き込むかもだが続きは面白くないぞ
モロッコに限らずアウトローの話が面白いのは若い頃の話だけ
それと横浜のＤＱＮには憧れのヒーローなので宮崎出身とは言わない方がいい
モロッコの墓がどこにあるのかで揉めてたぐらいだし、モロッコは宮崎生まれで横浜育ちが正解

モロッコの辰３
モロッコ軍団にさらわれた若山守は、心底おびえていた。
相手が名にしおう横浜愚連隊のチャンピオン、モロッコの辰と知ったときからである。
あまりに相手が悪すぎた。何をされるかわかったものではなかった。
若山を乗せた車は横浜市内へと入り、ある家に着いた。
「降りるんだ」塚越の舎弟が若山をうながした。そのまま若山はモロッコ軍団によって監禁されることになったのである。
若山は浴衣一枚のままだったから、あとで、「これを着とけ」と着物を手渡されるのだが、
それは林喜一郎のもので、若山守の巨体にあう着物となると、林のものしかなかったのだ。

若山は情けなさそうに着物を受け取り、着替えるのだった。
「こいつの値段はいくらにしますか？」佐々木鳴夫がモロッコの達に訊いた。
「フーン」モロッコは無表情に若山守を見た。いつもの威勢のよさはどこへやら、そこにはすっかりしょげ返った若山の姿があった。
それにしても、初めてモロッコと顔をあわせたときの若山の反応は見物だった。
部屋に入ってきたモロッコを見るなり、若山はまるで全身を電流が走ったかのような表情をしたのだ。
〈こんな小さな男だったのか〉という驚きがあったのだろう。
「五十万でいいだろう」モロッコはさもつまらなさそうにいった。

五十万といえば、当時としては大変な金額である。
しかも天下の若山組・若山登組長からとろうというのだ。まさにモロッコのモロッコたるゆえんがそこにあった。
「当時の横浜のヤクザというのは全部ギャングだからね」と、ある関係者は当時を懐かしそうに振り返る。
モロッコの辰が新宿の若山組・若山登組長に対して、せがれ、守の交換条件として突きつけた金額は五十万。
取り引き場所は横浜・伊勢佐木町の「根岸家」であった。
当時、根岸家は夜通し営業する店として横浜では有名な酒場だった。
いまでこそ二十四時間営業は珍しくもないが、当時、そういう店は根岸家以外になかった。
そのため、夜な夜な世間一般の規格からはずれた種々雑多な人間が集まっていた。
船員、ヤクザ、ポン引き、パンパン、オカマといった類である。

モロッコの達３
ことに夜中の二時か三時には、きまって賭場帰りのヤクザやその客でいっぱいになったものだ。
ちょうど横浜のあっちこっちでたつ賭場がピンになる(あがりになる)時間帯だったからである。
そこにも自然のとり決めがあって、店内でもいい場所にすわれる人間は、“いい兄ぃ”に決まっていた。
また、根岸家の女将が女傑肌の人で、ずいぶんそういうヤクザたちをかわいがったものだった。
この根岸家に約束通り新宿の若山組・若山登組長がやってきた。羽織袴の正装である。さすがに貫禄は否めなかった。

これを迎えるのは佐々木鳴夫と塚越の達である。その側には若山守が巨体を小さくさせて控えていた。
「金は持ってきたろうな？」佐々木の問いに若山組長は黙ってうなずくと、カバンをとり出した。中にはたしかに百円札が束になってつまっていた。
「よし」カバンをうけとった佐々木が若山守を押さえている舎弟に目くばせをした。
「よし、行けよ」塚越の達が守にいう。かくと若山守はようやく解放されることになったのである。
若山親子は根岸家を引きあげていった。その直後だった。警察がなだれをうって根岸家へ乗りこんできたのである。

モロッコの達３
佐々木と塚越は逮捕された。若山組長は息子を心配するあまり、すでに警察に手をうっていたのだ。
だが、佐々木と塚越にとって警察に捕まることなど、屁とも思っていなかった。
「まあ、オレたちは何日入ったっていいんだよ」と佐々木がいえば、
「入れば入るだけ値段がつりあがるっていうもんだ」と塚越が応じる。
「違えねえ」二人してニヤリと笑いあう。留置場の中だった。
二人を警察に売ったというその事実をもって、再び天下の若山組組長を恐喝しようという算段である。
まったく骨の髄まで“モロッコ流”がしみついた舎弟たちだった。

