>>186
180km/hも出せる理由は諸説ありますが、まず1つが「あらゆる場所で100キロを出せる性能」が基準となっていることが挙げられます。
平地で100キロは現行の普通自動車ならば当たり前のように出せると思いますが、少し勾配のキツイ上り坂で100キロというと、平地と同じような感覚では出せない速度です。その速度を維持できるようにエンジンを強化した結果、平地で180キロまで出せるようになった、という話です。
もう1つが、エンジンの負担とならないように、常に余力を持った状態で走行していることが挙げられます。100キロをエンジンが出せる最高速度とした場合、高速道路では常に全力状態で走行することとなって、結果的にエンジンへの負担は大きいものとなってしまいます。しかし、上限速度が180キロならば、エンジンへの負担は全力走行した時に比べて遥かに軽減されます。エンジンを長持ちさせるための措置……とも言われていますね。
もし、スピードメーターが法定速度の100キロまでしか表示されなかったとしたら、100キロを超える速度で走った場合は走行スピードが一体何キロなのか、判別する手段がなくなります。高速道路の法定速度は100キロと決まってはいますが、その速度よりもやや速めのスピードで走っている車がほとんどです。
高速道路で周りに合わせて知らずにとんでもないスピードを出していた……なんて経験をしたことはあるかもしれませんが、もしそんな時にスピードメーターが100までしかなかったら法定速度超えどころか30キロも40キロもオーバーしてしまうことすらあるでしょう。そんなことにならないように、あえて180まで表示させたことで、スピードの出しすぎを抑制した意味があったのでしょうね。