今年1月に噴火した本白根山の北に位置する湯釜付近では、昨夜(21日)からけさにかけて、火山性地震が急増している。
気象庁は22日午前7時に噴火警報を発表し、噴火警戒レベルを2に引き上げ、火口から約1キロ範囲への立ち入りを禁止した。
群馬県草津町に位置する草津白根山のうち、1月23日に噴火した本白根山の約1.5キロ北にある白根山の湯釜付近では、19日午後7時ごろから火山性地震が相次ぎ、けさ7時までに23回発生している。
東京工業大学が湯釜周辺に設置している傾斜計では、21日からわずかな変化が観測されている。
気象庁は白根山では火山活動が高まっており、今後、湯釜火口から約1キロ範囲では噴火が発生するおそれがあるとして噴火警戒レベルを1から2へ引き上げると発表した。
草津白根山は、西側に白根山、逢之峰、本白根山が並び、南東側が低くなっている構造の火山で、白根山の尾根には水釜、湯釜、涸釜(かれがま)の3つの火口湖がある。
有史以来、観測された噴火は白根山山頂付近に集中し、1982年〜1983年にかけては、湯釜や涸釜で小規模噴火が相次いだ。
東日本大震災が起きた2011年3月以降、湯釜の北では地震活動が活発化している。
?国内火山の最新情報は、ハザードラボ「火山マップ」で随時更新しています。
【日時】2018年04月22日(日) 11:10
【提供】ハザードラボ