昨年、インターハイとウインターカップで全国の頂点に立った福岡第一高校。4人の3年生に混じって、飄々と、実にそつのないプレーをこなしていた1年生が松崎裕樹だった。重冨周希、友希(ともに専修大学1年)らのパスを受けてシュートをコツコツと沈め、絶妙なポジショニングからリバウンドを奪う。その落ち着き払った姿は1年生には見えなかった。
中学3年時にはJBAが主催するジュニア世代の育成キャンプ「ジュニアエリートアカデミー(現ジュニアユースアカデミー)」の一員として活動し、早くから関係者の評価は高かった。福岡第一の井手口孝監督もその1人で、「将来的には大型ポイントガードになれる素材」と見越して声を掛けた。その年の冬からは休みのたびに、父親の運転する車で長崎県大村市の自宅から2時間ほど掛けて同校に通うようになり、入学後にはチーム史上で3人目となる「1年春からスタメンを勝ち取った選手」となった(その他2人は並里成、狩野祐介、ともに滋賀レイクスターズ)。
[匿名さん]
昨年のスターターは松崎を除いて全員卒業。今年のチームで一番経験を持つ松崎に、井手口監督が求めるプレーのレベルは高い。「昨年は周希や友希のこぼれ球を時々決めるだけで目立てましたが、今年は松崎の得点が柱になるので決定率をさらに上げなければなりません。苦しい時にドライブでディフェンスを破ったり、3ポイントをドスンと決めたりするプレーも課題です」(井手口監督)
ディフェンス面でも同様だ。190センチの4番ポジション(パワーフォワード)は、全国的に見れば大きいが上位チームからすると小さい。195センチのポストプレーを体を張って守る一方で、180センチ台で小回りの利く選手には足で付いていかなければならない。対戦相手に応じて幅広い技術を駆使することが、今年のチームにおいては大前提となる。
プレーはもちろんのこと、学業にも真面目に取り組み、協調性に富みチームの和も大切にするなど人柄も申し分ない。さらに、これまでにケガで練習や試合から長く離れたことが一度もないという体の強さは、彼の大きな武器と言えるだろう。高強度かつ長時間で知られる福岡第一で誰よりも長くコートに立ち、2度の全国優勝という得がたい経験も手にしている2年生。Bリーグ入りも視野に入れた今後の成長が非常に楽しみな選手だ。
[匿名さん]
福岡第一高が2回戦へ
全日本選手権1次ラウンド開幕
2020/11/28 19:42 (JST)
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福岡第一高—京産大 第2クオーター、シュートを決める福岡第一高・ハーパー(31)=国立代々木競技場
バスケットボールの全日本選手権は28日、国立代々木競技場などで1次ラウンドが開幕し、男子1回戦で福岡第一高は京産大(京都)に86—84で競り勝った。日立金属(茨城)は98—73でST—IWATE(岩手)に快勝した。
女子のWリーグ勢は日立ハイテクが130—39で足羽高(福井)に完勝。新潟は秋田銀行(秋田)に69—78で敗れた。三菱電機とトヨタ紡織は初戦の2回戦を勝って8強入り。新型コロナウイルス感染対策のため、試合は無観客で行われた。
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これぞ天皇杯、福岡第一が京都産業大学に86-84劇的ブザービーターで勝利し、一次予選からビッグゲーム
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