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両耳が聞こえない作曲家として知られる佐村河内守氏(50)の曲は別人が作ったものだった。

5日未明に弁護士を通じて本人が明らかにした。

平成8年ごろから耳の状態が悪くなり､曲のｲﾒｰｼﾞなどを伝えたその人物に作曲を頼んでいたという。

報酬も払っていたが､その作曲家も表に出にくい事情があり､共同ではなく単独の作曲で発表していた。

NHKで取り上げられたことで､｢交響楽第1番HIROSHIMA｣のCDが18万枚以上のﾍﾞｽﾄｾﾗｰになったり､｢ｳﾞｧｲｵﾘﾝのためのｿﾅﾁﾈ｣がｿﾁ五輪男子ﾌｨｷﾞｭｱの高橋大輔のSPの曲として使用されるなど､話題になっていた。

広島出身で4歳からﾋﾟｱﾉを習い､独学で作曲を勉強した。

両耳が聞こえないことから｢現代のﾍﾞｰﾄｰﾍﾞﾝ｣などともてはやされていた。

弁護士によると佐村河内氏は｢取り返しのつかないことをしてしまった｣と反省しているという。