（メ＾ω＾）ﾍﾟｯ､



　　|＼/＼　 極●悪
　　| /＼ ＼(`ω´ﾒ)7
　())ﾉ__○ﾆ○ニ⌒//
　 / /|(二)(＿＿//几
γ⌒/|ШﾐVﾐ/⌒_ﾉ二ﾉO
l ◎ﾘ((ﾟ)/⌒/三三･)ﾘ
ヽ_ノ ‾(＿_)‾ヽ_ノ
‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

19画　性格出るよな

えびの市出身って小学生まてだろ！
知らないくせに語るな。

ι(｀ロ´)ノ　なんだと！

>>115
知らないくせに語るな！
おまえが生まれた時にはモロッコは
この世に居ないんだからよ。
宮崎とはなんの関係もない
横浜なんだからよ。

>>116
宮崎関係あるし〜　低偏差値？あんた

>>117
おまえは、バカか？
小学生まで育っただけ

>>117
こいつはバカだよ。
生まれ育っただけ
知りもしないくせに

ナガムラのヒトミ様舐めんなよ

（メ｀ω´）なんだと！

>>118
関係あるやん！やっぱり低能？犬並み？もしかして低学歴？

>>122
関係ねえよ。

>>122
いい大人が学歴気にしてるような小心者が
公務員にならない限り学歴なんか関係ないわ、ボケ

>>124
最近公務員も良い人材集まらないみたい。馬鹿は知らなかったか？偏差値30?

>>125
おまえ頭おかしいんじゃないか？

>>126
おまえちょんやろ？

>>127
支那やかい

モロッコの辰３

塚越の辰にはアチャコと呼ばれる舎弟がいた。
「メチャクチャでごさりまするわ」などというアチャコの真似が抜群にうまかったことからその呼び名がついた男である。
このアチャコはまた、そそっかしい男であった。あるとき４５口径の拳銃をどこかでしいれてきた。
それを写真にとったのはよかったが、なんと大きく引き伸ばして自分の部屋に飾っておいたからたまらない。
警察のガサ(家宅捜査)が入ったとき、この写真から足がついてしまい、アチャコは拳銃不法所持で逮捕されてしまうのである。
そんなそそっかしいところはあったが、憎めない男でもあった。

モロッコの辰３

塚越の辰はあるとき、このアチャコ、アキラ、横田といった舎弟連中四、五人を連れて前出の根岸家に酒を飲みに出かけたことがある。
そのとき店は進駐軍の米軍兵士が多かったが、塚越たちは八人くらいの米軍兵士が飲んでいる隣のテーブルに腰をおろした。
もう米兵たちはだいぶ酔っぱらっていた。
だが、なかにもっと酔っぱらったパンパンがいた。塚越たちが飲み始めてまもなくすると、そのパンパンはグデングデンの悪酔い状態になっていた。
「このヤロー！男がなんだ！」などとオダをあげてはあっちのテーブルをひっくり返したり、こっちのテーブルではビールをこぼしたりと騒動を起こしていた。

>>129
おまえ頭おかしいんじゃないか？

モロッコの辰３

その女がたまたま塚越たちのテーブルにフラフラとやってきた。
そして故意にではないが、はずみで塚越の辰のソフトをはねとばしてしまうのである。
もともとモロッコの辰が帽子好きで、いつもモロッコハットと呼ばれるソフトをかぶっていたこともあって、
その影響からモロッコ軍団にはソフトをかぶる人間が多かった。
なかにはその帽子にあこがれてモロッコの若い衆になる人間もいたほどである。
塚越の辰もまたソフトが好きだったのだ。そして、塚越がモロッコからうけついでいるものは喧嘩根性だけではなかった。
カタギに対する無類のやさしさもそうだった。
だから愛用の帽子を飛ばされたからといって、女に対して腹をたてるような男ではなかった。
塚越は気にもとめず帽子を拾うと、またそれをかぶり直した。
ところが黙っていなかったのが、アチャコだった。繰り返すが、そそっかしい男なのである。

モロッコの辰３

「コラー！何しやがるんだ！おまえ、誰にむかってそんなことやってんだよ！」
と一喝すると、そのパンパンの肩を突いてしまった。
軽く突いたつもりでも、相手が酔っぱらいだからたまらない。
吹っ飛んだわけではないが、ヨロヨロと隣の七、八人で飲んでる米軍兵士のところへひっくり返ってしまった。
アメリカはレディーファーストの国だから、ひっくり返ってきた日本女性をうけとめるや、米兵たちは怒りだした。
アチャコに対してまくしたて始めたのである。
もちろん英語だからアチャコにはさっぱり通じない。だが、みんなの前でペラペラとやられては、引っ込みがつかなくなった。
アチャコにもメンツがあった。せいいっぱいイキがって、
「何ぃ！このヤロー！」と米兵のところへつめよっていった。

