📖 創作･携帯小説

第２話

zzz・・・
！！
「あっ・・いっけねぇ〜・・寝ちゃったー」
はっ!!!そうだ夕焼け・・
「いそがなきゃ！」
ドダドダドダドダッ
ガチャッ
「どうしよう、望待ってるかも・・。」
あっ！望だ！
「望ーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」
「おいっ　おまえが来いって言ったから来てやったのに遅いじゃんか!!!!」
「ごめ〜ん　寝ちゃって　あはは」
「それよりまだ太陽沈んでないよね？」
「ぎりぎり。」
せーふ！
ザッバーン　ザッバーン
「・・・。」
「・・・。」
ザッバーン　ザッバーン
あー。なにこの空気は。
夕日が沈むまで何話してればい良いんだろう。
「・・・。」
「あっ！望！聞いてよ！」
「なに？」
「今日ね、光ったらさー・・」
「あぁーーーーーーー!!!!!!!!!」
「？！」
「夕日が沈んでく!!!」
へ？！もう？はやっ
アタシは光の話なんかやめて夕焼けを見ようとした。
「うっそー」
何言ってるんだこいつ
「ちょっとーー!!!!!!!!」
「だって、有紀の必死で話すつまらない兄妹喧嘩の話が聞きたくなかったんだもん」
「はぁー？もうっ!!って・・へぇーアタシの話ってそんなにつまらないんだ〜」
「うん」
「なにさっ！べェ〜ッダ!!!」
「あっ！夕日が！」
「もう嘘には騙されないからね」
「!!!!!!!!!」
「ね？今のは本当だよ」
「夕焼けってこんなにも綺麗なんだね」
「うん・・綺麗だね・・。」
アタシはこのたまらなく切ない色をしているこの夕日が大好きだ
「はぁ〜〜〜なんか夕日を見てるとどうでも良くなってきた！」
「有紀はこの夕日を俺に見せたかったの？」
「うん！きっと望はこんな綺麗な夕焼け見たとないだろーと思ってね」
「そうだね」
「望って、幼稚園の頃どうして学校から１キロ離れた家に引っ越してきたの？」
「ココは海も見れて良い景色なのにどうしてあの街中にある家なの？」
「そんな事俺に聞くなよ」
「だって望のお母さんが言ってたよ？」
「は？なにを？」
「望はこの海の近くより騒がしい家に住みたい！
って・・。」
「ははは。その頃は海が怖かったんだよ」
「プッ!!!でも今は海大好きだよね〜」
「有紀なんて毎日、お兄さんと海で遊んでるだろー」
「ほらこんな真黒な顔になって」
「はぁ〜〜？？真黒なんて失礼ね！」

ー夜ー
あの後、望とさようならをしてから携帯を見たらアタシの親友の朱里から電話がかかっていた。
朱里に電話したら大変なことが起きたのだ。
朱里が急に、『来週の日曜さ〜みんなで「自慢の兄貴と姉貴を見せびらかせ大会」ってのを開くんだ〜！
で、今、参加者募集中なわけ！
そこで有紀も参加名の所に入れといたからね〜
来週の日曜、大きな砂時計の所で集合！じゃ！』
ブチッ・・ツーツーツー
はぁーーーーーー？？？？
勝手に参加させんなよ!!!!!!!!!!!
「ただいまー」
げっ！光になん言おう・・
「あのさ・・光」
ん？？？
ギャーーーーーーーーーーー!!!!!!!
「ひぇーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
「何ビビってんだよ」
「カエルーーーーーーーー!!!!!!!!」
「あははは　カエル嫌いなのか？」
「これからこのカエルを飼うぞ。可愛いだろ〜」
もう最悪・・・なんでこう・・いるも・・
はぁー

第３話

キーコーかーンコーン

「有紀〜〜〜〜〜♪昨日は勝手なこと言っちゃってゴメ〜ン！でもお願い！光ｋと一緒に参加して！」
「参加してって言われても。。」
「どうしたの？なにかあった？」
「あー分った！そのテンションはまた光ｋと喧嘩したんでしょ〜！それで参加するか迷ってるのね！」
「違うよ」
「んじゃーなにさ？」
「昨日ね・・・・」
ー一ー一・・
「その光ｋの元かのがなんにもしなくて良いって言ってるなら気にしなくて良いんじゃな〜い？」
「そうだね！」
そうだよ。。普通なら気にしなくて良いのに。
なんだか胸がおかしいんだよね。
「あっ!!そうか!!!」
「なにが？」
「昨日ね、光が飼い始めたカエルをいさわったからこんなモワ〜ンとした気持ちなんだ！」
「カエルなんかさわったの！？」

ー昼休みー
「有紀！日直今日だろ！」
「あっ、望、うん。分かった」
「あのさ・・」
「ん？」
「・・・・・・・・・・」
「なに？」
「・・・あっ・・・光とはまだ喧嘩上等なのか？」
「はぁーーーーーーー？！あんな奴の話なんか辞めてよ！！」
ダダダダッ
（光の事なんか聞きたくないよ）
「有紀！」
キキィーーーー
「なにっ!!!!!!!!!!」
「廊下は走っちゃダメだよ」
「それだけなら呼ばないでよ!!!!!」
すたすたすたすた
「５時に海に来いよ！また夕日見ようゼ」
え？
「夕日？別に良いけど」
「じゃーな」
「今日の望おかしいな・・。」
あっ！そうだ！あとで望にあのカエル見せてやろ〜〜〜う！
アタシが嫌いなものは望も嫌いなんだよね〜
くふふふ
小さい頃、望カエルの死体みて大泣きしてた・・。
「ふふふ」
「有紀、なに笑ってんの？」
「わぁ！ちょっと萌！驚かさないで！」
「別に〜驚かしてないけど〜。有紀がボーっとしてたんだもん」
「そうかな・・。」
「。。。。まっ！人生これからなんだからこんな年で落ち込んでちゃダメだよ」
え？
落ち込んでる？？？
アタシ落ち込んでなんか無いよ？？
なんで？？
さっきからみんなアタシに接して来る態度が変・・。
アタシが落ち込んでるから？？
なんで。。。。カエルの事で落ち込まないとイケないの・・。
「・・・アタシ本当にカエルの事で落ち込んでるのかな・・・。」

ー家ー
チャララ〜♪
「はいもしもし」
『有紀チャン？華奈です』
ドキッ
『あのね・・・光ｋに私の事アピッてくれない？
また華奈と付き合ってあげたら？とか・・』
「・・・・」
『有紀チャン？？あっ！これからバイトだからお願いね！』
ガチャ
「どうせ・・どうせ華奈先輩の事アピッても返事は変わらないと思うのに・・・。
華奈先輩、そんなにアイツの事好きなのかな・・。」
アタシは別に、応援してやってもアピッてやっても良い。
でも、心の中がおかしい。
光の事は大嫌いだから、早くまた彼女作っちゃえばいいのに。って思ってる。
でもなんだろうな・・
ー一一一一一一一一一・・・
「まだ５時じゃないけどもうそろそろ行こう・・」

頭がボーッとする私。
そして心が泣いている自分。
海へ向かう前に５分ぐらいだったかな。。
自分の顔を鏡にうつして自分の顔を見ていた。
「華奈先輩はあんなに綺麗で可愛いのに。。」
「あんなに綺麗で可愛くてモテモテなのに。。」
「なんで光は華奈先輩をふったの？」
「なんで華奈先輩は光の事が今でも光の事を忘れられないでいるの？」
・・・・。
なに言ってるんだ。アタシ。
華奈先輩が光を忘れられないのは、光の優しさを忘れられないからなんだよね。
華奈先輩の心の中の光の温もりが残ってるから忘れられないんだよね。。。

ピンポーン
「え？」
誰？
ガチャ
「あっ。望。」
「おいはやくそろっ!!!!夕日が・・」
「あっ!!うん!!!」
ヤバい。。夕日見れなくなっちゃう・・。
その時アタシは目が開けれないぐらい眩しいものを見た。
夕日だ。
「今日はいつもより綺麗な夕焼け色だな」
「・・・・」
望とアタシは時間が過ぎていくことを忘れてじっと夕日を見ていた。
何十分も過ぎていく。
なにも話さないで、ずっとずっと夕日を見ている。
「あのさ、お前なんで朝から元気無いわけ？」
アタシの心がおっとりしているっつーのに、なんでそんな事を聞くんだ。
「あのね、光の元かのが・・・・・」
アタシは新友の朱里と萌に言わなかった心の叫びを望にどんどんぶつけってた。
「て訳なの・・別に悲しいって訳じゃないんだよ？
なのにね。。。ココロがおかしいの」
「もうすぐしたらそのはっきりしない気持ちが分かってくるよ。」
「え？望はこのい気持ち分かるって言うの？」
「ううん。人の気持ちなんて分からないよ。自分の気持ちは自分でしか分からない。
もうすぐしたらその気持ちが訴えていることが分かるかも知れないよ。」
「望・・・・。」
「あろがとう!!!!なんかスッキリしたよ！」
望に全部話したら全てが軽くなった

