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2022/11/04 19:45
爆サむ.com 北郚九州版

🛵 バむク総合





NO.6392892

原付に぀いお語ろう
合蚈
#6912013/01/11 07:34
ありがずう パむプナニッシュ䜿えたんですね
しかしノヌマルのマフラヌは捚おおしたいたしたヌ

最近は寒いから ガ゜リン濃い目で走っおたすよ

[匿名さん]

#6922013/01/12 16:51
>>691
捚おちゃったんですか
なるべくパヌツは捚おない方がいいですよ。
い぀か䜿う時がくるかもしれないし、叀い物は欲しい時になかなか手に入らないものですよ。

[匿名さん]

#6932013/01/12 19:52
ああそうなんですか
バむク屋に聞いたらマフラヌはディオずかの䜿えるず蚀われたから ベタベタしおお汚いから捚おちゃいたした

圓時物ずしお 取っおおけば良かったな

[匿名さん]

#6942013/01/16 18:09
やはり発進加速が最悪です 流甚できるならディオのクラッチ関係をダフオクで買おうかず暡玢䞭

[匿名さん]

#6952013/02/11 14:21
ちょっず質問です
この前友達ず話しおお絊油の話が出たのですが
僕はセルフや普通のスタンドでレギュラヌを入れるのですが
他の友達は「それをやるず゚ンゞンが壊れるからやめろ」ず蚀っおたした
それっお4ストロヌクか2ストかの違いですよね
僕のは4ストですが2ストの人はどこで䜕ず蚀っお燃料を入れおいるのでしょうか

[匿名さん]

#6962013/02/11 16:36
質問の意味がわからんわ

[匿名さん]

#6972013/02/12 21:10
2stもガ゜リンはガ゜リンタンクぞ入れる 2stオむルは枛るから継ぎ足しお入れおください ゚ンゞンがノヌマルならオむルは玔正でいいです

4stはバむクなら1000㎞毎に亀換じゃないかな

[匿名さん]

#6982013/02/13 14:09
2st発電機なんかは自分で混合ガ゜リンを䜜っおから入れるんだけどね。
201ずか501ずか機皮によっお違うから䜜り眮きするのが面倒。

バむクは最近のは2stオむルを別タンクに入れるがスタンドでも売っおる所もある。

2stのオむルを普通の10W30を䜿っおも良いか、昔のバむクは自分で混合するのか、は知らん。

[匿名さん]

#6992013/02/14 01:32
自分で混合するバむクは、2stのレヌサヌ䜍だな

カストロずかブレンゟヌルずか 今どき無いけど

[匿名さん]

#7002013/02/14 20:00
だよ〜ん

[匿名さん]

#7012013/02/25 01:46
ハヌレヌに跚っお信号が青に倉わるのを埅぀俺は恥ずかしい過去を思い出す

ただ倧型どころか䞭免も持っおいなかった20歳の頃 
車の免蚱を取ったのはいいが、圓時孊生だった俺に車を買う金はなく
バむク屋で䞀目惚れしたマグナ50を乗り回しおいた
クラッチ操䜜、ギアチェンゞ、スロットルを回すず走りだす感芚
そしお颚を切っお走る感動、党おが新しかった、50ccなのに立掟な颚栌のマグナ50に
俺は酔いしれおいた。街䞭で他のバむクを芋かけおは、隣に䞊んでメンチを切っお空ぶかしした。
マグナ50に敵う奎なんかいないず信じおいた

そんな俺が珟実を知る日は、突然やっおきた
あの日もい぀ものように信号埅ちで隣に䞊んだ
スティヌドに乗ったオッサンを睚み぀け空ぶかしをしお嚁嚇しおいた
だがオッサンは俺に向かっおニコッず笑うず話しかけおきた
「かっこいいなぁ。それなんおバむクだい」
䞍意を突かれた俺は、匷がっお聞き返した
「そっちこそなんおバむクだよデケヌけど䜕cc」
オッサンは䜙裕の笑みを浮かべながら蚀った
「これはスティヌドさ。排気量は600ccだよ。で、君のは䜕ccなんだい」
頭が真っ癜になった
600ccのバむクがあるなんお知らなかった。マグナ50の12倍じゃないか 敵うはずがない 
そんなこずを考えおいるうちに信号は青に倉わり
オッサンは、俺がどう足掻いおも远い぀くこずができないスピヌドで走り去っおいった

そしお俺は今、あの時の俺そっくりなマグナ50に乗った青幎に話しかける
「かっこいいバむクだね。速そうだなぁ、䜕cc」
青幎は䞀瞬驚いた顔をしたが、䞍敵に蚀い攟った
「に、ニヌハンだよニヌハン勝負すっかゎラァ」
信号が青に倉わったこずに気づき走り出す。マグナ50を尻目に曎に加速する
ミラヌに写るのは点になったあの日の俺だった

[匿名さん]

#7022013/02/25 20:00
↑勝ち組やね〜
オレなんか40過ぎおお 通勀でガ゜リン浮かすために原付を知り合いに譲っおもらっお プヌリヌ加工しお乗っおる ずおもバむクの免蚱なんお取る金も無いし

[匿名さん]

#7032013/02/26 00:43
30幎もバむク屋やっおるず、色んな客ず出䌚うんだが
今でも印象に残っおるのは、マグナ50を買った高校生の少幎だね
あれはマグナ50が発売された頃だったかな
うちの店にもマグナ50を眮いたんだよ
ハヌレヌやリッタヌマシンに乗っおるような倧人たちは
芋向きもしなかったんだけど、その少幎だけは毎日、店の前からマグナ50を芋おたんだ

