📖 創作･携帯小説

〜＊登場人物＊〜

三枝 弥生 (17) …優しくてお人好し・小柄で可愛い

仲村 俊哉 (25) …カッコよくてスポーツのできる数学教師

〜＊プロローグ＊〜

ねぇ、先生

憎しみと愛は紙一重って本当だね。


だって私ね、

先生の事すっごく憎いけど、それ以上に愛を持ってるの。


先生、先生…いつか伝えたいな。
私の気持ち、伝えたいな。


あの暑い夏の日、私は誘拐されました。

おもしろそぉー★
なんか謎いなぁ
頑張ってねー★

美咲さん>う、うわぁ！！！

ありがとうございます！
頑張りますっ！

タメでオッケーですか？？

私は今、手足を縛られてどこかわからない
マンションの一室にいる。

事の始まりは１時間前ー・・・


学校帰りの私は、友達と別れた所で急に腕を引かれた。

かと思ったら、いきなり車に乗せられた。

『だ、誰な…』

必死で抵抗をして、犯人に向かって叫んだ。

けど、言葉は途中で詰まってしまったんだ。
だって犯人の顔は元担任だったんだから。


…と、そんなこんなで私は今、犯人であり元担任である
仲村俊哉とマンションの一室で睨み合いをしている。


「先生、なんなんですか」

「…誘拐だろ？」

「ふざけないでください、声出しますよ！？」

「このマンション防音」


先生は悪びれた様子がまったくない。

「家に帰してくださいよ」

自分でも不思議なくらい声が冷静だ。

「…誘拐だから、無理」

「身の代金なら無理ですよ、うち金持ちじゃないし」

「…そうじゃない、んだ」

「は？」

とうとう先生も壊れたか。
意味がわからない。
誘拐しといてお金目的じゃない、とか馬鹿でしょう？

「1ヶ月、側にいてくれよ」

「…先生？馬鹿ですか」

「そしたら帰すから」

「嫌だって言ったら？」

「殺すかも」

先生の言葉は簡単で、本気かどうかわからない。

でも、自嘲の笑みを浮かべているあたり、本気だろう。



三枝弥生17歳、誘拐されました。

誘拐ってなんて読みますか
すいません

「で、先生？私何すればいいんですか？」

手足を自由にされた私は肩を回しながら
先生に聞いてみた。

ていうかこの緊張感のなさはなんだろう。
一応私誘拐されてるんだよね？


「…んじゃ、飯作って」

「はぁ…」

雑誌をめくる先生を尻目に、私は冷蔵庫を漁った。

…野菜と卵はある。
あ、後お肉も少しある。

うし、チャーハン作ろう。

…私、本当に誘拐されてるんだよね？
誘拐犯の家でチャーハン作る私って…


「ご飯ですよー」

「お、チャーハン」

先生はなんの躊躇いもなくスプーンを持って
チャーハンを口に運ぶ。
私もいそいそとチャーハンを食べ始めた。

「…あの、先生？」

「んー？」

「本当に、なんで誘拐したんですか？」

「理由…？そんなん言わない」


奇妙な誘拐犯だ。
そして誘拐犯と普通にご飯食べてる私もかなり奇妙だ。

匿名さん>ゆうかい、って読みますっ♪( ´▽｀)

来てくれてありがとうございます！(o^^o)