ー夜ー
「ねぇ、光。」
「ん？」
「華奈先輩とまたより戻したら？」
「・・・なんでいきなり」
「いや・・なんとなく。２人ともお似合いなのにな〜
別れるなんて持っていないよ」
「・・あっそうだ。このカエル放してやることにした。」
「え？どうして？」
「なんで？お前、カエル苦手だろ？」
「うっ・・うん・・そうだけど」
「じゃ、ちゃっと沼の所まで行ってくる」
光はアタシの言って言葉から逃げようとしたように出て行ってしまった。

チクタク　チクタク..........
ボーーンボーーン
カエルを沼にかえしに行ったきり光は帰ってこない。
出て行った時間は確か、９時半ごろ。
もう１０時だよ？？
「沼までそんなに遅くないのに。」
プルルルルルル
「はい!!もしもし!!!」
「小瀧です。」
「あっ。。望・・。」
小瀧は望の事。望の名字。
「どうしたの？」
「さっき、俺のお姉ちゃんが仕事から帰って来た時に光ｋ見たんだって。」
「え？！どこにいたの？！」
「光ｋの高校の正門の前だって。女の人と一緒にいたらしい。」
「え・・・・・・」
言葉を失った
「なんで？」
「は？そんな事知らねーよ。こっちが聞きてーよ」
アタシの胸の中は熱い熱い炎でいっぱいだ
モアモアした気持ちが一気に怒りに変わっていった。
「光は・・・カエルを放しに沼まで・・・」
「え？カエル？」
「ごめん。また明日ね。もう寝る時間だから。今日はありがとう。おやすみ」
ガチャ
アタシは電話切った後、重い足をドンドンと階段に押しつけて自分の部屋に入った。
そしてすぐにベッドの上で綺麗にたたんであった布団にもぐりこんだ。


しばらく経ってふと思った。
「アタシは・・」
「光が嘘ついて沼の１キロ離れた学校に行ってたことを怒っている・・」
「でも・・・光は華奈先輩と会ってたんだよね・・。」
なんで合ってたのかな？
もしかしてまた付き合い始めるとか・・
「!!!!!!!!そうかも!!!!!!!」
なんだか心が躍るような気持ちになってきた
「華奈先輩よかったね！」
本人に合ってそう言いたい!!!!
その夜は光が帰ってくる前に寝てしまった。

ー朝ー

ドンドン
今日はいつもより早く起きて光の代わりに朝ごはんお作ってあげようと思っている。
で、さっき上手に出来た卵焼きとサラダが完成した！
だから光を起こしてるの！
でも、ドアを強くノックしても出てくる様子はまったくなし。
「光!!!!!!!!!!!起きて!!!!!!!!!!朝だよ!!!!!!!!」
・・・・シーン
「？」
アタシはちょっと不安になって開かないドアを無理やり開かせようとドアノブを思いっきり押し回した。
バン!!!!!!
「うわーーーーーー!!!!!!!」
ズデーン
思いっきりドアを開けてしまった。
と思ったら光の部屋で派手にすっ転んでしまった。
「え？！ドア開いてたの？！」
もう何がなんだか分からなくなって怒りが発生しそうになった。
「え・・どういう事・・？」
アタシの目の前の光景はなんと光と華奈先輩の姿だった。
２人ともベッドでスヤスヤ寝ている。
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
もうどうすれば良いんだか分からなくなってしまった。
「ん・・・ん？」
「ファ〜・・お〜有紀ー今日は起きるの早いなー」
「・・・なんで華奈先輩と寝てるの？」
アタシはバカじゃないから一緒に寝てる理由ぐらい、本当は分かっている。
「あっ・・これは・・あっおい誤解す・・」
「う〜〜ん・・ひか・・る・・おはよ〜」
「あっ・・有紀ちゃん!!!!・・」
一つ屋根の下、この２人は昨日の一生の愛誓ったんだ・・・。
シーンと静まる部屋の中でアタシはそう思った
「有紀ちゃん！！いきなりビックリさせちゃってゴメンね・・あっ・・誤解はしないで・・」
「いいんです!!!邪魔でしたね。あはは！朝ごはんつくっておいたよ！準備出来たら食べてね！」
バタンッ!!!
急いで卵焼きとご飯を口にほーばってサラダを食べた。
歯磨きして身だしなみを再確認。
ランドセルしょって、靴はいて「いってきまーす」
って元気よく２階まで響くように言った。
思いっきり走って海の目の前に着いた。
「ウォーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!
華奈先輩良かったねぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」
「おめでとーーーーー!!!!!!!!!」
アタシは海に向って叫んだ
でも心のどこかでこの喜びの叫びが悲しみの叫びに聞こえて来たんだ。

第３話　終わり

第４話

「中山！おはよう!!!」
「？！」
「篤志！おはよう!!!」
「？！」
「朱里〜〜〜〜〜〜萌〜〜〜おはよう〜」
「有紀ー今日はＨＡＰＰＹな日なの？」
「なんか有紀って、Ｂａｄな日とＨＡＰＰＹｎａ日に別れてるよね〜クスッ」
「も〜う！２人ともひどーーい！いつも元気だよー」
「そうかな〜？」
キャハハ
３人で教室のド真ん中で大笑いをする
「なぁ・・今日の有紀。。気持ち悪っ」
「おはよ〜!!!だって・・」
バシッ
『痛ってぇwww』（ハモリ）
「ちょっとー気持ち良い朝は挨拶しなきゃダメだって先生言ったでしょ？」
アタシはニヤニヤにて２人の背中をたたいた。
「有紀ー！隣のクラスの子が呼んでるよ〜」
「今行く〜」
「屋上に来てだって！」
「屋上？！なんで屋上？」
ちょっと謎に思いながら屋上に向った
「朱里、萌、有紀は？」
『屋上に行ったよ〜』（ハモリ）
「なんで？」
「・・・もしかして望って有紀の事好きだったの〜？」
ダダダダダダダダッ
「あっ・・望、走っちゃったよ？萌。」
「望って、よく考えるとあんま女子と話さないよね〜」
「え？有紀とよく話してない？」
「それは望が有紀お事好きだからでしょ〜」
「そうかー有紀も幸せ者だよねー」
「うんうん。あんなモテモテ君に好かれるなんて・・」
「でもその分、いろんな女子にライバル心いだかれてない？有紀って・・・・・・」
「・・・・・。うん」

ー屋上ー
ガチャ
「誰が呼んだんだろう・・」
「有紀」
ビクッ
「あっ・・驚かさせちゃってゴメンね・・」
瑞穂（みずほ）ちゃんだ。
「もしかしてアタシの事呼んだのって瑞？
「うん！そう！」
瑞とアタシは５年の頃大の仲よしだったんだ
「あ〜もういったい誰が呼んだのかドキドキしちゃった〜！しかも屋上だなんて〜」
「あははは！だって廊下で話すと先生に怒られちゃうからさぁ〜」
「そっかー！で？どうしたの？」
「あっ・・あのね、有紀、私、望君の事が５年の頃から好きだったんだ。６年になってクラス別れちゃったけど、今でも忘れられないんだ」
え？驚きの言葉だ
「あ・・そうなんだ！望の事が好きな人がいるなんてびっくり〜！！」
「なに言ってるの？」
「へ？」
「望君、すごくモテモテだよ？」
「え？！そうなの？！今知った・・・。」
瑞の言った言葉が信じられない！
だって、望って告られた事もないのに・・
「有紀は今まで知らなかったのは無理ないよ」
「・・・？」
「だって有紀と望君、幼なじみでしょ？有紀はずっと望君の事を見てるからなんとも思わなくなってるんだよ。」
そうかな・・。
アタシは望の優しいところとか、カッコいいなーって思ったことは何回もあるのに・・。
「でもね、有紀が思ってる『望君のカッコいい所』ってのは他の女子が思ってることじゃないんだよ」
「・・・」
さっきから瑞は何言ってるの？
望の事が好きなら応援してあげるのに、さっきからおかしな事ばっかり言ってる・・
「ねぇ、瑞・・さっきから何言ってるの？応援ならしてあげるよ？」
「本当！？応援してくれるの！？」
「当たり前でしょう？瑞とアタシの仲じゃ〜ん」
「・・・その言葉忘れないでね!!!!!」
瑞はその場から立ち去った