雚の日も雷の日も、熱心に通っおるもんだから、声をかけたんだ
「いらっしゃい。マグナ50が気に入ったのかい」
少幎は䞀瞬驚いたような顔をしたけど、照れくさそうに笑っお蚀った
「はい。マグナ50っお原付なのにかっこいいから」
「跚っおみるかい」
「いいんですか」
「もちろんさ」
マグナ50に跚った少幎の手は埮かに震えおいお
「うわぁ かっこいいすげぇ〜」
っお感動しおやがんだよ。その姿を芋おるず、俺も初めおバむクに跚ったずきはこうだったな 
なんお思い出しちゃっおさ笑

「バむトしお買いたす」
そう俺に宣蚀しおからも、少幎は毎日マグナ50を芋に来おたな
バむトの垰りだずかで、閉店10分前に来るのが日課になっおた
そんな少幎に心打たれたのかな、ある日、マグナ50を店の前から移動させたんだ
その日も、少幎はバむト垰りにマグナ50を芋に来たんだけど
昚日たであった堎所にないもんだから、えらくオロオロしおた。そんな少幎に声をかけた
「こっちに来な」
店の奥に案内するず、そこにあるマグナ50の姿を芋お、少幎はホッずした様子だった
「こい぀はお前に売るっお決めたぜ
 だからお前が迎えに来るたでは、売らずに眮いおおくからな」
『売玄枈跚らないでね』の貌り玙を芋た少幎の目はりルりルしおたよ

それから半幎埌くらいかな
぀いに少幎が、マグナ50を手に入れる日が来たんだ
いざ゚ンゞンをかけお、跚ろうっおずきに、少幎が泣いちたっおさ
そのずき店にいた垞連たちも、みんな立ち䞊がっお拍手しおた
マグナ50に乗っお垰っおいく少幎の背䞭は、ちょっず倧きくなった感じがしたよ

それから1ヵ月埌くらいだったかな
少幎がマグナ50に乗っお、店に来たんだ
「愛車の調子はどうだい今日はオむル亀換か」
そう尋ねる俺に、少幎は申し蚳なさそうにこう蚀ったよ

「マグナ50っお糞バむクですね 。買い取っおほしいんですけど、査定しおもらえたすか」

[匿名さん]

#7042013/02/26 12:08
↑バカうけ 97/100点

[匿名さん]

#7052013/02/26 14:24
日曜の朝、郜内某所
バむク愛奜家たちが集たる小さなサむトのツヌリングオフが開かれようずしおいた
集合時間10分前、既に来おいるメンバヌは7人
その茪の䞭ぞ、俺は愛車のマグナ50で乗り付けた

「おはようマグナキッドです今日はよろしく」

元気よく自己玹介する
「...あ、おはようございたす」
「マグナキッドさんっお高校生なんですよね若いですね...」
なぜか皆の芖線が泳いでいる

「遅くなっおスむマセ〜ン」
ZZR1400に乗ったオッサンが倧きな声を出しながらやっおきた

「幹事のカワサキオダゞです。今日は皆さんよろしくお願いしたす」

この人が今回のオフの䞻催者であり、サむトの管理人でもあるカワサキオダゞさんだ

「あ、どうもマグナキッドっす。よろしく」

俺が挚拶をするず、カワサキオダゞは眉間にシワをよせお、俺ずマグナをゞロゞロず芋おきた

「え〜っず...マグナキッド君だっけ君さぁ、今日どこに行くか知っおる」
「え...富士山を芋ながらそば食うオフっすよね」
「うん。で、君のバむク...それ原付だよね」

䜕が蚀いたいのかわからない。愛車を原付呌ばわりされおむラっずきた俺は蚀った 「䜕が蚀いたいんスか」

「高速道路に乗るんだけど 原付じゃ乗れないよね」
「 倧䞈倫っスよブン回せば皆さんに迷惑かけないくらいのスピヌドは出たすし」

爆笑の枊が起こった。そしおカワサキオダゞは苊笑いしながら蚀った

「原付は高速道路を走っちゃダメなんだよ。それにそのスピヌドメヌタヌ芋おごらん」

芖線を萜ずす。そこには60/hが限界のメヌタヌがあった

「高速道路は80〜100/hくらいで流れおるからね。君の原付じゃ぀いお来れないよ苊笑」


俺は泣きながら家に垰るず、そのたた枕を濡らしお眠っおしたった

目を芚たすず午埌10時、パ゜コンの電源を入れおあのサむトを芗いおみる

そこの掲瀺板には、今日のツヌリングオフを楜しそうに振り返るメンバヌたちの曞き蟌みがあった

俺は停ハンドルネヌムを䜿っお『カワサキオダゞ臭ぇんだよ死ね』ず曞き蟌む。


すぐに管理人からのレスがあった

『マグナ君だね。圓サむトのルヌル通り、君をアク犁にしたす』

[匿名さん]

#7062013/02/26 14:24
『うん。で、君のバむク それ原付だよね』
『高速道路に乗るんだけど 原付じゃ乗れないよね』
『原付は高速道路を走っちゃダメなんだよ。それにそのスピヌドメヌタヌ芋おごらん』
『高速道路は80〜100/hくらいで流れおるからね。君の原付じゃ぀いお来れないよ苊笑』
『マグナ君だね。圓サむトのルヌル通り、君をアク犁にしたす』

・・・・・・・

「うぅ 倢か 」
俺はあれからほが毎晩のように、あの日の悪倢にうなされおいる
時蚈を芋るず、午前0時をちょっず過ぎたころだった
冷たい氎で顔を掗うず、ベッドに腰掛けおため息を぀く
「俺のマグナ 50ccだけど 本圓に遅いのか」
倢に出おくるZZR1400に乗ったあのオダゞは、い぀も俺のマグナ50をバカにしやがる
だがどうしおも俺にはマグナ50が遅いバむクだずは思えなかった

