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2019/12/31 09:03
爆サむ.com 北海道版

📖 創䜜携垯小説





NO.2192172

ゎミ箱。
#12012/08/13 14:38
短線ずいうかに近い短いものを曞きたす。なので基本的に䞀話完結で続きたせん。
サむトのネタ垳であり小説に昇華しきれなかったゎミ箱。
病んでいる堎合がある。裏行為に及ぶ堎合がある。頭おかしかったり倉態的だったりする。含む。オリゞナルず二次創䜜ごちゃ混ぜ。拙い文章。

色々泚意点が倚くありたすがお願いしたす。

[しおあめ◆RmBfgi9E]

#22012/08/13 15:03
 少幎のような顔で笑う人だなあ。ぞらり、ず。それが圌の第䞀印象だった。
 䞊叞盞手にでも物怖じせず、寧ろ調子の良い軜口を叩けるほど肝が据わっおいる。かずいっお無分別でデリカシヌのない非垞識な人ずいうわけではない。やっおいいこずず悪いこずずいうものを理解しおいる。
 同じ郚眲に配属された二぀幎䞋の高尟くんずいう人は物事の線匕きを䞊手く出来る人なのだ。本圓に噚甚な人だず思う。それが第二印象。印象の話ばかりしおいるのは、私が圌ず接する機䌚がないからである。どれもこれも盎接関わったわけではなく、圌の振舞いや仕事ぶりを普段から芋おいる内に圌ずいう人間に぀いお受けた感想だ。
 ぀たるずころ結局、私は高尟くんのこずを䜕ひず぀知らない。

知らないのにどうしお目で远っかけちゃうかなあ 

[しおあめ◆RmBfgi9E]

#32012/08/13 16:29
 真っ赀な倕焌けは圌の髪色に䌌おいるから嫌いじゃなかった。
 䜕がどうしおこうなったのか。自分でもこずの発端はよく芚えおいないのだが、攟課埌の屋䞊で私は倕日そっくりの赀い髪をしたその圌に膝枕をしおあげおいた。
 もう随分ずこの光景は習慣になり぀぀あり、慣れおしたった私は手持ち無沙汰を埋めるために䜕ずなしに自分の膝の䞊にいる猫のような赀叞くんの髪を撫でるのが癖になった。
 斜陜が反射しおきらきらず光る赀髪が、橙に溶けお綺麗だ。髪に指を通らせるず瞬く間にさらさらず滑り萜ちる。

「男のくせに盞倉わらず矚たしい髪質だよね」
「それは耒められおるのか、いたいち反応に困るな」

 小さく笑う気配がした。呆れられたのだろうか。ちらりず圌の暪顔を盗み芋るず赀叞くんは瞌を閉じおいた。ふさふさ揺れる睫毛の房が色っぜい。䞀芋眠っおいるようにも芋えるけれど僅かに緩んだ口角が圌の意識があるこずを䌝えおくれる。
 赀叞くんは他人に觊られるこずが極端に嫌いらしい。以前䞍愉快にすら感じるず蚀っおいた。そしお私は他人に觊れるこずなんか滅倚にしない。人間の䜓枩ずいうものにどうしおか嫌悪感を芚えおしたうからだ。けれど赀叞くんだけは、どうしおか觊れる。自発的に觊れたいずすら思う。

 どうしお私は赀叞くんに觊れたいず思うの どうしお赀叞くんは私が觊れおも平気なの
 そんな難儀に思える問題の正解すらその内芋぀かるのだろう、あなたず二人でなら。

[しおあめ◆RmBfgi9E]

#42012/08/13 22:39
「壁を䜜っおいたのは俺じゃない。俺はずっず、必死で、叫んでたよ」

 普段の茶目っ気ある態床からは想像も出来ないような、存倖鋭い声が飛んできた。い぀もの少し厩したような敬語ではなく暙準語なのはそれだけ圌が真剣なのだずいうこずを珟しおいた。
  駄目だず思った。逃げられないず。圌に向き合わなくおはならない事態たで蟿り着いおしたったのだず。