ー教室ー
「あっ！有紀！誰となに話してたの〜？」
萌がアタシにすごい勢いで聞いてくる。
「瑞歩ちゃんから呼び出されたんだ〜」
「おっ！瑞から？」
その後ろからは朱里が。
「あのね、瑞が望の事が好きなんだって。
応援してほしいなら『応援して！』って言ってくれればいいのに、アタシと望の事ばっかり話してるの」
『・・・・。』
「２人ともどうしたの？？黙っちゃって」
「有紀は瑞の恋応援するの？」
朱里が怖い顔で聞いてきた。
「え？うん・・だって・・友達の恋を応援するのは普通でしょ？」
「・・・・有紀・・本当にそれでいいの？」

「え？なんで？」
「・・・有紀は幼なじみをとられたくないって気持ちないわけ？」
「そんなとられただなんて・・思わないよ〜フフッ」
『・・・・・・・。』
また２人とも黙っちゃって・・
「じゃ〜有紀がなんとも思わないなら良いんじゃない？あっ！次体育だよ！着替えなきゃ！」
「うん」
スタスタスタ
２人はアタシをおいて更衣室に行ってしまった。

ー体育ー
ダダダダダッキュッバシュッ!!!
体育館でバスケをしている音が響いている
「はいっ！パス！」
「おう！」
アタシは朱里からパスされるボールを奪おうとした。
シュッ
「サンキュー」
バンバンバンッ
バシュ!
「いえぇ〜〜〜〜い!!勝ったぁ〜」
みんな、バスケの試合で勝って喜んでいる。
でもアタシは喜べなかった。
「萌！なんで朱里がパスしてくれたボール奪うの？」
アタシは萌に言った。
「なに言ってるの？有紀。朱里はウチに回してくれたんだよ？」
「そうだよ。ウチは萌に回したんだよ」
「え？だって朱里アタシに渡してき・・」
「もう!!!!本当に有紀ちゃんってバスケ下手なんだから！」
「そうだよね〜ボールとられるのもしょうがないし〜」
ザワッ
え・・・なに？？
みんなアタシに向かって何か言っている・・
「朱里ー萌ー！体育終わったよ！着替えよう！」
『うん！』
「えっ・・ちょっと・・」
みんなアタシをおいて行っちゃう・・。
「なんでアタシをおいて行くの？」
『キャハハ』
「?!!?!?!?」
無視されるなんて初めてだ・・・・。
なんで・・アタシみんなに何かした？？
「・・・・・・。」

次の日からアタシはクラスの女子に話しかけても無視されるようになってしまった。
「ねぇ、朱里。なんで無視すんのよ？」
ドンッ
「わっ・・」
朱里がわざとらしくぶつかってきた。
「有紀、こんな所に立てるとみんなの邪魔になるよ」
「・・・・・・・・・・アタシ・・いじめられてるんだね・・・」
次はアタシがわざとらしく朱里にぶつかりながら走って行った。

なんだかもうどうでもよくなってきたな・・。
アタシが下を向いて廊下を歩いていると
ドンッ
「痛ったーー!!!」
誰かにぶつかってしまった
「おいっ　下向いて歩いてんじゃねぇよ！」
「あっ。。。すいません」
あー・・あの人優しそうな顔して結構怖えーな〜
「貴也ー!!!!授業はじまるぞ！」
「おう！」
へー貴也って名前なんだ〜
げっ！隣のクラスの人の名前も知らないなってアタシってヤバッ！

ー授業ー
「えーココで・・」
理科の授業で先生が化石について説明している。
「ねぇねぇ・・」
「ん？」
「プッ」
「クスクスクス」
「あはは」
「シー!!ばれるぞ」
ん？なんだかみんな１枚の紙をみて笑ってる・・。
いかも男子だけ。
なんだろう。
「ほいっ・・望!!静かに読めよ・・」
今度は望にその手紙が回ってきた。
そのとき望はバンッ!!と机を叩いてクラスの人を驚かせた。
「なんだよこの手紙!!!!!!!」
望が怒っている・・なんで？？
「中山、あの手紙なんて書いてあったの？」
アタシはこっそり隣の中山に話しかけた。
「知らない方がいいと思う」
「え？中山はもう知ってたの？？」
「コラッ望！席につけ！ん？なんだ！その紙は？！」
先生が怒鳴って望に言った。
「そういえばさっきから笑い声が聞こえてくると思ったら。。望、その手紙を見せろ」
望はまだムスッとした顔でいた。
そしてその手紙を先生に渡した。
もしかして望の事書かれてたのかな？
「『有紀は大のメン食い！男好き！そのメン食いのせいで今クラスの女子は鬼ババに・・・』
なんだこ本文は？！誰だね？この手紙かいたのは？」
クラスの男子はいっせいに顔が真っ青になる。
その反対に女子の顔は真っ赤に燃え上がっている。
富士山が噴火したみたいに怒っている
「もう！男子最低！」
「誰あの手紙書いたの！？」
「鬼ババだなんて最低！」
「ギャハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!」
クラスの中で１番身長が小さいひろきが笑った。
「なんで望その手紙見て怒ってんだよ？もしかして望・・有紀の事が・・」
「いい加減にしろよ!!!!だいたいこんなくだらないことで笑ってるお前らがおかしいんだよ！」
女子にまぎれて望まで顔が噴火しそう。
「なんか・・アタシ・・」
でも、このクラスにいるだけで１番逃げ出したくなっているたはこのアタシだ。
大の男好き？！メン食い！？
なによそれ!!!!!!!
でもアタシの心の中は赤い炎よりも青い青い、真っ青なブルーな気持ちが全体に染まっている。
「アタシ・・」
アタシの震えた声にみんないっせいに振り向いた。
「アタシ・・みんなからそう思われてたのもしょうがないよね・・」
だって本当だもん・・。
望があんなに女子にモテモテだって言うのに、アタシは望お奪ってたんだもんね。
知らず知らずにみんなアタシの事が嫌いになっていくんだ。
萌も、朱里も・・もしかしたら瑞もアタシの事そういう風に思ってたのかな・・・。
もうなにがなんだか分からなくて涙が止まらなくなった。

第４話　終わり

第５話
ドンドンドン
「おい！有紀！いつまで部屋にいるんだ！メシの時間だぞ！」
「食べたくない!!!!!」
「なに言ってんだよ！小６は栄養をとらなきゃダメなんだろ？！」
「今はいいの！ほっといて」
光には華奈先輩がいるんだからこんな子供相手にしなくてもいいのに。
「あっそう。じゃ俺一人で食ってるでな」
「・・・・・・・。」
ドタドタドタドタ
光が乱暴に階段を下りて行く。
「はぁ・・やっぱりウチは嫌われ者だ・・」
頭の中がさっきの事でいっぱいだ。

「うん。あー晩御飯ぬいたら力がでなーい」
「ほら！食いに行くぞ！」
「え？作ってないの」
「今日は特別！土曜だし学校やすみだしな！」
「そんなお金あるの？」
ギクッ
光の顔が一瞬焦ったように見えた
もしかして・・
「光！無理しなくて良いよ！生活に苦しいんだったらレストランになんて行かなくて良いよ!!!!アタシ我慢できるよ!!!!」
「は？生活に苦しいわけねぇーだろ（笑）」
「フッ」
「・・・・・」
「・・・・・」
「ちょっと!!いつまで部屋にいるの？！着替えるんだから出てってよ！」
「あーっ悪い」
パタン
そうだよね・・こんなアタシじゃダメだよね！
ちゃんと自分の気持ちをぶつけるんだ。
どうしてアタシを無視するのか。
しっかりみんなと戦わなきゃ！
──────・・
「うんまっ！このオムライス！」
「だろ？一昨日、友達と食いに行ったら美味かったもんでよー有紀にもこの感動を教えてやりたかったんだ！」
「なっ！失礼ね！それじゃアタシが美味しいもの１つ食わずに生きてきたみたいじゃない!」
「だってそうだろ？」
「ふん！それはアンタが不味い料理つくるからでしょ！もっと美味しい料理習いなさいよ！」
「お前のために朝５時に起きて作ってやってんのにテメーは〜」
「あっ！すいません！マンゴパフェお願いします！」
「かしこまりました。」
「お〜い!!!マンゴパフェって・・５２０円？！お前もっと安いのにしろ！」
「へへ〜ん」
光とこうやって楽しく会話するのって久しぶりだな〜
「ごちそうさまでした！」
「さ！帰るぞ！」
「え！？せっかくの休みなんだから久しぶりに街まで行ってみようよ！」
「おっ！良いこと言うじゃねーか！よし！自転車で勝負だ！」
ダダダダダッ！
「あっ！ずるっ!!!!」