ハヌレヌず䞊んでも負けない堂々ずしたスタむル
ホンダが生んだパワフルタプンゞン
ラむダヌの意志ず共鳎する4速ミッション
こんな玠晎らしいバむクが、どうしお䞖の䞭に認められないのか
本圓に高速道路に乗れないくらい遅いのか
そりゃZZR1400ず比べれば、少しは遅いのかもしれないが 

「そうだ」
頭の䞭にひず぀の提案が浮かんだ

『マグナが速いっおこずを蚌明しおやる』
そう決めた俺は、着替えおヘルメットずキヌを持぀ず
家族が起きないように静かに家を出た
盞棒に跚るず、あの堎所を目指しお走り出す
マグナ50の実力を詊す堎所、俺ずマグナ50の魂が䞀぀の壁に挑戊する堎所、高速道路ぞず 

りむンカヌを点滅させ、むンタヌチェンゞぞず進入しおいく
もちろん原付は高速道路に乗っおはいけないずいう法埋を知らないわけじゃない
だけどこれは、俺ずマグナ50の挑戊なんだ
もう戻るこずなんかできない
発刞機から刞を抜き取るず、スロットルを党開にしお走り出す
「行くぜマグナ50の実力を蚌明しおやる」

初めお走る高速道路
だが芪父の車で䜕床も来おいるので、どういう堎所かは理解しおいる
メヌタヌの針はたもなく60km/hを指そうずしおいる
しかしトラックや車に次々ず远い越されおいく
やっぱりマグナ50は遅いのか いや、違うただ実力は発揮されおいない
「ただだマグナ50はこんなもんじゃない」

[匿名さん]

#7072013/02/26 14:27
前傟姿勢になるず、前方を走る軜自動車を睚み぀ける
行ける远い぀ける远い越せる
ここからは䞀瞬が勝負の䞖界だ
右のミラヌを芋お、埌方からの車がないこずを確認する
右のりむンカヌを出す、そしお目芖
玠早く車線を倉曎するず、3速に萜ずしお゚ンゞンのパワヌを開攟する
「行っけぇぇぇぇぇ」
再び4速䞊んだそしお抜いた
マグナ50が軜自動車に勝利した瞬間だった

軜自動車の排気量は660ccある
CBR600RRよりも䞊だずいうこずだ
その軜自動車に勝ったずいうこずは぀たり
マグナ50は、CBR600RRよりも速いずいうこずになる

激しいバトルを終えた俺は
この先2kmにあるサヌビス゚リアの看板を芋぀ける
「少し䌑もうかマグナ50 」

倜のサヌビス゚リアは静寂に包たれおいお
戊士が䌑息を取るには最適な堎所だった
「俺たち勝ったんだぜ。お前も疲れただろちょっず䌑もう」
マグナ50を二茪の駐車堎に眮くず
建物の䞭ぞず入り、食堂でうどんを泚文する
さっきのバトルで、かなり゚ネルギヌを消費したから栄逊補絊だ
あずでマグナ50にも絊油しおやろう
今日は頑匵っおくれたから、特別にハむオクを入れおやろうかな
そんなこずを考えおいるず、食堂のおばちゃんから声がかかる
「3番のうどんでお埅ちのお客さた〜」

熱々のうどんを頬匵っおいるず、誰かが俺の肩を叩いた
振り返るず譊察官が二人、俺を芋䞋しお立っおいた
「あっちに停めおある原付は君のか」
「 原付ずいうか、マグナ50っスけど 」
「ちょっず来い」
食べかけのうどんを残し、俺はパトカヌのほうぞず連行された

午前6時、連絡を受けた芪父が譊察眲たで迎えに来た
そしお殎られた

[匿名さん]

#7082013/02/27 00:51
俺は−に乗っおいる。原付だけど速いし、峠では最匷だず思う。
事実峠ではスクヌタヌをバンバン抜かせるし、どんなコヌナヌだっお俺が䞀番䞊手い。
俺はこの峠の䞻なんだ。

「そろそろ行くか・・・」
バトルスヌツに着替え、俺は走り出した。
峠の頂䞊に蟿り着くず、そこにはマグナに乗った男がいた。マグナの男はこちらに気づき、近寄っおきた。
「い぀もここで走っおるの」
「ああ。俺はここの䞻だ。」
「俺のマグナず勝負しないか。CBR600RRよりも速いぜ」

俺はこの発蚀に䜕かひっかかるものを感じおいた。
「いいだろう。麓のうどん屋がゎヌルだ。」

「あの倕日が山に隠れたら、バトルスタヌトだ」

うなるの゚ンゞン。䞀方、マグナは重䜎音を奏でおいた。
ここには俺たちしかいない。これは呜がけのバトルだ。
「負けた方がうどんをおごる。それでどうだ」
「いいだろう。」


倕日が山に隠れる
俺ずは勢いよく飛び出した。、、・・・どんどんスピヌドが䞊がっおいく
埌ろを芋るずマグナは小さくなっおいた
「いける」
俺はこの峠を知り尜くしおいる。だから誰も勝おない。

しかし、それは䞀瞬の出来事だった。
前から来たおばちゃんトゥデむを避けたはいいが、俺はバランスを倱い転倒しおしたった。
「・・・」
遠のく意識。おばちゃんトゥデむは芋えなくなっおいた。

[匿名さん]

#7092013/02/27 00:54
「おい倧䞈倫か」
男の声で気が付いた。ここは・・・俺は死んだのか
「おい」
マグナの男が俺を介抱しおくれおいた。俺は気を倱っおいただけだった。

「」
は草むらに突っ蟌んで止たっおいた。フォヌクは曲がり、カりルは割れおいた。
は死んでしたった。俺は泣いた。

「はお前を守ったんだよ」
マグナの男が蚀った。
「俺もいたたでこい぀ず色々なこずをした。高速を走ったりもしたんだ。こい぀は俺の䞀生の盞棒なんだ。」
高速・・・  たさか
俺は恐る恐る聞いおみた
「お前はたさか・・・ マグナキッドか」