馬鹿みたいにのほほんとした食事を終えた。

さて、本当にすることがなくなった。

「あ、あの？何すればいいの？」

先生は戸惑いながら聞く私に苦笑いしながら

「自由にしてれば？」

って一言。

…カッコいい
や、もともと顔はかなりカッコいいけど…
笑うと可愛いっていうか…

って私は誘拐犯相手に何をときめいているんだ。



そういえば、先生は1年前も人気が高かった。

『先生っ、実習で作ったの！あげるーっ』

『ありがとう』

『私もーっ！食べてよぉ』

実習があった日はかなりの量をもらってた。

『先生ーっ、サッカーしようぜ』

『おう』

昼休みは毎日のように男子からサッカーとか野球に誘われてた。


新任だから、色々失敗してたけど、
皆友達みたいにそばにいたがって、
中には本気で恋してる子だっていたし。

だって先生、優しかったんだから。


「おい、風邪ひく」

「…ん？あ…ごめんなさい」

「右側の部屋使っていいから」

ほら、先生は優しいでしょう？

前みたいにニコニコしてはないけど、
言葉はぶっきらぼうだけど、
纏う雰囲気は柔らかくて、優しくて。


ねぇ、先生…

どうしてですか？

どうして誘拐したんですか？

「ー・・？えっ、8時！？」

枕元にあった時計を見て飛び起きた。

「ちっ、遅刻！……
って、そっか私学校行けないんだ」

部屋を見渡して昨日の出来ことを思い出す。

ベッドが１つ。
折りたたみの机が１つ。

なんて殺風景な部屋。

「先生？」

「あ、起きたか」

頭がぼーっとするなか、いい匂いが鼻をくすぐった。

「食う？」

差し出されたお皿を覗くと綺麗に丸い目玉焼きとソーセージ。
簡単な料理だけど、食欲をそそるには充分だった。


そんなわけで、誘拐生活・2日目

食事中、夢に出てきた昔を思い出して再び聞いてみた。


「先生…本当になんで誘拐したんですか」

「だから言わないって」

「でも、納得できないんですけど」

「納得する必要がある？」


ー・・・ほんとにこの人ってわからない。


…そういえば、今8時過ぎだよね？
なんでこの人仕事に行かないんだろう。

「先生、仕事…」

「あれ？言ってなかった？…辞めた」

「ーは？」

「あんな仕事辞めた」


その言葉に突然私の何かがキれた。

「ふざけないでください！あんな仕事！？
辞めたから今こんな最低な人間に成り下がったんでしょ！？」


思わず立ち上がってタンカをきる私から
先生は辛そうに顔を背けた。

でも、私は止まらない。


「今の先生、嫌いです！！
なんでそんな酷い事言えるんですか！？」


先生は諦めたように少し笑って閉ざされたカーテンを見つめた。


「…そうしなきゃ、やってられない」


先生がポツリとそう零した。

今この時を振り返れば、これは合図だったのかもしれない。


でも、私は気付かずに
どこかで鳴り響く警鐘を聞きのがしてしまったんだ。

警鐘が鳴り響く。

さぁ、それはスタートの音なのか、カウントダウンのはじまりか？



先生を怒鳴りつけて数分。
気まずいままで淡々と時間はすぎていった。

悪い事を言ったとは思わない。
絶対に謝りはしない。

…けど、先生の都合を知らない私が勝手な怒りをぶつけたのは事実。


「先生、怒ってる？」

「別に」


あ、本当だ。
怒ってる声じゃない。

けど、ひどく傷ついた哀しい声をしてる。


謝りはしないけど、悪いとも思わないけど、
傷付けてしまった事にすこしだけ後悔する。


だって、好きだったんだもん。
先生が授業してる姿。

新任で、間違いだらけで生徒の私達が注意を繰り返して。
どっちが先生なのかわからなかったけど、
楽しそうに笑いながら、でも真剣な顔して板書してる先生が好きだった。

恋とかじゃなくて憧れだけど。


「…悪かった」


先生がポツリと小さく言葉を落とした。
その言葉には色々な意味が込められていた気がした。


「…いいですよ、そんな」


微妙に上から目線な言葉しか言えないけど仕方ないじゃない。


変なの、誘拐犯に謝られるなんて。


やっぱり先生は本当は優しい人だと思う。
馬鹿みたいに正直な人だと思う。

「掃除していい？」

「んー」

微妙に気まずい空気を断ち切るため
いつも私が休日にやることをやってみた。


「あ、でも左側の俺の部屋やんないでいいから」


「へ？」

「見られたくないから」

変なの。
誘拐犯がプライバシーを守るなんて。

こういうのがあると、今が本当に奇妙な物に感じる。


掃除をしている間、先生は水を飲みに立ち上がったり
自分の部屋に行ってみたりと
何げに邪魔にならないように気を使っているようだった。


これじゃまるで新婚ではないか。

と内心ツッコんだのは秘密にしておこう。


掃除中、部屋をぐるぐる回るとどれだけこの部屋が誘拐とは
程遠いかを思い知った。

確かに電話は先生のケータイ1台だが無造作にテーブルに投げてあるし、
カーテンに隠れている大きな窓が1つ。
暑いからなのか網戸になっているし。
マンションの部屋の鍵は内側にもついているので手足が自由な今、
私は外に出ようと思えば出れてしまう。


