広島での被爆体験をもとに、爆心地で力強く生き抜く少年を描いた漫画「はだしのゲン」の作者中沢啓治さん(72)=埼玉県所沢市在住=が六日、初めて広島市の平和記念式典に出席する。凄惨(せいさん)な体験から出席を避けてきたが、肺がんで死線をさまよった体験と福島第一原発事故が背中を押した。「見納めになるかもしれないが、政治家たちが核なき世界や脱原発をどう語るか注目したい」と思いを話す。 中沢さんは六歳の時、爆心地から一・二キロ...