🛩️ 自衛隊・軍事全国

日の丸を胸に！

胸熱

善き日を

さて、この後どうしよう。

柵外での事案やから所轄署と警務隊の捜査が始まる事になりますやろけど。

例えばやけど、あくまで参考程度の一例ですで。

あんまりオススメではないけど、所轄署の捜査に関しては≫543の財閥の父親が何とか尽力してくれる。

小宮一尉と矢吹曹長が当事者の更正と再教育に燃える熱意に対して群司令が思い腰を上げて方面総監を拝み倒し、その威光で部内処分のみで問題を何とかクリアーする。

その問題がクリアー出来たら３小隊の再教育と慣熟訓練ですかな。

後は、当のやられた一曹が、刑事処分は望まないと発言した
と言うのもいいかと思ってますね。

第六幕

矢吹曹長は急いで食事と入浴を済ませた。
食堂で大杉曹長に話し掛けるチャンスがあるか
厨房を覗いてみたが、忙しく指示を飛ばす大杉曹長に
話し掛けるチャンスは無かった。

そこでさっさと入浴を済ませて、とりあえず食堂の
勤務が終わる2000（フタマルマルマル）を待とうと
部屋に戻ろうとすると、ちょうど小宮一尉が風呂場に
向かう所と鉢合わせした。
「小宮一尉。これから入浴ですか？」
「うん、ああっそうだよ。」
「ごゆっくり。私は部屋に戻っています。」
「そうそう、一つ言って置かないと、もし、風呂に入りそびれた
時は、幹部隊舎にもシャワーだけならあるよ。ちゃんとお湯も出る。」
なぜ、今になってそんな事を言い出すのか？そう思った矢吹曹長で
あったが、素直に話を聞いて別れた。
自動販売機で飲み物を買って部屋に戻って、TVを付けて、ソファに
身を投げ出した。
さて、週明けからどうするか。いろいろと考えながら、飲み物を飲んで
いると、そろそろ2000である。

風呂に行った小宮一尉はまだ戻って来ない。
課業後もいろいろと細かい仕事のある陸士や陸曹と違って、幹部は
何も無いから、長風呂を楽しむ幹部は多い。小宮一尉もそうなのだろうと
考えて、付けてるだけで内容はまったく頭に入って無かったTVを消して
部屋を出た。
隊舎入り口の灰皿の前で煙草を取り出す。ちなみに、自衛隊では灰皿とは
呼ばず、煙缶と呼ぶ。煙草を吹かしていると、小宮一尉が戻って来た。
「お帰りですか。ちょっと大杉曹長に会って来ます。清掃時間には戻ります。」
「気にしなくていいよ。ゆっくり話して来てくれ。ただ、くれぐれも言って置くが
夜は中隊隊舎には行かないでくれよ。」
「例の事件の所為ですか？」
「ああ、夜間は幹部の立ち入りは禁止だ。」
「私は幹部では無いですよ。まあ、騒ぎを起こすつもりは無いですよ。」
矢吹曹長はいたずらな笑いを浮かべて言い返すと、何か言いかけた小宮一尉を
残して立ち去った。

>>559
その方が自然かもしれませんわ。
当人が所轄に被害届を出さず嘆願書を出すのもエエかも。

第六幕-2

小宮一尉に無用の心配をさせてしまったかな？と考えながら、行く先は
食堂である。食堂が閉まるのは1900であるが、糧食班と支援勤務のKPの
仕事が終わるのは2000、大杉曹長の身体が空く時間である。
最も、糧食班長の朝は早い、0500にはもう食堂に入っているのだから。
矢吹曹長は食堂の裏に回った。
食堂の照明が次々と落ちて行き、KPの勤務員や、糧食班員が次々と
裏口から出て行く。全員が矢吹曹長に気が付くと、敬礼して
「お疲れ様です！！」と元気よく挨拶をして去っていく。
矢吹曹長も返礼を返して、労いの言葉をかけた。
「飯、うまかったよ」っと。
やがて、最後の照明が消え、一人の男が制服姿で出て来た。
裏口のカギを掛けて、こちらを向いたのは、糧食班班長、大杉曹長である。
制服の左胸にはレンジャー記章が鎮座し、数々の防衛記念章が所狭しと並んでいる。
肩幅が広く、がっちりとした体形は、一歩間違えばゴリラである。