改めてこの人は誘拐する気があったのか謎。

バレたら犯罪ですしね、誘拐って。


1年前は近くにいた先生なのに。
すぐに顔に出るからわかりやすかったのに。

今は、全然わからない。



少し寂しく感じるのは、気のせい？

今日は学校休みなので
更新がんばりますっ

先生との誘拐生活も、もう1週間。

毎日同じ行動をしていたけど、今日は違った。


「先生…？大丈夫？」

「おう」

「てゆーか、いつから我慢してたの！」

「…昨日」

先生は昨日から私に内緒で風邪をひいていた。

熱も38度あんのによく昨日1日我慢したもんだ。


昨日やけにフラフラして、立ち上がろうとしなかったなぁ、と
回想するけどその度気付けなかった私が情けない。


「お粥食べる？」

「いらない」

「〜っじゃあ病院行ってよ！」

「…行かない」

前髪を邪魔そうにかき上げながら先生は苦しそうに息を吐き出す。


「私、逃げないよ！？」

「それでも「行きなさいっ！！」

最終的に怒鳴りつけて半ば脅迫的に病院行きを促した。


まるで私は母親のようだな。


先生がフラフラと外に出るのを見送った。


「…私、バカじゃないの」


普通ならここでこれ幸いと家を飛び出して
助けを求めるだろう。

なのに、逃げない宣言なんかしちゃって。


自分のバカさに思わず笑ってしまった。



先生が病院に行って1時間。

「ただいま…」

「先生っ、ちゃんと薬もらった！？」

「…三枝、お前は母親か」


"三枝"…久しぶりに呼ばれた。
内心少しだけ興奮してる私って…一体なんなんだ。


「薬はもらった」


先生は苦笑いしながら薬の入ったビニール袋を揺らしてみせた。


「いつ飲むの？薬貸してよ、ちゃんと飲むか監視するからっ」


ビニールに手を伸ばすと、先生は

「…お前は母親か、俺はそこまでバカじゃない」

と再度私に呆れを含んだツッコミをした。

「ちぇーっ、わかりましたよ仲村先生」


病院で点滴でもしたのか、幾分よくなった先生の顔色を見て
少しホッとしながら私は口を尖らせた。

先生は病院に行ったもののまだ熱は下がっていない。

「先生、なんか食べないの？」

「…っ食いたくない」

「でも食べないと…」

「ー・・・卵焼き」

「は？…先生、た、卵焼き？」

普通はゼリーとか、おにぎりとかじゃないの？
卵焼き、って答えは初めてなんだけど。

「え、本当に卵焼きでいいの？」

「…嫌なら、いい」

先生が少しだけ潤んだ目で力なく笑う。

「う、ううんっ！作る！今すぐ作る！」

初めて見た。
そんな先生の顔初めて見た。

そんな顔で言われたら作るしかないじゃん。

急いでキッチンに駆けていって冷蔵庫を物色する。


卵を２つ取り出して早速調理を開始する。



「…先生卵焼き作ったよぉ」

先生の部屋には立ち入り禁止なので
私が看病するためにソファーで寝ている先生に話し掛ける。


「あれ？先生…寝てる？」

小さな寝息をたてながら先生はぐったり寝ていた。

本当に、無防備な先生ってかわいい。
普段はカッコいいのにこういう時の先生はかわいい。

卵焼きをソファーの隣においてあるテーブルに置いて、
私は先生を見つめた。

かわいい先生に思わず笑みがこぼれた。

「先生…、大丈夫？」

「…おう」

誘拐生活9日目。

風邪をひいてから2日目。

先生はまだ熱が下がらない。
本当に病院に行ったのか疑いたくなる。


ヴーッヴーヴー

「先生、携帯なってるよ？」

「…あ、ワリ…取って」

「はい」

