フィリピン・ルソン島のマヨン山は、今月13日の爆発から2週間が経過したが、連日活発な火山活動が続いている。
山頂火口からは断続的に溶岩が噴き上がり、噴煙の高さは上空3キロに到達した。
溶岩流は立ち入り制限区域に迫る勢いで伸びており、ふもとのアルバイ州ではすでに7万人以上が避難所に身を寄せている。
フィリピン火山地震研究所(PHIVOLCS-DOST)によると、マヨン山はきのうの朝から、きょう午前2時半ごろまでの20時間で、溶岩が噴き上がる激しいストロンボリ式噴火が7回発生。
噴火の継続時間は最長57分間に及び、火山灰を含む噴煙の高さは3000メートル上昇した。
噴火に伴って多数の噴石が飛散し、火砕流が火口から5キロ先に到達。
二酸化硫黄を含む火山ガスの放出量は、1日あたりの平均が2000トン近くと多い。
GPS衛星を使った観測では、昨年10月以降、山体は隆起と膨張を続けていることから、同研究所は「マグマの上昇は続いている」として、最大級の警戒を呼びかけている。
【日時】2018年01月26日(金) 10:41
【提供】ハザードラボ