「おお、矢吹曹長、来てくれたね。なんて共通弁は喋りにくい、大阪弁に戻すで？」
「訓練期間中を思い出しますね。むしろ関西弁で怒鳴りつけてくださいよ。」
「なんもへまをしとらん奴をどなれるかいな！！この、ボケ、カス、百姓！！」
「あああああっ、懐かしい、何回それ言われたか！！」
矢吹曹長は大杉曹長の悪態に近い怒鳴り声を聞いて、しゃがみこんでしまった。
「アホか！！情けない事言うな！！」
と大杉曹長が軽口を返す。
「ほな、ワシは明日は休みじゃ！飲みに行くで！！隊内クラブにいくで！！」
「でも、それでは小宮一尉に一人で部屋の清掃をさせる事になってしまいますよ。」
「アホ！！なんでやねん！！ワシらも行って、さっさと終わらせて、小宮も連れて行くんじゃ！！」
「こ、小宮って、上官の呼び捨てはまずいでしょ。」
「アホ！！あいつもお前と一緒で、ワシの教え子じゃ！！教え子を呼び捨てにして何が悪いんじゃ！！」
もうこうなってしまっては、矢吹曹長には、大杉曹長に対抗手段は無い。
しかし、アホ呼ばわりは訓練生時代と一緒であるので、苦笑するしかない。
大杉曹長は優秀な訓練生も、落ちこぼれの訓令性も、呼ぶときは全員アホ！！であった。

懐かしい気持ちで思い出しながら、本気で怖かった事も思い出した。
「ぼさっとするな！行くで！！」
速足で歩き始めた大杉曹長を、矢吹曹長は慌てて追いかけた。

>>559
その線もエエと思いますわ。
所轄には被害届を出さず、当事者が拘束されたとしても嘆願書を出すとかもエエかもしれませんな。

>>566
書き込みの内容が重複してますわ。申し訳です。

>>564
尹はん、脱帽しますわ。
ストーリーと展開がホンマに最高ですわ(笑)

完璧です。後の出撃シーンがありありと目に浮かびます。チヌークとＵＨの大群がワルキューレの音楽にのせて…

ＡＡＶもお忘れなく

ＥＶＦでは？

うん

チヌークは快適か？

>>573
ヘリコプター全般に言える事ですが、頭の上にエンジンがあり、ボディが重くなるので
防音対策は何もないので、煩くて、隣の人と会話するのも困難で、しかも振動が凄く
シートも板張りのベンチで、乗り心地などと言う言葉からは程遠いですよｗｗｗ

第六幕-3

小宮一尉は明日の外出の用意を終えて、荷物を自分のベッドの上に置いた。
「さて、矢吹曹長は何処に行ったんだろうな？騒ぎを起こしてくれなければ
いいんだが。」
呟きながらTVのスイッチを消した時、いきなりドアが開いた。てっきり矢吹曹長が
戻ったと思ったが、入って来たのは、大杉曹長である。
本来は、曹長である大杉曹長が幹部の部屋に入るなら、ノックをして礼をしなければ
ならないのだが、古株の曹長で、ある意味群司令より権力を持っているとまで
言われる糧食班長の大杉曹長はそんな事はお構いなしである。
「大杉曹長！どうしました？」
大杉曹長が返事をする前に、慌てて矢吹曹長が入って来る。
「すみません、小宮一尉。だからいくら教え子でもまずいですって、大杉曹長
誰かに見られたらどうするんですか？」
と袖にすがる様に言う。
「アホ！！なんでやねん！！見られたって構うかい！！今頃、どうせおるんは
若い独身の幹部くらいじゃ！ワシの機嫌損ねたら、臭い飯食わされるのわかっとるワイ！！」
相当久しぶりに聞いた大杉曹長の関西弁に、訓練時代の苦しい事を思い出して
小宮一尉は固まってしまった。
「だから、落ち着いてくださいよ、大杉曹長、小宮一尉固まってしまいましたよ。」
「こら、えらいすんません。久々に印象の深かった教え子二人に会って、年甲斐もなく
興奮してもうたわ。小宮一尉、堪忍な。」
「いえ、しかし・・・・一体、どうしたんですか？」
小宮一尉はやっと反応を返した。
「小宮一尉、部屋の掃除に参りました。ただし、大杉曹長、いえ、教官が、
終わったら隊員クラブに行くぞと・・・・」