モロッコの辰３

そのとたん、「バシーン」という米兵のパンチがアチャコに炸裂。アチャコは宙を飛ぶように吹っ飛ばされた。
さらに米兵たちは吹っ飛んだアチャコを、四方八方から足蹴りにするのだった。
その段になって、ようやく塚越が一緒にいる舎弟たちにむかって口を開いた。
「場所もよし。相手もよし。オイ、一発やるか」
塚越の辰はいうが早いか立ち上がると、パアーッと背広を脱ぎ、ランニングシャツ一枚になった。
見事な刺青があらわれた。
舎弟たちも次々にこれにならった。さまざまなタットー(刺青)の躍動が始まった。

モロッコの辰４

横浜・伊勢佐木町の根岸家は大変な騒ぎになった。横浜愚連隊と米兵との大乱闘が始まったのだ。
愚連隊のほうはいわずと知れたモロッコ軍団の一員・塚越の辰一派であった。
みな一様にもろ肌を脱いで刺青をみせている。
「ガッデム！」塚越の辰という思わぬ強敵の出現に、進駐軍の兵隊たちはたじたじになった。
塚越の一団が、塚越の辰、小島三郎、横田、アキラ、アチャコという五人なのに対して、米兵のほうは屈強な大男が八人。
数の上では米兵側が勝っていたが、勝負は互角、いや、むしろ塚越側が押しぎみであることは誰の目にも明らかだった。

モロッコの辰４

なにしろ横浜中にその名を響かせた愚連隊のチャンピオン、モロッコ軍団である。
しかもその中でも特筆される塚越の辰の喧嘩だ。
「バシッ！バシッ！」塚越の繰り出すパンチが小気味良く大男のアゴにヒットする。
塚越辰雄はボクサーとして六回戦まで行った男だった。
「このアメ公！」さきほどまで寄ってたかって米兵から足蹴りにされていたアチャコも、ここぞとばかりに暴れまくった。
屈辱感が日頃の倍以上の力を出させていた。
小島三郎も横田もアキラも久しぶりに手ごたえのある喧嘩相手とぶつかって、嬉々として暴れまくっている。

昨日ギャルからモッコリ辰の事教えて言われたからしごかせた

モリモリ

モロッコの辰４

小島三郎は横浜・蒔田(まいた)の出身で、林喜一郎の家からも近かったというが、早い時期にモロッコの辰の舎弟になっている。
ザキのサブの異名をとったほど伊勢佐木町では顔で、伊勢佐木町でその名を知らない者はいないといわれた音が小島であった。
伊勢佐木町のダンスホール「双葉」の用心棒をつとめ、根岸家にも毎日のように顔を出していた。
モロッコにもかわいがられ、塚越の辰ともよく行動をともにしていたものである。
小島は当時、高根町にあったストリップ劇場「セントラル」の用心棒もやっており、メーベル原という同劇場の看板踊り子を女房にしていた。

モロッコの辰４

「メーベル原は超一流とまではいかなくても、わりと人気のあった踊り子で、スタイルのいいきれいな子だったよ」
と当時を知る消息通はいう。
ザキのサブこと小島三郎は、モロッコ軍団の中ではおとなしいほうだったといわなければならない。
とりたてて喧嘩を好んだわけでもなく、どちらかといえば温厚な性格だったといえる。
だが、いうにいわれぬ不思議な貫禄が若いときから身に付いており、人望もあったから、若い衆は結構多かった。
「ふだんはおとなしいが、いったんカッとくるといっぺんに爆発してしまうタイプだった。
一度などは走ってる市電を蹴とばして止め、警察にパクられたことがあった」(消息通)
この小島もモロッコ同様、肺結核で若死にの運命をたどってる。

モロッコの辰４

一方、横田は横浜・戸部の出身。
伊勢佐木町のダンスホールへ出入りしているうちに塚越の辰を知り、その舎弟となってモロッコ軍団の一員となった男である。
日本人離れしたバタ臭い顔をしていたから女性にはよくもてた。
小島同様、横田もふだんはおとなしいが、いったん火がつくと抑えがきかなくなる男だった。
モロッコの死後、どうしても入手できなかったモロッコの写真を手元に残しておきたいばっかりに、
横浜のある警察署から写真を借りだしてきたというエピソードを持ってる。
それほどモロッコを慕った男が横田だった。
「横田が警察から入手し、複写したうえでみんに配った写真は、めずらしいモロッコの辰っちゃんの浴衣姿だった」(関係筋)