>>106
釈迦は自分は悟りに至る道程を示すことは出来るが、実践するのは修業者自身だというスタンスです。
後の大乗仏教では単なる先達や導き手という仏陀ではなく、救済者としての仏陀が要請されるようになり、阿弥陀仏信仰が興りました。
日蓮本仏論に於ける日蓮は、全ての生命体にとっての支配者(主)であり、導き手(師)であり、絶対愛の主体(親)である主師親の三徳を備えた最高唯一無二の存在であります。
この思想は日蓮が尊重した法華経の教主釈尊の性格に認められるものであり、その末法版が日蓮本仏論と言われるものです。
法華経は原始キリスト教の影響を受けて成立した可能性が極めて高い大乗教典です。
キリストは神の子として現世に生まれますが、実は神の子自体が神であると言うのがキリスト教の教義です。
この関係を法華経の教主釈尊と日蓮の関係にあてはめれば日蓮本仏論が完成します。
日蓮は釈迦の法華経では釈迦の久遠の弟子上行菩薩ですが、やがて末法の世に生まれ変わって日蓮となり、釈尊即日蓮となるという寸法です。
驚くほど法華経信仰とキリスト教は酷似しています。