 私はただ離れおしたうのが怖かったのだ。䟋えば黄瀬くんが私を苗字ではなく䞋の名前で呌ぶようになったずか、そんな些现な倉化ですら怖かった。私はい぀だっお芋お芋ぬふりをしおきた。単調な話、傷぀きたくなかった。ただそれが、黄瀬くんを傷付けおいるなんお考えもしなかった。
 けれど私はお友達ずいう関係から進化も退化も望んではいないのだ。だっおくっ぀いおしたえば、始たっおしたえば、い぀か終末は必ず蚪れる。それならしあわせなんか知らなくおいい。欲しくなんかない。今のたた、そのたた。

「俺のこず嫌いなんスか」
「奜きだよ、倧奜きだよ」
「じゃあなんで 」
「奜きだから友達がいいの」

 その蚀葉はあたりにも利己的すぎおきっず目の前の圌には理解䞍胜だっただろう。
 けれど黄瀬くんはそれ以䞊䜕も蚀わず、それからくしゃりず眊を歪たせた。きっずそれは圌なりに笑っおいた。笑顔を䜜った。圌は最埌に無理をしお笑っおくれたのだ。痛々しいその衚情から私は悟る。きっずもう、友達ですらいられない。手攟したのはい぀だっお私の方からだった。

[しおあめ◆RmBfgi9E]

#52012/08/17 21:40
 じりじりず焊げるアスファルトず草朚が混ざったような特有の、倏の匂いが錻梁を぀んざく。その床に私は八月を肌で感じる。い぀もなら憎らしく思う容赊のない倪陜の光圩すら、この瞬間だけ特別なものに思えお私は蟌み䞊げる愛おしさに䞡頬を緩たせた。嗚呌、やっぱり倏はすきだなあ。郚掻の買い出しで倖に出るのも倧しお鬱屈じゃないのだから。

「なんだか楜しそうですね」

 ふふ、ず隣りを歩く黒子くんが䞊品に笑う。男の子のくせに劬たしい綺麗に厩さず笑えるひずだ。ずいっおも普段は基本的に顔の筋肉を動かすこずの少ない圌の、こんな色付いた衚情が芋れるのはごく䞀郚の芪しい人間だけだろう。それにしおも珍しいこずもあるものだず目を䞞くするず黒子くんはどうやら私の心情を汲み取ったようで「僕だっお笑うくらいしたす」ず少しむきになったように答えた。やっぱり少し珍しい。

「でも黒子くんは倏でも涌しそうだね。矚たしいよ」
「よく蚀われたすがそんなこずはないです。僕は別に䜎䜓枩っおわけでもありたせんし」

 そう蚀うわりに盞倉わらず涌しい衚情をした黒子くんの暪顔はやっぱりずおも綺麗で、䜓枩を感じさせなくお、なんおいうかずおも人工的な造圢矎を感じた。そんな八月䞊旬。

[しおあめ◆RmBfgi9E]

#62012/08/17 22:58
次の投皿、裏行為含みたす。ずいうか裏行為の描写しかない。裏の描写緎習したくお曞きたしたずいうくらいの基準。

スクロヌル進むの埡泚意ください。ワンクッション眮きたした。

[しおあめ◆RmBfgi9E]

#72012/08/17 22:59
「 っふ、 」

 錻から抜けるような、情けない猫の鳎き声みたいな声が吐く息ず共に僅かに挏れた。するず私に跚る怪物のような圌はにやり、嗀った気がした。銖筋にあたる息がこそばゆい。歊骚な手があられもなく剥き出しになった私の身䜓を這いずり回る。隅々たでなぞったであろう青峰くんの長い指がただ誰にも觊れられたこずがないような、恐らく䞀番熱を持っおいるであろう郚分に蟿り着く。぀いに、くる。蚀われる通り少し腰を浮かせお、身構える私に青峰くんは「 もうこんなになっおる」ず粘膜で濡れた人差し指を芋せ぀けお、意地悪く耳元で囁く。ぞわりず肌が粟立぀。䜙裕のない私は憎たれ口を叩くこずも出来ず、ただ力匷く目を瞑っお抌し殺すように息を飲んだ。

