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五逆とは五逆罪の事を言います。
五逆罪は"父を殺す""母を殺す""阿羅漢(仏道修行者)を殺す""仏の身体から血を出させる(出仏身血)""教団を分裂させる(破和合僧)"の五つのことで、悪の中でも極悪とされています。
誹謗正法とは読んで字の如く、正法(正しい仏法)を誹謗する事、正法を軽んずる言動なんだけど物品の所持等の行為を指します。
誹・謗とは"そしる"、つまり貶(けな)す、腐(くさ)す、非難するなど、悪く罵(ののし)る事で、略して謗法(ほうぼう)とも言います。
また妙楽大師の法華文句記には十四誹謗として次のようにあります。
憍慢(きょうまん) - 増上慢と同義。慢心。おごり高ぶり仏法を侮ること。
懈怠(けたい) - 仏道修行を怠ること。
計我(けいが) - 我見と同義。人間我に執着し、自分考えで仏法を判断すること。
浅識(せんしき) - 自身の浅はかな知識によって正法を否定すること。
著欲(じゃくよく) - 欲望に執着して仏法に不信すること。
不解(ふげ) - 仏法を理解しようとせず自己満足すること。
不信(ふしん) - 仏法を信じないこと。
顰蹙(ひんじゅく) - 顔をしかめて仏法を非難すること。
疑惑(ぎわく) - 仏法を疑い惑うこと。
誹謗(ひぼう) - 仏法を謗(そし)り悪口を言うこと。
軽善(きょうぜん) - 仏法の善を信受する者を軽く見る・蔑視すること。
憎善(ぞうぜん) - 仏法の善を信受する者を憎むこと。
嫉善(しつぜん) - 仏法の善を信受する者に嫉妬すること。
恨善(こんぜん) - 仏法を信受する者に対して恨みを抱くこと。