先生に携帯を渡す。

「はい『ちょっと仲村さんっ！？』

携帯の向こうから、ギンギンと響くほど大きな女の人の声がした。

すごい剣幕で先生を電話越しに怒鳴りつけている。


『とにかく、今から行きますからっ！！いいですね！？』

「…い、今からっすか？」

先生が珍しくうろたえながら返事をしたときには
もう電話は切れていた。

「だれか来るの？」

「この前行った病院の医者」

「私、隠れてる？」

「…いや、いい」

先生はため息つきながら頭を掻いた。
フラフラ立ち上がると最近毎日私が作っている
甘い卵焼きを1つ加えて冷蔵庫にしまった。

「言ってくれればやるのに」

「お前さぁ」

「ん？」

先生は何かを私にきこうとしたけど「いや、なんでも」と言って
すぐにやめてしまった。

ハッキリ言ってくれないと逆に聞きたくなるのに。


もう1度先生に聞こうと先生を呼ぼうとした時、
インターホンがなった。


「仲村さん？生きてますか？」


「…はいはい…今、開けますよ」


先生は掠れ気味の声でドアに向かって話しかけた。

先生がドアを開けるとパワフルな声とは裏腹な
儚げな美人が出てきた。


胸がモヤモヤ疼くのは、気のせいなんだろうかー・・・？


新たな警鐘が鳴り響き始める、今日この頃。

「仲村さん、言いましたよね？明日も来いって」

儚げな美人さんは笑顔で先生を問いただす。
先生はお構いなしに煙草をくわえた。

「聞いてるんですかっ！？」

儚げな美人さんがキれた時、ふと私と目があってしまった。

儚げな美人さんは少し青ざめて固まっている。
私はどうしていいかわからないので

「あ、どうも…」

と、ぎこちなくお辞儀をしてみた。

「あ、あは。どうも…初めまして

村上 海歌です…あは、どうも…」

儚げな美人、こと村上さんは恥ずかしそうに無理に笑いながら
お辞儀を返してくれた。

そして真剣な目になって先生に向き合うと

「この子？」

と先生に呟いた。
真剣というか少しきつめに先生を見ているが
口調はさっきとは打って変わって穏やかだ。

「…そう」

「ふぅん、よかったね…」

先生がぶっきらぼうに答えると
村上さんは嬉しそうに微笑んだ。


なんか、大人って感じ…


長い茶色の髪をハーフアップにして、
薄く綺麗にメイクされて、
爪は綺麗に整えられている。

白いワンピースをサラリと着こなして
特にポイントはないのに、なぜか目がいってしまう。


…私とは、全然違う。

先生とすっごいお似合い。


大人と子供ってこんなに違うんだー・・・

その後、私は立ち入り禁止の先生の部屋に村上さんと先生は入っていった。


胸がモヤモヤする。

どうにもできない私はソファーに座って待っているしかなかった。


数分後、村上さんだけが先生の部屋から出てきた。

ぎこちなくお辞儀する私を見て、
村上さんは優しそうに笑って私に近付いた。

「弥生ちゃんだったよね？」

「はいっ」

「あのね、約束して欲しいんだ」

「あっ、はいっ」

笑っていた村上さんはいきなり真剣な顔で私を覗き込んだ。

「仲村さんを何があっても許してあげて？」

「…え？許す…？」

「後、1人にしないであげて？」

「1人って、あの私…」

私が口ごもっていると村上さんは全て知っているのか
唇の前でシーッ、と指を立てた。


「そばにいてあげてね」


村上さんは意味深な言葉を残して颯爽と帰っていった。


その時の私には、なんのことかわからなかったんだー・・・

このスレ…人気なさすぎ(泣)