こんなに楽しい思い、久し振りだな
「光、ありがとう!!!!」
「ん？なにが？」
「なんでも♪」

ー次の日ー
『ゴメンなさい！！！』
「え？そんな・・２人とも・・謝るのはウチなのに・・」
「有紀！そんな事ないよ！ウチたち、有紀の思っていることに納得がいかなくて・・・」
「無視しちゃってホントゴメン！いじめられて辛いのはアタシだってよく分かってるのに・・」
萌・・朱里・・
アタシはなんて良い友達に巡り合えたんだろう・・
その時、アタシの心の中でなにかが熱くなるものを感じた
ポロッ
「うぅ〜・・うっ・・・・ひっく・・」
「有紀〜泣かないで！」
「朱里。。ありがと・・ひっく・・」
「も〜う！泣き虫さんだな〜」
「萌ぇーー・・」
こうしてアタシたちの仲はもっと深まった
「有紀！」
「？」
瑞だ！
「どうしたの？」
「ううん！なんでもない！ちょっと泣いてただけ！」
「ふ〜ん・・あのさ〜アタシ、望君に告ろうと思うんだけど・・」
「え！本当！」
「うん！望君狙ってる人いあっぱいいるからね。。負けず嫌いなの。アタシ」
「ウチ。。瑞の事応援するよ！」
「・・・・・・。」
「瑞？」
「有紀ぃ〜・・本当にアタシ告って言いの？有紀は望の事どうも思わないの？」
「だって、望が誰かと付き合ったとしてもアタシと望の昔からの仲は変わらないジャン！ね？だから思い切って言ってきなよ！」
「有紀・・本当に良い子だね・・ありがと！」
すたすたたたっ
「瑞穂ちゃん、望に告りに行っちゃったね・・」
「萌！シィーーー・・！有紀に聞こえるよ！」
「・・・」
なにやら後ろで朱里と萌がこそこそ話している
「てかあんた達、全部まるぎこえ！」
『うわぁ〜!!!!!』

「萌」
「あっ！侑李君！」
「一緒に外で遊ぼうぜ」
「うん！じゃ、行ってくる！」
へ？萌って侑李君とうまくいったの？
「ねぇ、有紀、知ってた？侑李のヤツ萌に告ったんだよ」
「え〜？！そうだったの？たしか萌も好きって言ってたよね？あ〜あ両思いかー」
「そうみたいだね〜」
「朱里には佑樹がいるし！」
「ふふ〜ん！あっ！佑樹のヤツ明穂ちゃんとまた仲良く話してる！くっそ〜う！ちょっと邪魔して来る！」
「あ・・朱里・・（笑）」
いいなぁー２人には彼氏がいて・・
アタシには彼氏なんて絶対に出来ないよ・・
「・・」
その時アタシはなんとなく光を思い出してしまった
「うっわー・・なんで光なんか・・」
「おい。なにひとり言言ってんだよ。廊下の真ん中で」
「へ？べっ・・別にいいじゃん！」
この人隣のクラスの・・た・・たかひ？・・たかし？・・・たかやだ！
この人貴也！
あ〜思い出した〜
「なんだこいつー」
あっ・・
「何よ！ふん！」
「あれれー？この前俺にぶつかってきた子だよねー」
「そうですよ！まだ怒ってるとか？謝りましたけど？」
「別に。謝ってもらわなくてもいいのに。笑えるー」
なっ！なんなのこの人はぁーーー!!!!!!

ー放課後ー

「朱里ー萌ー一緒に帰ろう♪」
「あっ　ゴメン・・ウチ佑樹と一緒に帰るから・・明日帰ろうね！バイバイ！」
「あっ・・うん！バイバイ！萌帰ろう！」
「いひゃひゃひゃひゃ〜（笑）じ・つ・は〜ウチは侑李君とデートだから早く帰らないといけないんだ！
有紀、委員会でしょ？ゴメンね！じゃっ！」
「は・・はぁー・・うん。バイバイ！」
みんな彼氏がいていいなー
なんだか急にみんなから離れてった気がするなぁー
「あっ！望〜〜一緒に帰ろう♪あっ!!!!!!」
なななななんとっ！望の隣には瑞がぁーー!!!!
「あっ！有紀ちゃん！アタシ望君と付き合えることになったんだ！有紀ちゃんの応援が効いたよっ！

ありがとう！」
「あっ・・うん・・」
なんかビックリしすぎて言葉がでない
でもとりあえず「望って瑞が好きだったんだ〜！良かったじゃん両思いで！」
って言った。
アタシは２人の邪魔にならないようにすぐさま１人で走って帰った。
ドッカーン
「痛ってぇーーーなぁーーー!!!!!!!」
「うっわ！またアンタ？！」
はぁー。なんでいつも貴也ってヤツとぶつかってしまうんだ？
「おい。お前ちゃんと前向いて歩けよな！これで何回目だぶつかったの!!!!!!!」
「ぶつかれるアンタにも問題があるんじゃないの？アタシよりチビなくせにカッコつけちゃってさ。」
「あっ。お前って外見で決めつけるんだー？」
「うるさい！」
「お前、すっげー顔まっか！ポニョみてー」
「ふふ〜ん。アタシはポニョよ！魚の子！」
「まんまるお腹の女の子〜（笑）」
「まんまるですいませんねー」
「あー！また顔が赤い・・タコ！？もしかしてお前・・俺の事が好きだから！？」
はぁー？！
「んなわけないでしょ！誰がアンタみたいなメデキン!!!!」
「なっ！目が大きくて悪かったなー」
ムッキー!!!!!!!!
「先生！あそこの６年生が喧嘩してます！止めて下さい！」
『へ？』
「コッラーーーーー!!!!!!!!!なにを喧嘩しとんじゃーーーーーー!!!!!!!!!!」
んげっ！
学校で１番恐い博之先生だぁー!!!!
「うわっ！逃げろーーーーー!!!!!!!!!」
「えっ？！何言ってんの？！」
「ほら行くぞ！」
パシッ
「!!!!」
貴也はアタシの手をグイッとひっぱって博之先生から一緒に逃げた。
「コッラーー!!!!そこのチビと中くらいの身長の子！待て!!!!!!顔を見せろーーー!!!!」
「んだとあのジジィー！チビとはなんだ！」
貴也は走るのを止めようとしたが、アタシはなぜか貴也のランドセルを強く押して「逃げろー！」って言ってしまった。
「はー・・あの鬼教師、もう付いてこないぜ！」
「うん・・あ゛ーすっごい走ったねー」
「つーか、あのジジィ俺の事チビとか呼びやがってー」
「ふふふっアンタって意外と面白い」
「意外とじゃねーよ。前からだ！あっ。俺達６年間同じ学校だったけど１回も同じクラスじゃねーよな？」
「そーだねー。」
「なんか無縁だったみたいで無だな（笑）」
「アタシはそれはそれで嬉しい」
「お前ってムカつくやつwwww」
「ははは〜あのさ・・」
どうしよ・・貴也って呼んで良い？って聞きたいけど・・
照れちゃうな〜
「あのさ。有紀って呼んで良い？」
「え？？」
なんと！アタシが聞きたかったことをこいつ！
「あっ！良いよ・・ちょうどアタシも貴也って呼ぼうとしてたし・・」
「俺達って気が合うかも！有紀って望と仲良いよな！」
「うん。幼なじみだもん」

「・・・。あのさ・・。俺・・有紀が好きだ」
え・・・
「いま・・なんて・・？」
「だから俺・・前から有紀の事ばっかりみてた。前まではすっげー明るくて元気いっぱいの良いヤツだった。でも最近になって有紀は元気がないし。廊下でボーっとしてる」
そんなにアタシの事見てくれてるなんて・・
でも・・
「あっ・・アタシ・・こっち方面だからっ！バイバイ」
頭の中がこんがらがっちゃってる。
ガチャッ
「ただいま！」
「おかえり〜」
「えっ」
いつもなら「ただいま」って言ってもシーンとしてる家の中が騒がしかった
「お母さん！？お父さん！？」
「有紀ー！海外出張から帰って来たわよ！元気だった？」
「しばらく見ないうちに大人っぽくなったな」
久しぶりのお母さんと義理のお父さん・・
今まで何度か会いたくてたまらなかった人に会える何て・・・
ポロッ
「うあぁぁぁんっ!!!!!あいたかったよー！」
アタシは久しぶりにお母さんと義理のお父さんに抱きついた。
温かい・・すっごい良いにおい・・
「有紀・・長い間寂しかっただろ」
「うん!!!!すっごく！光とも死ぬほど喧嘩したしっ！学校の事でもいっぱい悩んだ！」
「そうか。」
「これからはもう海外出張はないんだよね！？」
「ゴメンね。また来月からオーストラリアに出張なの」
・・・・。
アタシは２人から離れて言った。
「アタシはお母さんたちがどんなに遠い国へ行っても、１人じゃないから大丈夫！」
こんなに幸せなことってあるのだろうか
その夜、アタシは今日の疲れのせいかすぐに寝てしまった。
光はお父さんたちと世間話をしてなにやら楽しそう。
でもアタシはお母さんたちにあえてホッとしているはずなのに、心の中がまだざわつきでいっぱい。
光の事。
お母さんたちの事。
友達の事。
望の事。
そして・・
なにより頭の中によぎっているのが
貴也の事。
これから貴也とどう顔をあわせればいいんだ。
どうしてこんなにバカらしいアタシを好きになったのか。