 觊れるずいうよりたさぐられるずいうような衚珟が近い、初めおの感芚。気持ちいいのか、気持ち悪いのか。いたいち刀断に迷うような䞍思議な感芚に溺れながら、突飛に出おしたいそうな声を抑える。けれどそんな䞭い぀の間にか本数が増え、ばらばらに蠢く青峰くんの指にだけ、無意識に意識がどうしおも向けられおしたう。 恥ずかしい。

「もっず力抜け。んで声出せ」
「や、だ、 ん 」

※曞いおる途䞭冷静さを取り戻しお恥ずかしさに悶絶したので匷制終了。っおこうですかわかりたせん。

[しおあめ◆RmBfgi9E]

#82012/08/20 13:01
 その日はやけに肌寒い䞀日だった。そういえば倩気予報では倕方から初雪が降るかも知れないず蚀っおいたこずを思い出す。どうりで誰も近寄らないはずだず、ふたりきりの閑散ずした屋䞊で私ず圌は昌食をずっおいた。
 普段は孊食で枈たせおしたうのだが、この間から圌が私の愛劻匁圓だかを食べたいず䜕床もせがんできたから私も぀いに折れおしたった。倚分圌、敊なりの甘えなのだろう。高校受隓の控えおいる私たちはクラスも遠く、昌食の時間以倖ではお互いになかなか䌚う時間など取れおはいなかったのだから。

「ゆかちん」
「んヌ」
「それ、すき。ゆかのくせ。俺が名前呌ぶず銖傟げおやんの、かヌわいい」
「 敊はいっ぀もそういうけど私からしたら敊のがかわいいよ」

 男にかわいいずか嬉しくねヌし。ポッキヌを咥えながらそっぜを向く敊は、たるで背䞈だけ成長した幌い子䟛のようでやっぱり可愛いずいう蚀葉が酷く䌌合う。くすりず笑えばたたむっずした顔をされた。どうやら機嫌を損ねおしたったようだ。盞倉わらずこちらを向いおくれない気怠そうな瞳の圌にぎったり寄り添えば、わしゃわしゃ頭を撫でおやる。それこそたるで小さな子䟛にするように。しかし圌はその子䟛扱いを煙たがりはしない。寧ろ嬉しそうに、もっずもっずずねだる子䟛のように頭をぐりぐり抌し付けおくるのだ。

「ゆかちん、すき。すき。すきだから、俺、」

すきすきず繰り返しお蚀葉の先は飲み蟌たれた。啄むように唇が重なる。やけにぞちゃっずしたキスだった。぀いでに甘いお菓子の味がする。それがなんずも敊らしくお、私はこのしあわせを噛み締めた。
 遠くない未来に圌が私から離れお遠い地に行っおしたったずしおも、ずっずずうっず、誰よりもふたりの心だけは傍に居られたすように。

[しおあめ◆RmBfgi9E]

#92012/08/20 13:04
※この埌玫原くんは秋田の高校にいきたす。遠距離です。
パンフレットずか偶然芋぀けちゃっお圌女は卒業したら離れちゃうこずをなんずなく察しおる感じです。
思うけど750文字制限っお厳しい。せめお1000文字欲しいです。

[しおあめ◆RmBfgi9E]

#102012/08/20 17:30
頭のわるい子が赀叞くんに告癜しおみた話。レスくらい䜿う。

[しおあめ◆RmBfgi9E]

#112012/08/20 17:32
「赀叞くんがだいすきだよ」

 私から君ぞの感情を月䞊みな蚀葉でいうなら。

「 少し蚀わせおもらうがお前は安盎で俗っぜい。語圙が少ないずいうのも問題だな。そう蚀われお俺はどう反応するのが最良の遞択なのかず悩みい぀も返答が憚られる」

 長い机に向かい合うように座る圌ず私。
 スカヌトの裟をぎゅうっず握り、息を倧きく吞っお懞呜に吐き出した粟䞀杯の告癜は呆気なく散った。

 昌䌑みの図曞通で私は圌に勉匷を教えおもらっおいる。
 ずいうのも前回のテストの成瞟が酷過ぎお今床のテストで半分はずらないず単䜍を萜ずしおしたうずいう過酷な状況に課せられた私は垞に銖垭の座に君臚しおおきながら、努力しおいる様子がたるでない倩才こず赀叞埁十郎くんに勉匷を教えお欲しいず頌み蟌んだからである。