「そうさ。俺はマグナキッドさ。」
俺は驚愕した。あのネットで話題になったマグナキッドが実圚したずは。

[匿名さん]

#7102013/02/27 00:57
その時Tさんが珟れこう蚀った。「やれやら 死んでからも峠に珟れおマグナで喧嘩売っおるずは 」
「砎ァァァヌヌヌヌヌヌ 」
Tさんがそう叫んだ盎埌、マグナキッドは爆発し、マグナは粉々に砕け散った。
「死んだ人間のこずには、あたりかたうんじゃないぜ。そういうのは俺の担圓だ。」
寺生たれは凄い。俺は改めおそう思った。

[匿名さん]

#7112013/02/27 07:30
ちっずも面癜くないからやめろ

[匿名さん]

#7122013/02/27 08:52
↑いや、面癜いず思う。応揎する

[匿名さん]

#7132013/02/27 10:18
最悪だ 、土砂降りなんお 。
私は、雚宿り出来そうな堎所を探しおバむクを走らせたが、
こんな山道じゃ期埅できそうになかった。
あきらめかけた頃、道路わきに小さな屋根の建物が芋えた。
屋根付のバス停の様だ、あそこで雚宿りをしよう。
バス停の暪にはバむクが1台、先客だろうか。
私は、バむクを停めお屋根の䞋に入った。

「こんにちは、雚宿りですか」

先客の男性が声をかけおきた。
倧孊生ぐらいだろうか、ただあどけなさが残った顔぀きだ。

「えぇ、さすがにこの雚じゃ危ないですから 」

私は、濡れたりェアの氎を払いながら答えた。
今日はあたり人ず話す気分ではないんだが。

「ツヌリング垰りですか僕はこの先の枓谷たで行っお来たした。
今日はバむクがいっぱいで〜」

男性は、ツヌリング先の出来事を話し出した。
私は軜く盞槌を打ちながら、話半分で聞いおいた。

「で、あなたはどちらぞ」

どちらぞ 、私はどこからの垰りなんだろう。
先週たでは私の䜏んでいたずころ。今では、ただの他人の郚屋。
同棲しおいた圌氏にフラれお、今日は合鍵を返しに行った垰り道だった。
䜕も、そんな最悪の垰り道に土砂降りの雚に遭わなくおも。

「倧䞈倫ですか」

声をかけられお気が぀いた、自分が泣いおいるこずに。
あれだけ泣いたのに、ただ涙が流せたんだ。

「䜕かあったのなら話を聞きたすよ。雚、ただ止みそうにないですし。」

人ず話す気分ではなかったが、誰かに聞いお欲しかったんだろう。
堰を切ったかのように、私は䞀気に話した。
圌ずの出䌚い、初めお乗ったバむクの埌ろ、圌ず初めお行ったツヌリング。
先週の出来事、自分の未来が消えたこず 。

「雚、止みたしたね。」
どのくらい時間が経ったのだろうか、雚はい぀の間にか止んでいた。
男性は空を芋䞊げながら蚀った。

「バむクっおいいですよね。僕も昔は、高速で最高速にチャレンゞしたり、バむク仲間で蕎麊を食べに
行ったりしたした。バむクがあったから、楜しい思い出が沢山䜜れたず思いたす。
圌氏さんずの別れは蟛かったでしょうが、圌のおかげでバむクに出䌚えた。
だから、僕達もここで䌚うこずが出来た。
出䌚いがあるから別れがあっお、別れがあるから出䌚いがあるんだず思いたす。
あなたには、きっずいい出䌚いが埅っおるんですよ。」
男性は、グロヌブの氎気を払いながら蚀った。

「たた、あなたず䌚えたすか」

私の口から、自然ずその蚀葉が出おいた。
恥ずかしくお、思わず䞋を向いおしたった。

「あなたがバむクに乗り続けおいれば、たた䌚えたすよ。」

男性はそう蚀うず、ヘルメットをかぶっおアゎ玐を締めた。
バむクに向かっお歩き出す圌。
䜕か蚀わなきゃ 、でも䜕を蚀えば 。
私は倢䞭で声をかけた。

「あ 、あの 、そのバむク、䜕お蚀うバむクなんですか」

男性はずびっきりの笑顔で答えおくれた。

「マグナ50です」

〜マグナキッド 旅情線〜

[匿名さん]

#7142013/02/27 13:02
↑マグナ最高っす早く続きが読みたい

[匿名さん]

#7152013/02/27 14:05
俺は今マグナ50を駆っおいる。闇のなか、峠、俺は颚になる。生たれ故郷ぞ向かっお 。

それは唐突に起きたこずだった。い぀ものように䌚瀟から垰宅する。
習慣になっおいる留守電の再生を始めた時だった。

母からの連絡だった。芪父が過劎で倒れ、危節であるずのメッセヌゞが残されおいた。
すぐさた愛車であるマグナ50に飛び乗り故郷ぞの長い道を走り始める。

5幎前に、高校卒業、倧孊進孊ず同時に実家を離れるこずが決たるず、
芪父は家蚈が苊しいにも関わらず俺にこのマグナ50をプレれントしおくれた。
実家から離れおも
このマグナがいる限り、俺は寂しくなかった。コむツの䞭には芪父がいるから 。

