石川県と岐阜県にまたがる白山ではきょう、火山性地震が急増しており、午前3時ごろから9時までの発生回数が280回を超えたと気象庁が発表した。
白山で1日あたりの地震回数が200回を超えたのは、観測開始以来初めて。
気象庁は29日午前8時、火山の状況に関する臨時情報を発表した。
それによると、白山では山頂の御前峰付近直下を震源とする火山性地震が急増していて、午前9時までの6時間に281回発生。
過去二日間の地震回数を見ると、27日は22回、きのうは12回だった。
このうち最大は、午前5時6分に発生したマグニチュード(M)2.8で、この影響で白山市白峰で震度1を観測した。
これまでに低周波地震や地下の水蒸気やマグマの動きを示す火山性微動は発生していないという。
白山で1日あたりの地震回数が200回を超えたのは、2005年12月の観測開始以来初めて。
現在、山頂付近は雪や風の影響で見通しが悪くはっきりしない。
気象庁は、噴火警戒レベルを「1」の「活火山であることに留意」を維持しながらも、火山活動がやや高まっているとして、今後の推移に注意するよう呼びかけている。
■国内の火山の最新情報は、ハザードラボ「火山マップ」でご確認ください。
【日時】2017年11月29日(水) 12:38
【提供】ハザードラボ