[しおあめ◆RmBfgi9E]

#122012/08/20 17:34
 赀叞くんは郚掻の䞻将も務めおいるずおも倚忙な方なので攟課埌を削っおもらうわけにもいかず、昌䌑みだけ぀きっきりになっおもらっおいる。
 それに぀いおはその慈悲に非垞に感謝をしたいのだが、しかし蚀わせおもらいたい。


「ごめんその告癜の返事らしきもののこずだけれど赀叞くんの喋っおる蚀葉っお本圓に日本語なの」

  溜息を぀かれた。
 ぀いで赀叞くんは宝石みたいなふた぀のルビヌ色の瞳をすうっず现める。私は圌のこの癖がすきだったりする。呆れたようにも芋えるし䜕か考えおいるようにも芋える、含みある衚情。ずっず芋おいたいくらい綺麗で、同い幎の男の子に抱くのには盞応しくないのだけれど本圓に「綺麗」なのだ。

 しかしそれにしおも赀叞くんの蚀葉は難しすぎるず思う。少なくずも䞭孊生が䜿う類いではない。私のボキャブラリヌが貧盞なのは認めるがそれにしおも圌の蚀葉は倧人びすぎおいるのだ。

[しおあめ◆RmBfgi9E]

#132012/08/20 17:50
「 ぀たり奜意にも皮類があるずいうこずだ。少なくずも奜きなどず異性に軜口で蚀うべきではないだろう。たしお俺に向かっお䜿うには䞍適切に思える」

 䞍適切っお
 たるですきなこず自䜓吊定されたようでむっずなっお私も眊を䞉角にしお蚀い返す。

「私は友達ずしおじゃなくお月が綺麗ですねっお意味で赀叞くんをすきなんだよ぀たりラビュヌ」

 思わず怅子から立ち䞊がっお拳をぐっず握り力説する。
 倏目挱石がアむラブナヌを月が綺麗ですねず蚳したのは有名な話だ。図曞通通いの黒子くんに以前聞いた。
 しかし県前の圌は意にも介さないようで静かに銖を振る。

「お前は違いが分かっおないだけさ、その感情の本質は憧憬ずかそういうものだろう」
「そんなこずないもん愛しおたすし赀叞くんの分からずやすきだっ぀っおんでしょ認めおよ」

 その埌䞀方的に私が隒いだせいでしばらく図曞通ぞ出入り犁止を食らいたした。
 圓面の目暙は勉匷ではなく、赀叞くんに私が赀叞くんをすきだず認めさせるこずになりそうです。


※おわれ(^o^)䞭孊時代だから䞀人称が「俺」な赀叞。

[しおあめ◆RmBfgi9E]

#142012/08/21 11:00
個人的に読みにくい( ; _ ; )/~~~

[匿名さん]

#152012/08/21 11:19
>>14
曞き殎りのゎミ箱なので読たれるこずあんたり考えおなかったです。
これからは改行したす。ごめんなさい。アドバむスありがずうございたした。

[しおあめ◆RmBfgi9E]

#162012/08/21 11:40
いえいえ‟ェ‟

[匿名さん]

#172012/08/21 21:04
次の投皿です。数レスに枡りたす。
生々しい衚珟等は恐らくないず思われたすが埡泚意ください。

[しおあめ◆RmBfgi9E]

#182012/08/21 21:11
「真ちゃん」

高校生掻ずいうものは案倖あっさりず終了しおしたうものだず。
気付いたのは、い぀だったか。
倢䞭でボヌルを远いかけお、ただひたすらバスケに打ち蟌んだ䞉幎間。
それなりに可愛らしい女の子ずよさげな雰囲気になったこずもあったが結局倧切な青春のすべおを郚掻に蚗しおきた。

俺も、い぀も俺の䞀歩先を歩く真ちゃんも。


「遅いのだよ高尟」
「わっりい寝坊した」
「倧䜓お前が誘ったのだろう」
「そんな怒んなっお真ちゃんが芳たがっおた映画のチケット手に入れたんだからチャラにしおよ」

指定された集合時間から既に十分過ぎようずしおいる。
真新しい黒のりヌルコヌトを纏う真ちゃんはやっぱりい぀もず同じように眉間にしわを寄せおいた。
癜い吐息のせいで冷気に晒された県鏡が少し曇っおる。
぀いでに錻頭が赀くなっおいお真ちゃんはしかめっ面だけれど栌奜が぀いおいない。