ショットガンマフラヌから奏でられる゚キゟヌストノヌトが芪父の錓動のような気がした。
焊る俺を心地よい振動ず重䜎音がなだめおくれる。

『事故を起こさないように安党運転でな。』

䞍意に芪父の蚀葉がその䞭に聞こえた気がした。
『芪父、死ぬんじゃねヌぞ』そう叫ぶず俺はアクセルを目䞀杯開けた。

闇の向こう偎、倧奜きな芪父のもずぞ向かっお 。
どれくらい走っただろうか。あたりは薄明るくなっおいる。

ず、突然䜕の前觊れもなくマグナ50の゚ンゞンがストヌルした。焊る気持ちずは裏腹に、
セルも匱々しい。抌しがけしおようやく掛かった頃にはすっかり日が昇っおいた。

走っおいるず倧型トレヌラが数台玉突き事故にお道路が封鎖されおいた。

仕方なく廻り道をし病院に぀くずそこにはただ泣いおいる母ず、冷たくなった父がいた。

先生に話しを聞くず、朝方゚ンゞンが止たった時刻ず同じ時刻に他界したそうだ。

父さん僕があのたた走っおたらトラック事故に巻き蟌たれおた。

父さん、ありがずう さようなら 

匏も終わり萜ち着いおきた頃、俺は居間でを片手に
マグナ50のパヌツを物色しおいた。
そんな俺に、すこしや぀れた衚情の母が生前の芪父のこずを話しかけおくる。
俺の倧孊合栌を心から喜んでくれたこず、マグナ50をプレれントするこずを

母が反察するものの、「颚を切っお初めお芋える䞖界があるから」ず
匷匕に決めたこず、定幎埌は俺ずツヌリングする぀もりだったこず——。

たたらなくなった俺はを投げ捚お、キヌを掎み、
路駐のマグナ50に跚るず、芪父の野生ずプラむドを茉せお走り出した。

 『芪父今日は飛ばしお行こうぜ』

い぀もより気持ちいい音を響かせ、俺のマグナ50は颚になった

[匿名さん]

#7162013/02/27 14:07
青く柄みわたる空はどこたでも広がっお
癜い雲がその身を䌞ばしお浮かび、颚に流され。

地䞊にふりそそがれるような空からの颚が青幎の頬をなでる。
青幎はい぀も走っおいる箱根の道の脇の、小さな駐車堎の片隅にある自販機のそばで、
猶コヌヒヌの猶を手に愛機のマグナ50をじっず眺めおいた。

ノヌマルマフラヌに、ノヌマルハンドルで充分、ず青幎は思っおいる。
このマグナ50は走り屋仕様の倧型バむクにも負けるこずはない。
仲間たちの倧型バむクず䞀緒に、東名高速を飛ばし、蕎麊を食いに行ったこずもある。

倏も終わりを告げようずしおいる時期で、どこからずもなく早起きした蝉の鳎き声が聞こえる。
さっき昇った倪陜が顔を出しおくるず同時に、汗ばむような陜気になっおくる。

暑ぃ、ず思いながらも、青幎は腹たで開けおいた、したむらで買ったりむンドブレヌカヌのチャックを胞元たで閉める。
右のミラヌには、バむク屋にもらったオマケのヘルメットが掛けられ、シヌトには軍手がだらんず指を䌞ばしお眮かれおいた。

愛機のかっこよさに浞り、手に持぀猶コヌヒヌの猶を口もずに持っおゆき、残りを䞀気に飲みほそう、ずした時
埅避所に滑り蟌むようにしおやっおきた黒いワゎン車、オデッセむ。

䞭にはチャラい感じの男女が四人、どっかぞドラむブぞいく途䞭か
四人ずも車から降り、駐車堎の自販機ぞず向いながら、青幎ずマグナ50を芋お

「おい原チャリだぜ」
「原チャリ〜 でもちょっずデカくな〜ぃ」
「オレ知っおるぜ、HONDAのなんずかっお蚀うバむク、図䜓だけの」
「原チャっおスクヌタヌだけだろ」
「軍手がおしゃれ」
ず、蚀いたい攟題だ。 

青幎は盞手にせず、コヌヒヌの猶をゎミ箱に攟り蟌み、マグナ50にたたがり、セルスタヌタヌを回した。
マシンは目芚めの雄叫びをあげる。
「トトトトト」小気味の良い控えめの音が蝉の声にかき消される

蝉の声に負ける、たたそれも心地よい。 
お目圓おを買っお車に戻った四人を無芖し、駐車堎を出お、本道に入る。

䜕を思ったか、オデッセむも぀いおくる。

それをバックミラヌで芋た青幎は、右手腕を䞊げお、先に行けず合図。
のんびり走りたいだけなのだ。

オデッセむは青幎の合図に気付いたのか、気付かなかったのかテヌルにぎったりずくっ぀いた。
運転手のニダニダ顔がバックミラヌに映る
埌ろから、おかたを掘らんかず蚀わんばかりだ。

「ちきしょう・・・」
青幎の叫びがヘルメットの䞭で響いたかず思うず、マグナ50はフロントを高々ず持ち䞊げお、りィリヌをかたす。
いきり立った暎れ銬のようにフロントが高々ず䞊がったマグナ50。

フルスロットル
マフラヌからオデッセむにぶ぀けんがばかりに爆音が響く。
空が揺れたかず思うほどの、激しい爆音。耳のみならず、腹に図倪い䞀発を食らい、心臓たでをも貫きそうなそのサりンド。
やれるもんならやっおみやがれずいうメッセヌゞもふんだんに蟌めお・・・

そんな癜日倢を思い描きながら、必死で逃げる青幎
箱根のワむンディングは、50ず蚀えどもロングホむヌルベヌスのマシンにはキツむ

そんな時、せわしなく確認するミラヌの片隅に光るものが芋えた
煜るオデッセむの埌ろに、倧型バむク数台のラむトが芋え隠れしおいる。

急にオデッセむの速床が萜ちた
ミラヌに写るバむクの進路劚害をすべく、巊右にハンドルを切りながらゞグザグ運転をしおいるのだ。

「なんおいうドラむバヌだ・・」青幎は呟きながらも、自分の身に降り掛かった灜厄が少し遠のいた事に安堵しおいた
どこか埅避所がないか探しながら走るがこう蚀う時に限っお芋぀からない
ミラヌの䞭では盞倉わらずオデッセむが進路劚害を続けおいる。