第５話　終わり

第６話

あー・・体が熱い・・だるい・・
ボーっとする・・

「有紀、どうしたの？」
萌・・体がダルいんだよ・・「から・・だ」
「？」
ズキッ
う゛っ
頭がぁwwwwww
バタンッ
『うわ──!!!!!』
『キャ───!!!!』
「有紀大丈夫！？」
「有紀ぃぃぃ───!!!!!!!」
・・頭がぁ・・てかみんななんでウチの周りに集まって来てるの？
「有紀っ！」
あー・・望まで・・
────────────────────・・・・

まぶしい・・・
「ん？」
あれ？ココって・・
「アタシの部屋？！なんで！？」
あ・・もしかしてアタシさっき教室で倒れちゃったの・・？
「おい。寝てろよ」
「え？光？！？！なんで？！学校は？」
「総体してきた。だってお前熱だし」
「え？！熱だったの？・・・ヘッくション!!!!!」
うっ!!体がだるい！
ボサ
アタシはこれ以これ以上苦しみたくないとベッドに倒れこんだ。
「・・はぁ・・光・・なんでアタシのために総体なんてして来ちゃったのよ・・」
「しょうがねぇじゃん。親は仕事だし。いちいち呼んじゃうと困るじゃん。ココは俺に任しとけ！」
・・・光・・
「あっ・・おかゆつくってくる。まってろよ！なんかあったら呼べよ！すぐ行くから」
「うん・・」
スタスタタタッ
バタンッ
あれ？光・・光の背中ってあんなに大きかったんだ・・
光ってあんなに身長大きかったんだ・・
知らないうちに義理の兄はどんどんアタシから離れていくと思ったら・・・
「クスッ　光って優しい・・」
アタシはなぜか頭からら光の優しさでいっぱいだったんだ。
貴也の告白の事も忘れてしまったぐらい・・。

ガッチャーン
!!!??!!?
なに?!
アタシは台所からものすごい音を聞いて起き上った。
ドンドンドン
頭がふらついてちゃんと階段を降りれない
「光・・？どうしたの？」
「うわっ！おい！寝てろって言っただろ！」
「あ゛!!!!お母さんがお土産に買った高級のお皿が！」
「あ〜・・おとしちゃったんだよ・・もう良いだろ？ほらほら部屋で寝てろ」
「キャッ!!!」
光はいきなり姫だっこをして来た。
うわwwwwwwwん!!!姫だっこは王子様にしてまらいたかったのにwww
「お前の体は弱ってるんだからおとなしくしてないとダメだぞ」
「・・・・」
光はそっとアタシをベッドへ運んでくれた
そうだね・・アタシのために学校総体してくれてるんだよね・・
普通、高校生ってなんでもかんでもめんどくさくなって自分の妹とかほっとく方だと思ってたんだけど・・
光は全然違う・・
「光・・ごめんね・・アタシのためにこんな事までしちゃって・・」
「気にすんな」
「ねぇ。さっきの音で完全に目がさめちゃったよ」
「ふぅ〜ん。じゃあ俺のとっておきの子守歌聞かせてやる。」
「ゆ〜きちゃ〜んゆ〜きちゃ〜ん　さっさとおねんねしなきゃダ〜メよ〜」
「おんちぃwwwww!!!!!!!」
光の歌声はドラえもんのジャイアンみたいだ
でもいつまでも光の歌声が聞きたくなるほど心は落ち着いてったんだ。

第６話終わり

第７話

もうすっかり熱も下がって元気が出てきた。
「いってきます」
光は文化祭の準備のためさきに家を出た。
「行ってらっしゃい」
お母さんと義理のお父さんは今日は仕事がおやすみ。
久しぶりに日本でデートしてくるから今日は遅くなるとさ。
「はぁ〜・・。」
ん？なんでため息ついてるかって？
実はね〜昨日ね〜光の夢を見ちゃった訳よー
その夢がね・・光とウチが教会で・・・
キキキキキキキキキキ・・キスッッをしてた夢を見たんだ・・・
「んがぁぁぁぁ────!!!!!!!」
ザッバ〜ン
波の音って良い音だよな〜
望と一緒に夕日を見たことをふと思いだす
「・・あ〜あ。望は瑞と付き合い始めちゃったのか〜。望って瑞がタイプなんだね〜。瑞可愛いもんな〜」
別にヤキモチというものではないよ？
それよりいつものアタシおかしいなぁ〜
普通、夢の中に光が出てきたら吐いちゃいなぐらい気持ち悪いのに・・
昨日の光を見たせいかな〜・・
あ゛
ダメダメだダメ!!!!!
光とは義理とはいえ、兄弟なんだから！
好きになんか・・
「・・。好き・・？？」
「ははは・・何考えてんだかアタシ。光の事なんか１％も好きじゃないのに。」
アタシはため息をつきながらもようやく学校に到着した。
「有紀っ！」
後ろから懐かしい声が聞こえてきた
「昨日の宿題やるの忘れちまったwwwねっうつさせて！」
望・・・
「アンタさ〜宿題やっときなさいよ！」
「昨日サッカーの練習がいつもより長引いちゃってさー。疲れのせいか寝ちまった！」
まっ　いつものパターンか
しょうがない・・
あ・・・
正門から瑞が先生に元気な挨拶をしていた
「あ・・望！瑞が来たよ！他の女の子と話してたら瑞がヤキモチ妬いちゃうよ〜ん！」
「は〜？」
「宿題、瑞に教えてもらえば？じゃあね！」
「あっ・・有紀！のんのん！」
のんのん？？
「あっ・・・瑞・・おはよう」
「おはよう！何話してたの？」
ギクッ
望の目が泳いでいる。くくくっ
「あっ・・いや・・」
「瑞。聞いてよ〜望ったらね〜『はやく瑞歩にあいてぇ〜〜〜!!!アイツに会いたくってたまんネ〜』て言ってたんだよ！」
アタシは望と瑞の仲を深めようと嘘言った。
「なっ　そんなこと・・」
「キャ〜〜〜〜〜〜！のんのん・・大好き〜」
のんのんって望の事か〜・・
「ラブラブだね〜・・じゃあね！」
アタシは邪魔したくないからってちょっと怖い声で言っちゃった。
「あっ。有紀！貴也の返事どうするの？告られたんでしょ！？」
ドキン
あっ!!!!!
貴也に告られたんだった！
忘れてた〜・・・
「有紀・・貴也に告られたの？」
望の顔が真剣だ・・

もしかして望・・・

そんな真剣な顔になっちゃって・・・・

もしや・・そんな・・・望・・・

「アンタなに考えてんの？！」
「は？」
「ケッ　アタシが貴也にＯＫすると思って『うわ〜有紀と貴也のペアって似合わねぇ〜』とでも思ってるんでしょ？！」
「ぷっ!」
瑞がそっと望の後ろで笑った。
「アンタに言われる前にふるに決まってるでしょ！？」
「んなバカバカし〜想像してねぇよっ！」
「なぁにぃ！？」
「あ゛？言い返すって〜のか〜？」
「あ〜いいわよ。何度でも言い返してやるわよ。この背ー高のっぽのおじちゃんwwww」
「はぁ〜？チビよりはマシだからwwwチビ!デブ!」
「何ですって!!!」
ギャ───!!!!ギャ────!!!
ワ゛wwwwwwwwwワ゛wwwwwww
「オッラー!!!そこの２人!!!!朝っぱらから正門の目の前で喧嘩してるんじゃないぞぉぉぉぉ!!!!!!!」
んげっ!この前の鬼教師!!!!
「逃げろwwwwwww!!!!!!!」
ダダダダダダダダダダダッ
アタシは靴置場の所まで突っ走った。
あれ？
望と瑞がついて来てない・・・
・・・・・・。
そっか・・あの２人付き合ってるんだった
アタシはただの邪魔者か
「はぁ〜」
アタシは上靴をはきながらため息ついた
「ゆっき〜〜〜!!!どうしたの!?ため息なんてついちゃったさぁ〜」
「うおっ!!!萌!!!」
「ど〜したんだぁ〜い？」
「いや〜それがさ〜」
アタシはニヤつきながら萌に話そうとしたら
「萌!!!おはよ」
「侑李君！」
うわ〜〜〜こっちもラブラブ〜
「じゃ、アタシはお邪魔だから・・・」
そ〜っとこの２人の間を通り抜けたアタシは校舎の３階へと上がる。
アタシのクラスは２組で貴也のクラスが３組。
あ゛〜〜
３組の教室の前通らないといけないんだよな〜
別に３組なんて気にせずに通りすぐちゃえば良いことだけど、最悪な事に貴也は毎日のように教室のドアで遊んでいる。
ガラガラッ
「いって!!」
「ぎゃはは」
誰かが教室に入ろうと、ドアを開けたら上から黒板消しが落ちて見事に犠牲者に命中。
「なにが楽しいんだか・・」
アタシは３組の教室の一歩目の前まで来てボソッと言った。
ズタタタッ!!
アタシは走りながら３組の前を通った。
でも
運悪く
「うっわ─────!!!!!」
後ろからなにやら叫ぶ声が・・
ドカーン!!!!
「キャ─────!」
アタシが廊下の２組と３組のド真ん中で叫んだ
いろんなクラスの人、廊下を歩いている人、みーんなアタシの叫びに驚いてアタシに注目した。
「有紀っどうした・・・ウキャーーーー!!!」
朱里が廊下から出てきて助けてくれると思った・・のに。
え？
アタシに何があったかって？
それは・・
「いやwwww変態!!!!」
「悪いっ!!!!!!!!!!」
たたたたたたたたたたたたたたたたたたたかたかたかたかや・・貴也が・・アタシの上に・・
そう。
今アタシのたいせいが仰向きに倒れている状態。
その上に貴也が乗っかっている。
なななななななななんで!?
「もうっ!!!!!早く降りてよ!!!!!変態!!!!!」
ドンッ
思いっきり貴也の胸を押し倒した
アタシは立ち上がって教室の逆の怪談を下りて行った。
「はぁはぁ・・・」
あ〜息が切れた・・
もwwwwwwう
頭がこんがらがっちゃう・・
なんであんな事に！？