完璧そうに芋えお䜕凊か抜けおいる真ちゃん。
らしいなっお思う。

そんでもっおああ、もう冬なんだなっお思い知らされる。

冬が終わったら次は春がくる。
春がきたら、もう俺も真ちゃんも高校生には戻れない。
すっかり慣れ芪しんだ制服だっお着れない。
秀埳のナニフォヌムも、通孊で毎日のように真ちゃんを乗せお匕いたリアカヌも。
党お俺の生掻から消えおなくなる。なくなるのだ。

倧孊が別の真ちゃんずも、お別れだ。

[しおあめ◆RmBfgi9E]

#192012/08/21 21:37
思えばバスケも真ちゃんも、い぀の間にかすっかり俺の生掻の䞀郚みたいに存圚しおいた。
俺はそのふた぀の䞊で呌吞をしおいた。
そう衚珟しおもなんら可笑しくはない。

俺はバスケがすきだった。
刻苊勉励ずか苊心惚憺ずか血のにじむような努力ずか。
熱血系ずいうわけでもないしそういうのは性に合わないず自芚しおいた俺。
けれどバスケだけは別だった。
バスケが䞊手くなれるのなら、どんな過酷な緎習にも耐えられる。
だっお俺が匷くなるずいうこずは぀たり。

なんの躊躇いもなく、埌ろめたさもなく。
堂々ず真ちゃんの隣りに立おるずいうこずだったから。

俺よりずっず才胜ある真ちゃん。
十幎に䞀人の䞀財だずかで倩才ず称される真ちゃん。
けれど人䞀倍努力家だっお俺は知っおる。
だからなかなか劬むわけにもいかなくお。
それが䜙蚈悔しかった。


俺はバスケでもコヌト䞊がすきだ。
特別な堎所だ。
だっおなんの躊躇いもなく、埌ろめたさもなく。
堂々ず真ちゃんに觊れられる。

盞倉わらずリングに掠る気配すらない粟密機械のようなスリヌポむント。
真ちゃんはそれを「圓然だ」ず可愛げもなくいうけれど俺はそんな真ちゃんを「すげえ」っお耒めおやる。
頭を撫でおやる。肩をたたいおやる。時に勢いに任せお抱き着いおやる。

その床に真ちゃんはやっぱり顔を顰める。
けれど俺はやめない。
日垞生掻では必芁以䞊に真ちゃんに觊れないっお決たりを俺の䞭で勝手に蚭けおいた。
だからこれくらい、蚱しお欲しいし蚱されるべきだ。

なんお思っおる俺はきっずどうしようもない人間だろうなあ。

[しおあめ◆RmBfgi9E]

#202012/08/21 22:00
はじめたしお。茎(うい)です。
はじめに適圓に名付けたハズなのに䌌たような名前のお郚屋になっおしたったこずをどうしおもお詫び申し䞊げおおきたくおここに来たした。
けしお悪意のあるパクリ等ではないのでご安心䞋さい。
本圓にすみたせん
そしお、感想なのですが
ずおもいいず思いたす。キャラがちゃんず維持できおいるし、文章も読みやすいです!
これからも頑匵っおください
私もがんばりたする(•w•)

[茎◆SE9P3Cp.]

#212012/08/22 12:58
》茎さん
ご䞁寧にどうもありがずう埡座いたす。そしお気を遣わせおしたっおごめんなさい。
私ずしおは䌌おいるずか特に思いたせんでしたし、気にしおいなかったのでそちらもお気になさらないでくださいね。
茎さんの曎新もお埅ちしおおりたす(*Ž▜*)

[しおあめ◆RmBfgi9E]

#222012/08/22 13:00
「 どうかしたか」

普段隒がしいくらい口数の倚い俺が、黙り蟌んでいるこずを䞍審に思ったのだろう。
真ちゃんが隣りを歩く俺の顔を芗きこむ。
するず艶のある萌黄色の髪がくしゃっず揺れる。
県鏡のフレヌムに隠れおい぀もは存圚を隠しおいる、切れ長の瞳を圩る長い睫毛が露わになる。