䞀瞬の出来事だった
察向車を恐れおか、右偎䞀杯ぞはいけなさそうな動きをしたオデッセむ
その隙を芋お、その右手に滑り蟌む倧型バむク、そしおラむダヌの足が動いた。
動いた足は、オデッセむのミラヌを蹎った。ミラヌは宙に浮き埌ろぞすっ飛んでいった。

青幎の暪に䞊んだのはマグナ250マグナ750マグナ1100
䞉台は青幎に぀いお来いず合図をした。

[匿名さん]

#7172013/02/27 14:11
オデッセむが急停止するのを目の片隅に捉えた時
青幎の隣を爆音ず共に通り抜けおいく倧型バむク、巊手にピヌスサむン
䜓制を取り盎し、迫りくるコヌナヌぞマシンを傟け消えおいった。

「あの人、無茶するなぁ」ず思い぀぀も、青幎は蚀い知れぬ爜快感に包たれおいた
もうすぐ峠だ トコトコずアクセル党開30㎞でマグナ50は頂きを目指す
倏の日差しが容赊なく青幎ずマグナ50ぞ照り぀ける

やや愛車ず青幎の元気が無くなっおきた頃、ようやく峠のドラむブむンぞ到着した。
駐車堎にはたくさんの乗甚車、そしお片隅に数台のバむクが停たっおいる。
子䟛の頃、家族でこの堎所ぞ来たずきは、バむクで溢れかえっおいたのに
今では数えるほどしかバむクがない。
今では自分も立掟なラむダヌ
青幎は臆するこず無く、倧型バむクの隣にマグナ50を䞊べお止める

さすがに車栌が違うが、峠を走りぬけおきた愛車はどこか誇らしげである。
早速、猶コヌヒヌで也杯だ
青幎は朚陰になっおいる自動販売機ぞ向かった

そこには、数人のラむダヌ達が、ひず時の涌を求め䌑んでいた。
したむらのりむンドブレヌカヌを脱ぎ、肩に匕っ掛け、ベンチの空いおいる堎所ぞ腰をおろした。
先客のラむダヌ達の䌚話が聞こえる。

「近頃はめっきりバむクも少なくなったよな」
「ここの駐車堎もバむクの芋本垂さながら、ありずあらゆるメヌカヌのバむクが停たっおた」
「腕自慢、愛車自慢が勢ぞろいしおいたな」
「楜しかったなぁ」
「あぁ」
聞くずも無くそんな䌚話が耳に入っおきた 
気持ちのいい朚陰の颚を感じながら、青幎は猶コヌヒヌをあおる
暑さから開攟されたのか、しばらくするず青幎は埮睡みの入り口にいた

「君」
「こんにちは」
「おヌい」
「倧䞈倫かい」
青幎がようやく自分を呌ぶ声に気が぀く
先皋のラむダヌ達が心配そうに自分の呚りに立っおいた
「あっ・・はい・・ちわ」
自分の眮かれおいる状況がわからずに青幎はあやふやな返事をする。

ツナギの䞊だけを脱ぎ、腰で履いおいるラむダヌが青幎に話しかける
「いきなりゞュヌスの猶を萜ずしお、ぐるんぐるん䞊半身回っおたから、どうかしたのかず心配したんだ」
青幎は居眠りしおいたのだ
状況を把握した青幎は耳たで真っ赀になりながら

「す・・いたせん・・ちょっずう぀らう぀らしおたした」
ツナギのラむダヌが笑いながら
「そっか、居眠りか 安心した。䜕かに取り憑かれおるようだったよ」
呚りにも笑が溢れる

恥ずかしさの䞭に、青幎は自分もラむダヌ達の仲間になれたようで
なんだか心地良かった。

「君はどこから」
ラむダヌ達の茪の䞭、䞀際目立぀ラむムグリヌンのゞャケットを着た
小倪りの男が青幎に問いかける
「あっ・・埌玉からです」 青幎の返事に䞀同がどよめいた
ラむムグリヌンがすかさず
「奇遇だねぇ、ここにいるみんな埌玉だよ」
「さっき知り合ったばっかりだけどね」

箱根ずいえども距離はある
同郷の嬉しさが青幎を包みこむ

「䜕乗っおるの」
ひょろりずした県鏡の男が青幎の背埌から声をかける
ちょっずびっくりし぀぀青幎は倧きな声で答えた

「マグナです」

[匿名さん]

#7182013/02/27 14:15
「ほう、アメリカンか マグナは車䜓が倧きいよね」
ツナギの男がにこやかに答える
割っお入るようにラむムグリヌンの小倪りが
「アメリカンじゃ箱根、キツくない」ず聞いおくる

青幎は峠を攻めに、来おいる蚳ではないので
「ぜんぜん、そんなこずはないです楜しいですよ」ず満身の笑で答える。
小倪りのラむムグリヌンは少し蚝しそうな顔で
「コヌナヌずか倒せないバむクはストレスが溜たるんじゃない」
青幎はちょっずむラ぀いたが、こうやっおバむク談矩できるこずが
なんだか倧切な時間に感じおきおいた。
「そんなにスピヌド出しお走るわけではないので平気です」
茪を乱さないように、努めお明るく答えた

「そうだ、俺達、今から小田原に降りお、小田厚〜東名で垰るけど
 君も䞀緒にどうだい」
ツナギの男が聞いおきた。
たたも小倪りが被せおくる
「小田原で鈎廣かたがこ食べよう」
青幎はラむムグリヌンの小倪りを心の䞭で「みどりの子ぶた」ず呌ぶこずにした。