「わっ!」
「うわぁぁぁぁ」
「ゴメーン驚かさせて〜」
「もう!!!朱里！」
「ねぇ。何が合ったの？」
「知らないよ（泣）なんかいきなり後ろから叫び声が聞こえてきて・・と思ったらあんな状態になってなの〜!!」
「あ〜はいはい。落ちついてっ!!」
「だってだって・・」
落ちつける訳ないよ!!!
バシッ!!
「痛いった!!!」
「有紀!!そんな事で頭をこんがらかせちゃダメ!!!!」
「え・・・」
「世の中はもっと頭を狂わせる事がいっぱいあるの!!あんな事でビビってちゃ大人にはなれないよ!!!」
「朱里・・」
「アタシなんてねぇ─佑樹に告ってもなかなか返事くれなかったんだよ!!!それなのに、４回目の告白でＯＫされたんだから!!こっちだってビックリよ!!」
「はい・・」
「まぁ─。それぐらいの冷静さを持って見なきゃダメ！ほら！教室もどろ！てか有紀ランドセルもおろしてないんでしょ？」
「・・・そうだね！」
こんな事でバカなことしちゃいけないんだ。
ちゃんと前向いていかなきゃ
ハッキリ貴也に言わないと
自分の気持ち。

こんにちわ★!(^^)!
貴也のこ・く・は・くに有紀がどう答えるか
チョー×2楽しみ〜〜(^^♪
早く書いてネ〜〜❤

季節＞ｷｬｯ(/д\*))((*/Д\)ｷｬｯ
季節、読んでくれたんだ〜☆ｱﾘｶﾞﾄ━━━ヾ(･∀･｡｀)(´｡･∀･)ﾉ━━━!!!
これからもじゃんじゃん書くから読んでくれ（‾Ｕ‾）ゞ

ひかり≫有紀でしょ？？
この前わごめんね・・・。
おまけに約束までやぶってたし・・・。
じつわここ前もきたことあるんだ・・・。
飛鳥って名前で。
もんとうにごめんね。
許して。
こんなことずぅずぅしいよね・・・。
ほんとうにごめんね。
返事頂戴。

Ｐ、Ｓ、この小説おもしろいね☆
読んでるよ。
ひかり・・・・有紀がかきこみしたら。
これからも書いてね♪
ほんとぉぉにごめんね。
返事まってるね

あっ春日！！
って覚えてるかなぁ〜？？
『雄』だよ〜・・・ってそんな雰囲気じゃないよね・・何があったの゜*。(*´Д`)。*°

凛≫雄だよね♪
覚えてるよ！！！
詳しいことわ有紀にきいてみて。
春日説明へたくそだから。

２人≫
返事ちょうだい

春日＞なに言ってるの！
ウチは春日の事嫌いじゃないよ？？
ウチたち、喧嘩したっけ？
ウチの事、覚えててくれたんだ！
前にも読んでくれてたんだね（●≧Д≦●）／
ありがとう！
これからもどんどん読んでね☆

凛＞凛の小説の続きはやく読みたい〜

春日＞覚えてくれててよかった〜★☆（♀≧Д≦♀）☆★

ひかり＞ウチも〜！！！ひかりの小説って、
読んでて、楽しくなる！！！

ひかり≫おこってないの？？？
春日わ有紀の悪口っぽいのいっちゃったんだよ？？
それなのに有紀怒ってないの？？
春日最低なやつなんだよ！
ごめんね。
春日有紀へのつみほろぼしとして恋バナの鈴とかすてぃっちがいるスレ以外いってないんだよ。
最近わちっときついけど・・・
有紀も恋バナのスレくれば？？

凛≫凛の小説も読んでるよ。
忘れるわけないじゃん！！
ってかわすれられないでしょ！！！
雄も恋バナのスレくれば？？

「有紀っ！貴也が呼んでるよ！」
「なっちゃん、『貴也』って言葉を大声で言わないでよ〜」
アタシは顔を真っ赤にして貴也の方へ行った
「なんの用？」
ちょっと上から目線で言ってみた
「あの〜・・さっきのは誤解なんだぁ〜」
「誤解？なんの話!?」
「だからさっき廊下でさ〜・・」
「あ〜はいはい。教室の前でいたずらしてたこと？それなら内緒にしてあげてもいいわよ？いつもの事だし」
「そうじゃなくて〜!!!!」
「グズグズしてんじゃないわよ!もうすぐで担任が来ちゃうでしょ!!」
「・・」
「なによ。黙ってちゃわからないでしょ」
「さっきは本当にゴメン。潤とじゃれてたらつい・・」
「・・。（あっ・・いつも強気の貴也が弱気に・・良い過ぎちゃったかな？）・・」
「だから本当に悪かったってば!!反省してるよ」
ドカンッ
「？！」
なにやら教室のドアを強くたたく音がした。
「おめぇ〜どんだけ有紀を困らせてんだよ？」
ひぃぃぃ──!!!!!!!!
朱里〜・・
「おめぇ〜は好きな女を困らせることしかできないの〜？」
あわわぁぁぁ───!!!!
萌まで怒っちゃって〜〜〜・・・
「２人とも・・・これはアタシと貴也の話だから・・」
「本当にすまん!!!」
「？！」
貴也がアタシの目の前で土下座してきた
ちょっと・・辞めてよ・・恥ずかしい・・
「もう・・分かったから・・人前でそんな事やめて！」
「・・・」
貴也が黙ってしまった
アタシはどうしようもなくて朱里と萌の方を向いた
「有紀〜　２人の話なら・・」
ダダダダッダダダダダダ
「えぇ─??」
なんか逃げられたんですけどぉぉ?!
でも・・ここははっきりしなきゃ・・
「ねぇ。貴也・・顔あげてよ・・」
貴也が黙ったまま顔をあげてくれた。
「アタシはさ・・貴也に良い人生を歩んでほしい。でもアタシじゃ貴也を喜ばせることは１つもないの」
「俺はお前といれるだけで嬉しい！だからそういう考えは消してほしいんだ！」
「ううん。アタシには分かるの。貴也には良い人がいるって事が」
「だから・・ごめんね・・」
アタシは申し訳ないという顔で貴也の顔を見た
貴也が泣いてる・・・
「え・・ちょっと・・こんな事で泣かないでよ・・」
「本当にわりぃ！・・・でも俺・・。」
「有紀の事・・北海道に行っても忘れらねーよっ・・」
「北海道？！どういうこと？」
「え・・お前聞いてねぇのかよ？・・。俺、来週北海道に引っ越すんだ・・」
えっ・・嘘・・。
「だから・・引っ越す前にお前にこの気持ち伝えたかった・・。でも見事にふられちまった〜俺の初恋だったんだけどな〜」
初恋・・・
ジワッ
アタシまでちょっと泣きそうになる
「貴也の初恋・・・壊させてゴメンね・・」
「大丈夫!!!!俺はこれからもっとボッキュッボンのナイスなお姉さんと付き合うぜ〜!!!!!」
「クスッ　なに言ってんの〜」
「はっはっは」
「貴也には妹系のが似合うよっ！」
「え〜？？」
「あのさ・・」
「ん？」
「今度一緒にアタシの家の近くの海見に行こう！それで一緒に夕日を見るの！」
「おっ　いいねぇ〜」
貴也はアタシに笑顔を見せてくれた
貴也はもう充分大人だね
ふられても落ち込まず前を向こうとしてる
アタシとは大違いだな
嫌なことが起きるとすぐにへこんじゃうアタシ。
嫌なことがあっても立ち上がって勝手に前に進んでく貴也。
こんな１８０度性格が合いそうにない２人は結ばれないんだ・・。
ごめんね。貴也・・
貴也の大切な初恋を・・
でも・・アタシの初恋も大事にしたいの。