「教え子の我々には断る権利は一切無いと言う事だね。」
可哀想なくらい固まってしまってる小宮一尉が可哀想に見えたが、もう両方の返事を待たず
矢吹曹長は掃除道具入れから箒と塵取り、雑巾を取り出した。
「いつまでビビッて固まっとんねん！！おら！お前は雑巾がけや！！」
じれったくなったのか、大杉曹長が雑巾を小宮一尉の顔に投げつけた。
「判りました、さっさとやってしまいましょう。」
小宮一尉は我に返ってそう返事した。
三人は大急ぎで部屋の掃除を終わらせると、当直陸曹を呼んで、先に清掃を完了した事を告げた。
何か言いたそうな当直の二等陸曹だが、若い幹部の小宮一尉だけならともかく、その背後に
大杉曹長が控えているのを見て、何も反論せずに、了承の返事をして立ち去ってしまった。
どうやら大杉曹長は相当怖いらしい。
「ほないくで！！ついて来い！！」
大杉曹長が大股で戦闘に立って隊員クラブに向かって歩き始めた。
その後ろを今だぎこちない動きの小宮一尉が続き、支える様に矢吹曹長が従って行った。

おお！

尹はん、吉本新喜劇よりもオモロイですわ。
おまけにボケとツッコミが絶妙やしオチがしっかりとある(笑)

これからが楽しみですな

８９式小銃

第六幕-3

三人は隊内クラブの建物に入って行った。（自衛隊の基地、駐屯地内で
飲酒が許可されたエリア、一般の隊舎では基本的に禁止）
隊内クラブと言っても、運営しているのは自衛官では無く、委託を受けた
外部の業者である。１年毎の契約更新で運営されているが、ここにも
隊内の食事事情に責任を持つ、糧食班長、大杉曹長のチェックが入る。
もし、まずい料理や酒を平気で出していれば、契約の更新は却下され
容赦無く別の業者への交代がされるので、実は、大杉曹長は来て欲しくない
怖い客である。大杉曹長が客として来るのは、営内居住の若い糧食班員を
労う為に連れて来る時くらいであり、珍しい事なのだが。
しかし、大杉曹長の顔を見た店主は、慌てて一番美人で、愛想も良いと
言われている女性店員に注文を取りに行かせた。
「いいか。他の客は無視してでも、あの人にだけは阻喪の無い様に。」
その女性は、大学を卒業してある企業にOLとして入ったが、その会社が
倒産してしまって、今はアルバイトで隊内クラブの店員をしていた。
もちろん、大杉曹長が違う意味で怖い人だとは知っていた。
「いらっしゃいませ、ご注文をどうぞ。」
「おう、生ビールの大ジョッキ三つと、枝豆、板わさ、モツの煮込み、
焼き鳥をそれざれ三人前。」
大杉曹長がいきなり、飲む酒も、つまみも決めてしまった。
小宮一尉と矢吹曹長はただ従うだけである。
ただし、頼めば直ぐに来るつまみと、少し時間の掛かるつまみを二点づつ
頼むところはさすがである。

「さて、」
酒が来た所で口を開いたのは大杉曹長である。
「今日無理やり二人をここに引っ張って来たのは、これからどうするのか？
二人の考えを一致させておきたいと思ってね。糧食班長が口を出す事では
無いが、頼られた以上はね。」
関西弁から標準語に戻って、大杉曹長が真面目に言った。
「そういう事でしたか。」
ようやくトラウマ的なショックから立ち直った小宮一尉が答えた。
「いろいろ話は聞きましたし、奴らの面構えも見て来てます。」
矢吹曹長も答える。
大杉曹長は話を聞いている様な輩が居ない事を確認してから声を潜めて言う。
「二人が、第三小隊の連中を鍛え直して、真っ当な特殊作戦群の隊員に戻す
そういう考えで一致してると思ってええねんな？」
また固まってしまいそうな小宮一尉をフォローしつつ、矢吹曹長が答える。
「それで間違いないです。」
「はい、その通りです。」
慌てて小宮一尉も答える。
「大きな問題が有る。それはわってんねんな？」
「はい。」
「はい。」
「その問題をどうにかせなあかん。ワシが言いたいのはそれやねん。」
酒が入ったせいか、再び関西弁に戻った大杉曹長が話を続ける。
「ええかげん小宮は、ワシの関西弁怖がるのやめんかい！女房と一緒かい！！」

関西弁がいいアクセントになってていいですな。

昔を思い出す

さて

さすがに尹はんや。実際に部隊で有り得るようなシーンです。

この、隊内クラブの女性を、第二の
ヒロインにしましょう。

>>587
それありですわ(笑)