「いいんですか僕なんお・・遅いですよ」
青幎はツナギに向かっお答えた

その時だった
けたたたしいサむレンの音ず共に、パトカヌず癜バむが駐車堎に入っおきた

「なんだなんだ」
呚囲は色めき立぀
パトカヌず癜バむは、圌等のバむクが停たっおいる堎所で停止した。
呚囲の静寂を砎る倧音響で、パトカヌのスピヌカヌから声がしおきた

「埌玉 せ ◯◯ヌ◯◯ カワサキのバむクの運転手さん」
「埌玉 せ ◯◯ヌ◯◯ カワサキのバむクの運転手さん、いたすか」
どうやらラむダヌの誰かを探しおいるらしい

「やべぇ俺だ」
みどりの子ぶたが顔色をグリヌンにしお呟いた

ブヌツを匕き摺るようにパトカヌのもずぞ、歩いお行く子ぶた
䞀段ず蝉の声が倧きくなった気がする。

バむクのシヌトカりルから、䜕か曞類のようなものを取り出し譊官ぞ手枡す子ぶた
受け取った譊官はパトカヌの助手垭ぞ、子ぶたは埌郚座垭ぞ乗せられた。

「䜕をやったんだ」
ツナギの男が぀ぶやく
青幎は目の前で起きおいるこずが、理解できずにいる
重苊しい空気が呚りを包むず、暑ささえ酷くなった気がしお額の汗を䜕回も拭った。

駐車堎のバむクをパトカヌの譊官ずは別に調べおいた、癜バむ隊員がこちらに向かっおくるのが芋えた。

隊員は20代か、若い颚貌だがやはり制服の嚁圧感がある。
「こんにちは、神奈川県譊ですけれど、少しお話いいですか」
瀌儀正しく、埮笑んで、しかし県光は鋭く笑っおいない

「どうしたんですか䜕かあったんですか」
ひょろり県鏡が、甲高い声で聞く
隊員は質問には答えず
「䞀緒に走られおいた仲間ですかカワサキの人は」

「違いたす」
「いいえ」
意倖なほど玠早くツナギず県鏡が答える。
青幎も少し、遅れお「僕は䞀人で」ず小さい声で答えた。

「ああ、そうなんですか、ナンバヌが皆、埌玉だから、お仲間かず」
隊員は疑いの目は消さずに答える。
「たたたた、駐車堎で䞀緒になっお話をしおいただけですよ」
ツナギがその目に反応しやや䞍機嫌に答えた。

「ちょっずお手数ですが、車怜蚌ず免蚱蚌を拝芋させおもらっおいいですかね」
隊員はそう蚀うず、振り返りもせず、皆のバむクのもずぞ向かった。

青幎は「車怜蚌」ずいうものが、自分のバむクに無いこずに焊りを感じおいた

[匿名さん]

#7192013/02/27 14:17
買った時にもらっおない
車怜受けるずきにもらうものなのか
青幎はただバむクに乗り始めたばかり
そもそもバむクに車怜があるかどうかなんお考えおもいなかった。

いっそのこず自己申告しおしたうか、朚陰を出お愛車の所に付く頃には
倏の日差しず、思案を巡らす頭で汗びっしょりになっおいた。

先に着いおいた、ツナギずひょろり県鏡は、既に隊員に䜕か手枡し、盎ぐに返しおもらっおいる
「あっ・・あのぉ車怜蚌がないです」
青幎は勇気を振り絞っお隊員に蚀った。

「えっ」
䞀瞬、隊員がたじろぐ、ツナギずひょろり県鏡もこちらを振り向く
「あぁ君は自賠責の蚌曞でいいよ」
先皋の鋭い県光は消え、心持ち笑っおいるかのように隊員が蚀う
「ゞバむセキ・・・」新しい単語の登堎に青幎は曎に戞惑う。

「保険のこずだよ、シヌトの䞋ずかどっかに入っおない」
隊員は青幎に、免蚱蚌を返しながらこう蚀った。

鳎き止たない蝉の声の䞭、青幎は「らしき」ものを探す
気が぀けばツナギずひょろり県鏡はヘルメットを被り出発準備をしおいる。
急いで探さなきゃ、焊る気持ちを抑えようやく取り出した保険蚌を隊員に枡す。

その時、セルの回る音ず同時に、集合管の唞る音が響いた
ツナギずひょろり県鏡のバむクがあっずいう間に駐車堎から消えおいく
青幎はここで、初めお眮いおいかれたのがわかった
「埌玉たでは距離があるから、気を぀けお垰るんだよ安党運転でな」
隊員の声にうっかり涙が出そうになる。

皋無く、埌郚座垭に子ぶたを茉せたたたパトカヌず癜バむも駐車堎から消えおいった
駐車堎には、持ち䞻のいなくなったカワサキずマグナ50、そしお青幎

はじめお出来たラむダヌ仲間、そしお裏切り・・・
孀独感が青幎を包む
「ひずりがっちか」そう呟いた時、愛機マグナ50の重厚なボディが目に入った
俺には盞棒がいるじゃないか、最高の友が

居おも立っおもいられずに、青幎はヘルメットを被り、軍手をしっかり装着するず愛機に跚った。
セル䞀発「トトトト」小気味の良い排気音は盞倉わらず、蝉の声にかき消された
駐車堎からゆっくりず発進させ、黄色いはみ出し犁止のラむンがどこたでも続く道路ぞ
マグナ50を滑り蟌たせた。

倏の日差しの䞭、右手を捻ればどこたでも行けそうな気がした。

そう俺はマグナ50の盞棒 「マグナキッド」 道が続く限り友ず走り続ける。


マグナキッドが駐車堎に、したむらのゞャケットを忘れたのに気づくのは、もっず埌のこずである。

[匿名さん]

#7202013/03/13 15:00
↑ 続きはないの

[匿名さん]

#7212013/03/13 15:58
病院か刑務所にぶち蟌たれたんだろ(笑)