ー放課後ー
「えっ!?有紀、好きな人いたの???」
「もしかして、貴也をふったのもそのせい？」
「え!?有紀好きな人誰誰????」
朱里、萌、なっちゃんがアタシの初恋の相手を気にしてる。
「ねぇ、佑樹じゃないでしょうね？」
朱里がオロオロした声で聞いてくる
「違うよ」
「良かった〜」
「もしかして・・侑李君？！」
「違うよっ」
「はぁ〜良かった〜」
萌までオロオロしちゃって・・
「有紀は人の男をとるような子じゃないよね？」
なっちゃんが聞いてきた
「なっちゃん、好きな人いるの？」
「え〜？いないけど〜？？で？誰なの？」
そろそろ皆にも言わないとね・・
「アタシの好きな人・・みんな聞いて驚くよ？」
「もしかして望！？」
「あっ！ウチも思った！」
「やっぱり？」
ちょっと・・望には瑞がいるじゃない「はぁ〜？なんで望になるわけ？だいたい望は瑞と両思いだもん」「え？有紀、知らなかったの？望、本気で瑞の事好きじゃないんだって」え？「萌・・・それ嘘でしょ・・？？？」「ううん！本当だよ！」嘘・・「じゃあ、なんで瑞と付き合ってるの？」「それは・・」アタシ達は赤信号にひっかかってしばらく静まった。「じゃあ、アタシこっち方面だからバイバイ！」なっちゃんが帰ってしまった。３人でなにも話さずにゆっくり帰って行く。あの話はどうなったの？望の事・・・「ねぇ、望の事なんか聞いてるの？」『え？』朱里と萌がギクッって顔をした「２人ともアタシになんか隠してる？」「そんなんじゃないよ！ただ望が・・」「うん・・望が有紀にだけは言っちゃダメって・・」「萌、何が言っちゃいけない事なの？」「え・・」「萌っ！」朱里が萌を止めようとした。「有紀・・有紀は知らない方がいいと思う。じゃあね」朱里がひとけの少ない道を走っていく「有紀・・ごめんね・・」「謝らなくていいよ。アタシには言わないでって望に言われたんでしょ？」「うん」萌が下を向いてしまった。ザァ─ザァ─・・だんだん波の音が聞こえるようになった「有紀・・今日はいろいろあったけどまぁ気にしないでね！バイバイ！」「バイバイ」萌とアタシは同じ町内で家も近い。でも・・友達に隠し事をされてると、近くにいる友達が遠く感じる。「ただいま・・」静まった家にアタシは呑み込まれるように家の中へはいって行った。第７話　終わり

春日＞怒ってないよ！
ウチは春日の事が新友と同じくらい☆★仲（＊´∀｀）人（´∪｀。）仔★☆だから♪
春日、そんなに謝らないで！
ウチは春日の事怒って無いから！
だからまた普通に話そうよ〜（‾ω‾）／

第８話

「有紀ーお前にメールきてるぞー」
「ＰＣから？」
「ほら」
アタシは久しぶりにパソコンの前に座ってメールをひらいた。
望からだ!

『有紀へ
あのさ。今日、貴也の事でいろいろあったみたいだったけど大丈夫だったの？』


望からのメールっていつも短文なんだよね・・
アタシは慣れた手つきでキーをおした

『大丈夫。アタシ、貴也をふっちゃったけ全然後悔なんてしてない!!
貴也はちょっと悲しそうだったけど＿|‾|○
でも・・アタシが貴也をふった事によってまた良い人生を歩めて行ける気がするんだ(●*>凵＜p喜q)*゜・。+゜』

送信─・・

顔文字入れてはなやかなメール送っちゃった。
「あ・・」
そういえば望・・本当は瑞の事好きじゃないって本当なのかな・・
でも、それが本当だとしてもどうしてＯＫしたんだろう・・

ひかり≫ありがと。
春日も有紀のこと親友とおなじぐらいってか親友だとおもってるよ！！
ありがと。
有紀とまたふつうにしゃべれるとわおもってなかったからめっちゃうれしい！！！
ありがと
小説つずきがきになるよぉ♪
またかいてね☆☆

春日＞春日が元気になってよかったよ！
これからも仲良く話そうぜ！
小説つまんないかも知れないけど、どうか最後まで読んでください！（≧ｍ≦；）


「有紀ー望からの返事来たぞー」
「今、宿題やってるから後で見る！かってにメールの中身読まないでよ!!!」
アタシは２階の部屋から大声で光に言った。
「あ〜・・宿題めんどくさいな〜・・」
アタシはランドセルの中から予定帳を取り出して今日の宿題を確かめた。
「んげっ！最悪！作文が宿題になってたんだ！」
も〜う!!!作文なんて嫌い！
「来週までに完成させれば良いんだから今日はやらなくてもいっか〜」
チャラララ〜♪
おっと！
携帯から電話がかかってきた
「もしもし？」
『もしもし？有紀？お母さんだけどちゃんと宿題やった？』
お母さんからだ
「今からやるよ〜」
『ふ〜ん。ちょっと光に代わってくれるかしら？』
「へ〜い」
ドタドタドタッ
アタシは乱暴に階段を下りて光に携帯を渡した。
「お母さんが話があるって」
光は携帯を受け取ってリビングに置かれたソファーに座りこんでお母さんと話し始めた。

さーってと・・
「あ。ついでにメール見てこ〜」
アタシはパソコンの前に座ってメールを見た。

『ふ〜ん。
有紀ってまだ初恋してないよな。
あーあ。貴也の初恋がお前だなんてびっくらこいた。
』
なんですってぇ?!
望ってなんでもかんでも一言多いんだから

ん？
メールにはENDという文字が出てこない
メールのずっと下を見ていくと
『あと・・
俺、瑞歩の事・・・本当は好きじゃないんだ。』

えぇぇぇぇぇぇ─────!!!!!!!!!!?
アタシはすぐさまキーを押そうとした
「はぁ!?なんでだよ!!!!!」
！？
後ろの方から光の叫び声が聞こえた
「もーう！光黙って！」
・・・・え？
「光・・・？」
光がアタシの携帯を床に落として後ろ姿でボーッとしていた
「どうしたの？」
アタシは小走りで光のもとへ駆け寄った
「なんでもねぇよ」
ガチャン
「ん？」
携帯を拾って画面をのぞいたらまだ通話状態になっていた
「もしもし？お母さん？」
「あっ・・・!　『ガチャッ　ツー　ツー　ツー・・』」
へ？なんで切れちゃったんだ・・？？

ひかり≫めっちゃめっちゃきになる
はやくかいてぇ

「光!!どうしたの?!?」
「・・・」
光の部屋からはなんの返事が返ってこない
光ってすねると八つ当たりしちゃうけど、今回はなんだかすねてる感じがしない。
「はぁ〜・・」
もうかばうのも疲れたから宿題しよ!
アタシは部屋に入ってちゃくちゃく宿題を終わらせた。
作文以外はね

ー朝ー
プルルルルル
「はいっ　もひもひ？」
アタシはパンを銜えながら電話に出た。
「有紀ちゃん!?大変!!家の前見て！」
萌からだった
「なんで？はんかあるの？」
パンを食べ終わったアタシは萌に聞き返す
「だ・か・ら!!!!いいから家の前!!!!!」
「ふあ〜い」
アタシは萌との短い会話を終えて玄関に出た
ヒュ────・・・
「寒っ!!!!!あ〜もう秋の季節か〜」
アタシは腕をスリスリさすりながら家の周りをキョロキョロした。
目の前にはただの青白くて綺麗な海しか見えない。
「別になんにもないじゃん」
アタシは萌にいたずらされたと気付いて乱暴にドアを閉めた。
「ふんっ　萌ったら朝っぱらからなんなの!?」
『ワンワンワンッ!!!』
ん？ワン!?
『バウバウ!!』
ん??バウ!?
アタシはまた玄関に向かってドアを開けた
「キャ──────!!!!!」
「えぇ!?」
大きな黒い犬と顔がブルンブルン揺れている犬２匹が海の前の砂浜で暴れている。
「何なんだぁ──？！」
アタシは口をポカーンと開けてただただその犬を見つめた。
「なんで・・」
「うわぁぁ!?!?ちょっとお母さん耳の後ろで話しかけてこないでよ！怖いなぁ!!」
「あ〜ゴメン。」
「それよりあの犬は？」
「さぁ〜？？」
『なんだなんだ？』
『なんで犬がいるの!?』
周りの住民が玄関前に出て騒ぎ出している
あ〜・・みんな大パニック
「よしっ！とりあえずあの犬、首輪ついてるか見に行くぞ!」
「え゛」
義理のお父さんが寒そうにしながらその犬に近ずいて行った。
『お〜!!!杉さん！』
『杉!杉!杉!杉!』
はぁ〜・・
ウチのお父さんはここの町内の人気者なんだ・・
なんでも出来て自慢の出来るお父さんだよ（義理でも）
「お〜い!!!この犬、首輪が無いぞ〜〜〜〜〜」
「えぇ!?じゃあどっから来たの!?」
あ〜あ・・朝からアタシの町は犬２匹の事で大騒ぎだよ・・
アタシはあきれ顔でリビングのテーブルに戻りムシャムシャ２枚目のパンを食べた。
外がザワザワしていていつもの朝とは思えない。
そういえば光はまだ寝てんの？