「えもしかしお心配ずかしおくれちゃったりしおんの」

正盎な話、䞍意に瞮たった距離にどきりずした。
けれどそれを悟られるわけにはいかなくお。
よこしたな感情なんか真ちゃんに気付かれたくない俺は普段通りを装う。
い぀ものおちゃらけた口調ではぐらかす。

「ただ真ちゃんが盞倉わらず倉なもの持ち歩いおるなヌっお思っただけ」
「 おは朝の占いのラッキヌアむテムなのだよ、今日は金魚鉢だ」
「ぎゃは、たじ神経質だよねえ真ちゃんっおそういうずこ昔からかわんねヌ」

腹を抱えお笑う俺。
真ちゃんは拗ねたようにそっぜを向いおしたった。

 やっぱりこの距離感だよなあ。
芪友っおだけでもう十分だよ。なあ、俺。

[しおあめ◆RmBfgi9E]

#232012/08/22 14:44
きたこれw

[匿名さん]

#242012/08/22 18:40
>>23
いいですよね(*'-'*)
ノヌマルラブには無いものがあるずいうか たた違った良さがあるず思いたす。同志の方がいおずっおもうれしいです。

[しおあめ◆RmBfgi9E]

#252012/08/22 18:48
なんずなく芖線の先が定たらなくお、仏頂面な暪顔を盗み芋る。

真ちゃんは綺麗だ。
瞌を䌏せたずきの衚情なんかは女よりもよっぜど色っぜい。
矎しいっお蚀葉を具珟化したら、真ちゃんが出来䞊がった。
なんお蚀われたら俺は玍埗しおしたうだろう。


「っおかせっかくの䌑日に男二人っお俺ら寂しくねヌ」
「 くだらん。それにこういう状況を䜜り出したのはお前だろう、自業自埗だ」
「うっわ真ちゃん぀めおヌ超ドラむ」
「付き合いきれんのだよ」

わざず冗談っぜく振舞えば呆れたように溜息を぀く真ちゃん。
俺はそんな悪態すら愛おしく思う。
思わずにやけそうになる口元を慌おお抑えた。

ねえ真ちゃん。
もし俺が奜きっお蚀ったらさ。
真ちゃんのこず、すきですきでたたらないっお蚀ったらさ。

真ちゃんはどんな顔をする
気持ち悪いっお思う
今みたいに呆れる
軜蔑する
決別する

それずも。
それずも。

優しい真ちゃんのこずだから、無理しお俺を気遣っおくれる

でもさ、そんなの。

「真ちゃんはさ」

そんなの、そんなの。
どれも惚めで痛いだけだ。

「しん、ちゃん、は」

————俺のこず、どう思っおる

[しおあめ◆RmBfgi9E]

#262012/08/22 18:53
ハッず我にかえる。
俺は今䜕を蚀おうずした
䜕を口走ろうずした

䞀刻も早くその堎を執り成したいのに。
それなのに。

生憎喉がカラカラに也いお䞊手く声が出せない。

「  高尟」

突然立ち止たった俺に合わせお真ちゃんも足を止めお振り返る。
口を閉ざしたたたの俺に真ちゃんは蚝しげな芖線を送る。

気付いお欲しい。
けれど気付かないで欲しい。
党く盞察的な感情がせめぎ合う。

どれが正しい遞択なのか分からなくお。
俺の頭の䞭は途端に真っ癜になる。

すきだっお䌝えたい。
卒業しおも倧孊に行っおも俺は真ちゃんず離れたくないから。
けれど気持ちを䌝えおしたうこずで真ちゃんが俺から離れおしたうが怖い。
俺は真ちゃんから拒絶されるこずが怖い。
冷ややかな目で芋られるこずが、怖い。

それなら俺はどうすればいい。
傍に居られるのなら、傍に居るためには。

[しおあめ◆RmBfgi9E]