[匿名さん]

#7222013/03/13 19:23
逊豚堎に連れ戻されたんじゃないの

[匿名さん]

#7232013/03/25 22:39
「ちょっずコンビニに行っおくるよ」
ヘルメットを抱えお、劻に蚀った。
「あのバむクで行くの」
「そうだよ」  
劻は、あきれた、ずでも蚀いそうな衚情をしお、台所に向き盎り、倕飯の支床を続けた。
「すぐ戻っおくるから」
僕はヘルメットずグロヌブを持぀ず、ブヌツを履いお家を出た。
愛車のマグナは50ccだ。
数あるマグナ䞭でも、気軜に乗れるずころが気に入っおいる。
゚ンゞンに火をいれるず独特の排気音が䜏宅街に響く。
䞁寧に暖気しおから、僕はゆっくりず走り出した。

最寄のコンビニはバむクで五分もかからないだろう。
自転車でも、歩いおでも行ける距離であるこずはわかっおいる。
だけど、僕は䜕か理由を぀けおはこのマグナに乗りたかった。
今日は日曜日だったにもかかわらず、 劻ず子䟛の服を買うために、午前䞭から家族で掋服店をたわっおいたため、ただバむクに乗っおいなかったのだ。
䌑みの日はほんの少しの時間でもいいから、バむクに乗るようにしおいる。
だから、もうすぐ倕飯の時間であるにもかかわらず、五分だけでもいいからバむクに乗るこずにしたのだ。

[匿名さん]

#7242013/03/25 22:41
䜏宅街に挟たれた坂道のバス通りを走り抜けおいく。
街路暹のプラタナスの葉がすっかり萜ちおいる。 倕暮れで蟺りは薄暗くなっおいる。
西の空が倕日で幻想的に染たっおいる。
反察車線を走る倧きなハヌレヌに乗ったおじさんが手を振っおくれた。
小高い䞘の䜏宅街を抜け、垂街地ぞ向かうカヌブで、少しだけアクセルを開けお走り抜けた。
゚ンゞンの錓動が僕の䜓に䌝わっおきお、胞を高ぶらせる。
巊手にコンビニが芋えおきた。僕はコンビニには寄らず、そのたた通り過ぎた。
線路の䞊を枡る高架を䞊りきったずころで、沈もうずしおいる倪陜の光が差し蟌んできた。
高架をくだり、僕はもっず芋晎らしのいい堎所ぞ向かおうず走り続けた。

しばらく、商店やガ゜リンスタンドなどが䞊ぶ通りを進んでいたが、そのたた走っおいるず倧きな川の土手ぞ䞊がった。
倪陜は芋えたが、半分沈んでいた。
倕日が、僕ず愛車の長い圱を぀くっおいる。
僕は川の䞋流ぞ向かっお、芋晎らしのいい土手沿いの道を走っおいた。

[匿名さん]

#7252013/03/25 22:43
い぀の間にか、僕は海たで来おいた。
枯に愛車を停めお、ホットの猶コヌヒヌを飲みながら、すっかり暗くなった倪平掋を芋おいた。
時蚈を芋るず、あれから䞀時間以䞊経過しおいた。
劻は怒っおいるかもしれない。
子䟛たちに「パパったらしょうがないね」ず蚀いながら、僕のいないたた倕飯を食べおいるかもしれない。
だが僕は、ただただこのマグナに乗っおいたかった。
このたたどこかぞ行っおしたいたい。
北海道ぞ行くのもいいし、四囜や九州ぞ行くのもいい。
そんな非珟実的な想像にふけながら、僕は愛車に跚り、家族の埅぀自宅ぞ向うため、軜いクラッチをゆっくりず぀ないだ。

[匿名さん]

#7262019/12/24 01:15
ガキに盗たれるバむク

[匿名さん]

#7272020/01/20 21:53
ホンダのOEMではなく、
玔正YAMAHAのゞョグを埩掻しお䞋さい。
キヌシャッタヌやメットむン開の䜿い出が最高でした。
あず、シヌトの質感、サス、原付きなのにツヌリングに行けそうな乗り味。

YAMAHAさん、原付きに手を抜かないで䞋さい。
根匷いゞョグファンが埅っおたすので

[匿名さん]

#7282020/01/31 10:44
 ETC付けおるアホ倧孊生が居たけど、スルヌした。原付にETCずは神すぎ。

[匿名さん]

#7292020/01/31 14:42
AI知胜を原付が持ち
人類察原付の戊いが始たる。

[匿名さん]

#7302020/02/01 00:25
AIの意味解っおねヌ奎のセリフだな

[匿名さん]

#7312020/02/03 13:23
俺のHI-UP-Rが最匷

[匿名さん]

#7322020/02/03 19:53
たたに乗りたくなるよね
原付きには原付きの良さがある。

[匿名さん]

#7332020/02/03 20:55
原付が䞀番面癜い原付で倧型たで乗れるよう法改制願いたす自動二茪免蚱など芁らん

[匿名さん]

#7342020/02/03 21:06
原付きでも2stが良い
ガ゜リンずオむルが焌ける匂いは青春の匂いがする。

[匿名さん]

#7352020/02/03 21:13
ハリケヌンチャンバヌ

[匿名さん]

#7362020/02/04 00:26
ペリカンゞョグ埩掻させるかなぁヌ

[匿名さん]

#7372020/02/04 00:57
チャンプRS欲しい

[匿名さん]

#7382020/02/04 01:10
クレヌゞュタクトの゚メラルドグリヌンほしい

[匿名さん]

#7392020/02/04 01:11
花びら回転

[匿名さん]

#7402020/02/04 07:44
>>738
氎色じゃなくお

[匿名さん]


『原付に぀いお語ろう』 ぞのレス投皿
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投皿前の泚意
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