どちらかと云うと、その隊員クラブの姉さんと矢吹曹長が出来上がるのもオモロイかも。

ヒロインあっての漢たち。いいですな

すでに固まりそうになりながら、小宮一尉は必死に答える
「大丈夫です、怖がってはいません。」
「あの時の事やな？」
大杉曹長が言いながら、大ジョッキのビールをあおる。
「あの時？」
「そうやねん。こいつが幹部課程の前期も後期もワシが教官やったんやが、
リぺリングの訓練の時にのう。」
「大丈夫ですから、その話は辞めてください。」
「しゃあない。今日は辞めといたる。」
矢吹曹長は聞きたかったが、なんかかなりヤバイ話にも思えて、何も
言わずに様子をうかがった。
「まあ、話は戻すで。一応、上官を闇討ちして、大怪我させて病院送りに
してもうたんや。日本の法律ではただではすまん。せやけどな。」
そこまで話して、傍に控えていた女性店員、如月奈美を呼ぶ。
「姉ちゃん。おかわりや。」
水でも飲むように大ジョッキを開けてしまった所はさすがである。
小宮一尉を矢吹曹長も半分も飲んで居ない。
　如月が空になった大ジョッキを持って立ち去ると、大杉曹長は話を続ける。
「方法は考えろ、自首させるんや。最悪なんは、踏み込まれて手錠掛けられて
連れていかれるこっちゃ。」
「まったくその通りです。それだけは避けないと。」
小宮一尉が答える。
「そうや。矢吹、心配せんでもええ、お前にはワシと、自衛隊推一の頭脳の持ち主が
ついとる。なんでも相談して、とりあえずは徹底的にしごいたれ。」
「はい。もうどうするかは考えています。」
矢吹曹長も答える。
「隊員のフォローはワシに任せい。大杉レシピをふるったる。」
「ぜひお願いします。」
声をそろえて、小宮一尉と矢吹曹長が答える。
「仕事の話は終わりや、飲むで？」

>>590
尹はん、中々の仕上がりですわ。
小宮一尉の隠された事実がオモシロそうですわ。如月奈美か〜マドンナらしい感じでエエ名前ですわ。　　

大杉レシピが楽しみですわ。

「ああ。そう言えば、小宮一尉、第三小隊の隊長に
引き合わせて貰ってないですね。」
仕事の話を辞めて、飲み始めてすぐ、矢吹曹長が
ふと漏らした。
「ああっ、言ってなかったね。申し訳ない。」
もう落ち着いて、酒を楽しんでいた小宮一尉が答える。
「ああっ、あいつの事か。」
と、大杉曹長も相槌を打つ。
「実はね。第三小隊の小隊長は、酷いうつ病にかかって
休職中なんだよ。」
「将来有望な奴やと思っとんやがなあ。防大を出て二年目の
エリートはんに、あそこの小隊長はきつかったんやなあ。」
「なるほど。では、小隊長はどうするんですか？」
「今の所は私が代行してるが、実際には何もしていない。
名前を貸してるだけだ。だから君が代理としてやってくれ。」
小宮一尉がやっと、大ジョッキのビールを飲み干して答えた。
「小宮、ビールか？他の酒いくか？」
「ウイスキーハイボールを。」
「姉ちゃん、ウイスキーハイボールや。」
大杉曹長が背後で控えていた如月に陽気に言う。
「小隊長の代行任務ですか。」
「君に任せるよ。月曜日には前方観測中隊の中隊長に紹介するよ。
話は群司令から行ってるから大丈夫だよ。」
「なるほど。」
「まあ、あと一か月で退院できなければ、新しい小隊長が来るから
それまでの話だよ。」
「なるほど。判りました。じゃあ、飲みましょう。ビールお代わり！！」
三人は隊内クラブの閉店まで飲み明かした。

中に敵勢スパイがいたってどうでしょう。あくまで参考までに。竹内力みたいなまんま見た目がヤクザな一曹が、母親のガン治療に金がいるのを敵勢につけこまれてやむなくスパイに。矢吹曹長が気づいて自衛隊側の二重スパイになれと説得。出撃の際に自責の念から突撃して蜂の巣に。「殉職でいいですか。」と虫の息で抱きかかえた矢吹曹長に頼み、涙ながらに「ああ、お前は立派に殉職や。」と言われて息を引き取る。なんてどうでしょう。

>>592
尹はん、ストーリーがリアルで素晴らしいですわ。

≫593
それエエ展開になりますで。
襲撃犯の内のヤンチャな２曹(１曹)にしといたらどうですかな。
是非尹はんにお願いしときたいですわ。

ストーリーの骨子はもう頭の中に出来てます。あとは
いかに文章にするかだけなんです。

でも、骨子への肉付けは皆さんの助けが必要ですので
いろいろアイディアの提供をお願いします。

それは最高です。いい大黒柱にいい枝葉がつけば、物語は多いに盛り上がります。

体調不良でふせってました。なるべく早く更新します。

>>597どうかお体をご自愛ください。健康あっての執筆ですし。

宣戦布告みたいになるのか？

あれよりはいいでしょ

サイラス装備か

いや、ブルーフォースギアで

尹・龍虎大人。復活をお持ちしてます。