#272012/08/22 18:57
けれどいくら傍に居たいず願ったずころで俺も真ちゃんも男だ。
䞀緒に居るのにも限床がある。

真ちゃんが隣りに居ない日垞は遅かれ早かれやっおくるだろう。
い぀か慣れるだろうか。
きっず慣れおしたうんだろう。
人間は少なからず噚甚に生きれるように構造されおいる。
だからすぐに忘れおしたうし、今日ずいう日すらい぀か俺は思い出すこずもなくなっおしたうのかも知れない。

倧孊に進み、就職先を芋぀けた俺はもしかしたら女の子を奜きになるかも知れない。
真ちゃんよりもずっずずっず奜きになれる人に、巡り䌚えるのかも知れない。
結婚しお普通に家庭を持぀サラリヌマンになるのかも知れない。
もしかしたら、真ちゃんのこずすら思い出さなくなる日がくるのかも知れない。

先のこずなんか、結局なにひず぀分からない。
確蚌もない。


ただ間違いなく俺は。
高校生の俺は。
人生で䞀番茝いおる時代の俺で。

䜕より真ちゃんがだいすきだったんだ。


「なんでもないあヌ、圌女欲しいちょう欲しいぜっおヌ䜜る」
「 いきなり路䞊で叫ぶなあほう」

それだけは、胞匵っお蚀える。
死んでも、神様の前でだっお、蚀えるよ。

[しおあめ◆RmBfgi9E]

#282012/08/22 19:07
長々ず続きたしたがこれで終わりです。読み返したらちょっず意味がわからないずいうか䌝わりにくそう。

小説内では「真ちゃん」を連呌したくっおいたしたが倚分「真ちゃん」っお蚀葉に口には出せない愛を蟌めおいたらいいなっおいうのを意識しおたす。
男の子同士っおそんな簡単に蚀えないんじゃないかなっお思ったので葛藀したくる話でした。䞖間的に芋おも厳しいし珟実を芋たら芪友っお関係が䞀番萜ち着くんじゃないかずかそういうのに悩んであえお奜きずは蚀わない。でもっお実は䞡想いだったりする。
倧人になっお互いに家庭を持ったら酒の垭ずかで「そういえば高校時代俺お前が奜きだったんだぜ」ずか笑い話にしおるずいいなあ。

無駄に長文ですいたせん。お粗末さたでした。

[しおあめ◆RmBfgi9E]

#292012/08/22 21:50
この小説奜き(*Žω*)

ずくに、このBLが...。(沙*ω)b

[桐乃]

#302012/08/23 19:15
》桐乃さん
ありがずうございたす。奜きず蚀っお頂けおうれしいです(ハ*)
は結構奜きな方が倚いみたいですね。反応しおもらえるず今たで以䞊に頑匵れそうです

[しおあめ◆RmBfgi9E]

#312012/08/23 19:23
赀叞くんず幌銎染みのお話。䞭孊時代。

[しおあめ◆RmBfgi9E]

#322012/08/23 19:28
攟課埌の昇降口。
激しい雚がコンクリヌトの校舎を荒々しく打ち付ける音が響く。
既に人圱はたばらでいそいそずそれぞれの垰路ぞず向かう姿を尻目に私は重苊しい曇倩に向かっお同える。

「絶望した䞖界に党人類に絶望した」
「 普通に傘を忘れお途方に暮れたず蚀え」

い぀の間にか隣りに居た埁十郎くんに静かに突っ蟌たれる。
誰も聞いおいないず思っお吐き出した盛倧な独りごずを拟われお正盎ちょっず恥ずかしい。
けれど埁十郎くんは私の倧切な幌銎染みだ。
ただのクラスメむトに聞かれるよりはいくらかマシに思える。

「そもそも今日は倕方から降氎確率100だっただろう」
「そうなの」
「お前はいい加枛朝倩気予報を芋る癖を぀けろ」

呆れたような声色ず䌏し目がちな瞳に窘められる。
既に埁十郎くんの意識は私に向かっおおらず、萜ずされた芖線の先は圌の手元で。
その手には男物の黒い傘が握られおいた。

「埁十郎くんはやっぱり甚意呚到だよね」
「圓然だ」

あくたで冷静沈着に答えられる。

䞭孊に入っお以来、久しぶりに話しかけられたせいでちょっず期埅しおしたった。
もしかしたら埁十郎くんも傘を持っおいない仲間なのではないかずか。
そんなうっかりミスを䜕でも完璧に熟しおしたう圌がするわけないのだけれど。

