リニア談合事件で指名停止の大成 道が道議会庁舎新築で請負契約へ
03/12 05:00
道議会の現庁舎。新庁舎は4月着工予定で準備が進んでいる
道議会の現庁舎。新庁舎は4月着工予定で準備が進んでいる
リニア中央新幹線の建設工事を巡る大手ゼネコン4社の談合事件を受け、道は大成建設と鹿島の2社を近く指名停止処分にする。一方、道議会庁舎の新築工事については、大成建設が代表の共同企業体(JV)と月内に請負契約を結ぶ予定で、4月着工の方針は変えていない。道は「指名停止前に落札されており問題はない」と説明するが、談合事件で処分予定の相手と新たな公共工事契約を結ぶことに疑問の声が出ている。
道は内規で、道外の業務で独禁法違反容疑の逮捕者が出た業者に対しては、速やかに6カ月の指名停止処分にすると定めている。大成建設は元常務執行役員が2日に同容疑で逮捕された。
一方、大成建設と道内2社によるJVは1月、道議会庁舎の新築工事の二つの施工区域のうち、南側部分を37億8300万円で落札した。道はJVと工事の仮契約を結び、高橋はるみ知事が2月21日の道議会本会議に契約の議案を提出。その後、大成建設の元常務執行役員が逮捕されたものの、議案は今月20日の本会議で議決され、月末に本契約となる見通しだ。
[匿名さん]