「光──!!」
シ──ン・・
リビングから２階の光の部屋までアタシの声は届くはずなのに・・
もう!!!!!!
もしかして光、エロ本読んで寝不足してるとか!?
光はよく中学生の頃そういうことが何度かあった
「はぁ〜情けない義理の兄だよ・・」
アタシは外の騒ぎなんか気にせずに２階へ上がってい行った。
「も〜う　光ー」
アタシは光の部屋をノックせずに開けようとした
「うわっ!」
「・・・・・・・」
光がムスッとした顔で部屋から出てきた。
「ちょっと!!出てくるなら返事ぐらいしてよ！」
光はアタシの事なんか無視いて階段を下りて１人で朝食を食べ始めた。
「ふ〜ん。やっぱエロ本かー」
アタシはニヤつきながら光の部屋をおじゃました
「さーって・・光が読んでたキショク悪いマンガはどーれだ〜」
アタシはベッドの下も机の裏も本棚もいろんな所を見てもそういう本は見つからなかった。
「有紀っ!光の部屋荒らしてる暇があったら残りのサラダ食べなさい！」
「ちぇっ。」

「犬はどうなったにの？」
「犬?!」
ボーッとしてた光が飛び上がったように言った
「あーやっと光喋ったー！そういえば光、犬が嫌いなんだっけ？」
「・・・」
また静まった・・・
もう・・今日の光・・変！
「ほら。早く食べちゃいなさい」
なんか・・お母さんも変・・
いつもならこんなシーンとした空気消し飛ばす役目のお母さんも静かなんだもん。

ガチャン
「あっ」
お父さんが戻ってきた！
「お父さん、あの犬どうなったの？」
「あの犬、捨て犬のようだな」
「えっ・・？！」
あの犬・・捨てられたの？
「なんてかわいそうな事を・・・」
「あぁ。たぶん、あの犬これから保健所に引き渡されて飼い主が見つからないと殺されるな」
殺される！？
「お父さん!!!あの犬殺されちゃうの！？」
「飼ってくれる人が見つからなかったらの話だ」
「じゃあ、２匹とも飼おうよ！殺されるなんて嫌！」
「でもなぁ〜・・」
お父さんは困ったように言った。
「俺、反対」
「光が反対でも飼いたい!!!!!」
「はぁ??無理に決まってんだろ。俺の身にもなってみやがれ。」
ガタン
「行ってきます」
光は機嫌が悪そうに家を出た。
「ねぇ、お母さん！お父さん！」
「有紀・・・あなたの気持ちも分かるけど・・」
「そうだ！有紀の友達で誰か犬飼ってくれる人探してみたらどうだ？」
・・・・・・。
「分かった・・」
ダメならしょうがないよね・・でも・・もし見つかんなかったらあの犬殺されちゃうんだよ？
かわいそうだよ・・・
アタシは鏡の前で服装を確かめて、髪も確かめて「行ってきます」と学校に向った。

第８話　終わり

ひかり≫有紀！！！
続きかいて！！！
あとゆるしてくれてありがと
あとずぅずぅしいけど春日ほかのスレいってもいいってことなの？？

春日＞うん！全然大丈夫に決まってるジャン！☆ず〜っとずっとヽ(＊＞∀・）人（・∀＜＊)ﾉ友達なのら☆
春日は書きこんじゃいけないって決まりはないもん！
どんどん話していこうね☆
あと、ひかりって呼んで(≧Д｀))*☆

ひかり≫わかった♪
ひかりってよぶね♪
ひかりも恋バナツーってとこきて！！！

春日＞うん！暇なときに行くよ！
最近気になる男子ができたしね♪


第９話

「えっ!?あの犬誰にも引き取られなかったら殺されちゃうの！？」
「うん・・・・」
「嘘・・・」
萌とアタシは登校中に真っ青になって話していた。
「でも・・・ウチ、弟が犬嫌いだから・・」
「こっちも光が犬嫌いなんだ・・小さい頃に犬にズボンかまれて、好きな女の子の前でパンツ丸見えになっちゃったからね」
「えwww！？光君かわいそうだね〜・・」
「あっ！そういえば春菜ちゃんってウチのクラスの中で大の犬好きって言ってたよね？」
あ・・・そっか！
「よし！春菜ちゃんにあの犬の事言ってみよう！」
「うん！」

ひかり≫暇なとききてね♪
春日わめっちゃ暇なんだよぉ・・。
すてぃっちがＩＴ制限でこれなくて鈴わ修学旅行だから・・・。
小説つずけてｗｗ

ー学校ー

「春菜ちゃん！」
「あっ有紀ちゃん！おはよう！」
「おはよう！」
「萌ちゃんもおはよ〜」
「おっは〜」
「ねぇ、春菜ちゃん今日の朝ね・・・・・・・」
萌とアタシは今朝の事は全部話した
あの犬が保健所に引き渡されて飼いたいって人がいなかったら殺されるって話も
「えぇ!?うっそ!!!その犬捨てられたうえに飼ってくれる人が見つかんなかったら殺されちゃうなの!?」
『うん・・』
萌とアタシはシーンとした表情で言った。
「ギャハハハハハ」
「うっわ───!!!!!望かっけぇ──!!!!」
その時、廊下から男子がさわぐのが耳に入った
「もう!男子うっさい!!!!教室の人たちに迷惑でしょ!!!」
学級委員の明穂ちゃんが廊下で怒鳴った。
「あははは」
それでもまだ男子は騒いでいる
「もーう！うるさいなぁ〜モテモテの明ちゃんがせっかくサル男たちに注意してやってんのに！」
アタシは机からガタッと立ち上がって明ちゃんの元へ行った。
「明ちゃん、あんなサル男たちなんか無視すりゃー良いのよ！」
「有紀ちゃん・・あれって望・・・？」
え？
アタシは男子連中の中から望を探した
「え？どこに望がいるの？」
「あれっ！あそこの赤い服・・」
「んぎゃーーーーーーー!!!!!!!!!」
萌が耳元で叫ぶ声をあげた
「あれ望！？」
春菜ちゃんまで驚いてる
アタシはもう一回男子連中の中から望を探した
えっ・・あれ・・・
望が坊主になっているではないか
「うそ・・なんで・・」
「マジであれ望!?」
「うわ〜・・やっちゃったねぇ〜・・」
「・・・・・・・・」
望は身長が１６８cmあって、学年で１番身長が大きい。
しかも女子にはモテモテ
ジャニーズのイケメンと同レベルぐらいのめっちゃカッコいい望がまんまる坊主になってる・・・
「プッ・・プハッハッハハ・・」
明ちゃんが笑いだした
「クス───!!!!」
萌も笑いだした
「っっ・・!!!」
春菜ちゃんは必死で笑うのをこらえている
そんなに面白い？
「なんで笑うの・・・？・・」
「え〜？だってカッコいい望が坊主になったんだよ〜！絶対に坊主はやめた方が良い顔だったのに〜」
明ちゃんが絶叫しながら笑っている
「あ・・有紀・・ごめん〜〜ついつい〜・・」
萌はニヤつきながら言って来た
「もしかして有紀ちゃん、望の事好きなの？」
はぁ!?春菜ちゃん!いくえらなんでもそこまで考えすぎ！
「違う!!!!!」
アタシは教室から出て望の隣をすれ違おうとした
望が恥ずかしいそうに「見るなよ」って言ってる
どこが可笑しいの？
アタシにはカッコよく見える。
前とはあんまり変わらないように見える
ただ見た目が変わっただけでみんな笑うなんて・・・
望がかわいそう・・
このこと瑞は知ってるんだろうか

ひさしぶり〜（●＾o＾●）
何で望坊主にしちゃったんだろう！？
この続きチョー気になる〜〜(^O^)／
早く続き書いてね！！！
夜露死苦☆