 いいなあ。

傘を広げおこれから垰るのだろう埁十郎くんの埌ろ姿をがんやり芋぀める。
少しず぀小さくなる背䞭。
けれど衰えるどころか次第に激しさを増す豪雚。
今日䞭に止みそうにない雚脚にずぶ濡れの芚悟をしようか怜蚎し始めたその時だった。

[しおあめ◆RmBfgi9E]

#332012/08/23 20:01
「 䜕をしおいる。早く垰るぞ」
「ぞ」

い぀の間にか埁十郎くんが振り返っおいた。
じいっず意味もなく圌を芋぀めおしたう。
ずいうかそれは぀たり。

「䞀緒に垰っおいいの」
「どうせ向かう先は同じ方向で手間もないからな」

どうやら入れおもらえるらしい。
埁十郎くんの蚀葉に甘えさせおもらうこずにした私は氎たたりを飛び越えお傘の䞋に入る。

「わヌこれも家が近所の幌銎染みの特暩」

きゃっきゃずはしゃぐ勢いで隣りを向くず意倖ず盞合傘ずいうものは互いの距離感芚が近いこずを知る。
肩が觊れそうなくらいぎりぎり。
こうしお間近で芋るず埁十郎くんはやっぱり男の子だ。
骚栌がしっかりしおいるずいうか、異性を感じさせるずいうか。
なんだか倉に意識しおしたっお芖線を萜ずす。

なんたっお私も思春期でお幎頃なのだ。
いくら幌銎染みだろうが性別の前では関係なくお。

そんな私の内心など圓然知らない埁十郎くんは極めお萜ち着いた颚貌で答える。


「別に幌銎染みだからずか家が近いずかそういうのは関係ないよ」
「え」
「䟋え家が正反察の堎所にあろうがお前なら䞖話をやくっおこず」
「えっず それっおどういう 」

圌の蚀っおるこずが分からなくお銖を傟げる。
するず埁十郎はそれを察しおか䞍意にこちらを芗き蟌む。
油断しおいた私ず圌の悪戯に瞮たる距離。

「それくらい自分で考えろ」

目の前の、意地悪な笑みをした圌が芖界いっぱいに映る。
 その衚情は反則だ。

[しおあめ◆RmBfgi9E]

#342012/08/23 20:11
おわりです。意倖ず短かった。
この間䞭孊生で盞合傘しおる男女を芋かけおすごく和みたした。かわいいなあいいなあずか思い代理ずしお小説で再珟。
法埋的にちょっずアりトみたいですがケツも倢がありたす。

[しおあめ◆RmBfgi9E]

#35
この投皿は削陀されたした

#362012/08/24 18:38
むらっずしお黒子くんをペロペロする話。倉態っぜい。埡泚意。

[しおあめ◆RmBfgi9E]

#372012/08/24 18:40
ああ、矎味しそう

目の前の獲物にごくりず唟を飲み蟌む。
肝心のそのひずはこちらのぎら぀いた芖線を意にも介さず、涌しい衚情で読曞にふけおいる。
黒子くんはこの䞀時間ずっずこの調子だ。

せっかくの倏䌑みも郚掻で殆ど朰れ
久し振りにお互いの予定が合ったず思えば「借りた本を読んでしたいたいので」ず蚀われおしたい。
仕方なく圌の家にお邪魔するこずにした私。


しかし先ほどからやるこずがこれずいっおない。
暇で暇で仕方ないのだけれど
半ば無理やり圌の郚屋に抌しかけおきたわけだし構っお欲しいなどず我儘を蚀うのもなんずなく躊躇われた。
䜕を蚀うわけでもなく黙黙ず本を読む黒子くんを芋぀める。
するずだんだん劙な気分になっおきた。

ビヌ玉みたいにきらきら眩い瞳。
きめ现かく柔らかそうな癜い肌。
男の子にしおは现長く綺麗な手。
小柄な䜓栌。
本䞀点に向かう真剣な衚情。
時折ふわりず銙る優しい匂い。

いいなあ。矎味しそう。欲しい、なあ。

[しおあめ◆RmBfgi9E]


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