100m女王御家瀬「無心で挑みたい」高校総体抱負
[2019年7月5日14時51分]
恵庭市まちづくり感謝状を贈呈された恵庭北・御家瀬(撮影・浅水友輝)
6月の陸上日本選手権女子100メートルで29年ぶりに高校生女王になった御家瀬緑(恵庭北高3年)が5日、北海道恵庭市内の同校で原田裕市長(66)から「恵庭市まちづくり感謝状」を贈られた。同感謝状は今まで個人・団体合わせて70件贈呈されているが、スポーツ分野個人での受賞は初めて。御家瀬は「タイムはまだ満足していないけど、レースに勝てたことは喜んで良いのかなと思います。(受賞は)光栄です」と喜んだ。
6月28日に行われた日本選手権女子100メートル決勝では11秒67(追い風0・6メートル)で今季日本ランク1位の2位土井杏南(23=JAL)を0秒05差でかわし、初の日本一の座をつかんだ。大会後には無料通信アプリLINE(ライン)で祝福のメッセージが100件以上届いたといい「おめでとうというメッセージをたくさんいただきました」。
女子100メートルで日本一の称号を手に入れ、来年に迫る東京オリンピック(五輪)についての期待も高まるが「まずは自分をしっかり成長させて、あせらずにいけるところまでいきたい」と冷静に自己分析する。
今季の目標として土井の持つ高校日本記録(11秒43)の更新と高校総体(8月4日開幕=沖縄)での2連覇を目指し、今月2日には練習も再開した。「しっかり今までやってきたことを出せるようにこれからまた練習を積んでいきたい。今回の優勝もあってプレッシャーもかかるけど、しっかり自分の走りだけに集中して無心で挑みたい」と意気込んだ。
[匿名さん]
御家瀬緑が高校卒業、五輪リレー代表候補の新星
[2020年3月2日18時17分]
陸上女子短距離のホープ、御家瀬緑(恵庭北3年)が変化を恐れず東京五輪イヤーを駆け抜ける。
2日、恵庭市内の同校卒業式に出席。昨年高校生としては29年ぶりに日本選手権女子100メートルを制した期待の新星は「自分の走りはどんどん変えていって、新しい走りにも(挑戦)していきたい」。4月から所属する住友電工で憧れの福島千里(31=セイコー)の持つ11秒21の日本記録更新を狙う。
「一番良い選択をした。苦しい時期もあったけど、その倍ぐらい楽しいことやうれしいことがたくさんあった」。高校生活を振り返り、そう口にした。総体2連覇、日本選手権優勝、アジア大会日本代表。指導する北海道ハイテクACの中村宏之監督(74)が認める「自分で考えられる力」で、弾むようなバネのある走りの特長を引き出し急成長。100メートルの自己記録は高校3年間で0秒72縮め11秒46。「五輪が夢から目標に変わった。自分の可能性を信じてやっていきたい」。五輪への思いを口にできるまで力をつけた。
拠点を東京に移す社会人1年目の今季は、日本連盟が選考した8人の女子リレー代表候補として迎える。「今は次に向かってワクワクしている。(北海道は)自分の原点。忘れずに頑張りたい」。昨年11月末に負った右足甲の痛みから順調に回復。5日に離道し、シーズン初戦で代表選考を兼ねる4月の織田記念に照準を合わせ調整を続ける。「レースが楽しみな気持ちはずっと変わらない」とはにかむ18歳には、無限の可能性を秘めた未来が広がっている。【浅水友輝】
[匿名さん]