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無料スマホで外国人に対応　石川の宿泊施設、導入進む　訪日客の取り込み狙う

　石川県内で、宿泊客向けに無料で使えるスマートフォンを導入する施設が増えている。複数の外国語に対応しており、外国人向けサービスの一環として金沢のホテルや加賀温泉の旅館が試験的に設置した。増加する訪日客を取り込むため、ハード、ソフト両面で外国人対策を進める動きは今後も続きそうだ。

　金沢市のホテル日航金沢は４月１日、全２５４室に無料スマホを試験導入し、１カ月間で宿泊客の約３割が利用した。端末は日本語、英語、中国語（簡体字・繁体字）、フランス語に対応する。外国人宿泊比率は３０％弱だが、無料スマホの使用実績をみると、英語が４９％で最も高い。担当者は「訪日客の増加ペースを見ると、今後は不可欠になるだろう」と話した。

　同市の金沢ニューグランドホテルも、４月にリブランドした「プレミア」で取り入れている。

　無料スマホの端末「ハンディ」を貸し出すハンディジャパン（東京）によると、昨年７月に日本国内でサービスを始め、契約台数は２４万台に上った。昨年、最初の１年間のレンタル料金を無料とするキャンペーンを実施したところ、石川では１１施設が導入した。