あれから3日。

先生の風邪も無事治った。


でも、警鐘は鳴り止まない。


『…高校2年生、三枝弥生さん17歳が
2週間ほど前から行方がわからなくなっており…』



それは朝何気なくつけたニュースだった。

先生は気にもとめずに煙草を吸っていた。
私もムシしていようと思った。

なのに…

『ここで、三枝弥生さんのお母様の…』

え？お、母さん？

『「返してください…弥生…何処にいるのぉ…」』

テレビを通して聴く、懐かしいお母さんの泣き声。



それを見た時、
自分の今の現状がどれだけの物なのか一瞬で理解した。


「三枝？」

「…あ！…なんでも、ない」


初めて、自分が"誘拐"されたと思い知った。


気丈な母親が泣きわめく姿に
私は初めて、先生のことを憎いと思った。


父親が他界してから、1人で私を育ててくれたお母さん。


いつも笑って、優しかったお母さん。



ああ、警鐘が鳴り止まないー・・・



私だって今の今まで家のことなんて考えてなかったのに

こんな私は、ズルいね…
そう、お互い様なんだよね。


でも、それでも

私は今の少し先生が憎い。

でもー・・・

でもー・・・それ以上に・・・

…？それ以上に、なんだろう？



私はまだ、鳴り響くもう1つの警鐘に気付かない。

「弥生…？弥生、どうして？」

「お母さん…？」

「ねぇ、なぜ私を泣かせるの」

「何言ってんの？」

「ねぇっ、弥生！どうして！？」


お母さんの腕が私の肩を揺さぶる。
瞳からは涙。


「いや…ゆるしてぇぇっ！！！」

叫び声をあげて目を開くともう見慣れた先生のマンションの一室。

汗でビショビショして気持ち悪い。


「三枝？大丈夫か？」


私の叫び声に先生が駆けつけてきた。


「ん…や、はい…大丈夫」

「汗スゴイな、風呂入る？」

「あ、うん」


逃げるようにお風呂場に駆け込む。

誘拐されているのに、
どこかでお母さんが悲しんでいるのに

私は…こんなでいいの？

結構おもろいで＾＾
でもエロいんがあってもいーかも＾＾

あさん>ありがとうございますっ！

なるほど…エロですか
後々入れる予定ですが苦手なもので(涙)

が、頑張ってみますっ！！

「先生…？出たよ…」

お風呂からでて、ペタペタと足音を鳴らしながら
リビングのソファーへ向かう。


「先生…？」


先生からの返事がない。

先生寝てるのかな？


「せ「三枝」

「なんだ、起きてたんだぁ。返事してくださいよ」

タオルで髪を拭きながら寝転んでいる先生に近付いた。


「三枝、なんなの？」

「は？」

鼓動が高鳴って、足が震える。

「誤魔化さないでいいから」

「…は、え？なんの事「誤魔化すな」


機嫌悪そうな先生の腕に引き寄せられて
私はソファーに倒れこんだ。


ああ、嫌な予感？

ー・・・スタートの音？


さぁ、誘拐生活・本番、スタート。

先が気になるから続き早くー！

あるさん>ありがとうございますっ！

更新がんばりますっ！

エロいの苦手…（汗）
あ、でも前作みたいな描写なら大丈夫です＾＾
ゆうさんの小説、好きです。がんばってください。

匿名さん>ヤバイです

嬉しすぎて涙でるんですけど！

こんなわたしの話を好きだと言ってくださるなんて！


エロいのは私も苦手なんです…汗
なんか生々しい感じがして…

たぶん前作的な感じになります((笑

これからもよろしくですっ

気が付いたら先生は私の上にいた。


「先生…？」

私は何回も何回も先生を呼びかけたけど、
先生は答えてくれない。

先生の黒い髪が私の首筋にかかった。

生暖かい人肌の温度が私の首筋に吸いついて、


私は頭が真っ白になる。


ソファーに溺れてく。

先生と一緒に、溺れてく。


苦しくて、悲しくて…

でもー・・・何故かそんな感情以外の想いが
私の体の中でくすぶっていた。


でも、やっぱり怖くって、涙があふれた。


ー・・・怖い、怖い、怖い


瞳を瞑って、私は真っ黒な世界へ飛び込んでしまった。


もう、考えられないの。



頭の中、真っ白だ。

涙が頬をつたう。

「三枝…」


低く、掠れた先生の声が私を呼んだ。


「な…ん……」

「三枝？」

「なんでですか！？」

「…」

先生は押し黙る。

先生は私から視線を外して、タバコをくわえた。


「ひどい…っ！最低っ！！！！」


涙の奥で先生の表情は見えない。


「…嫌い、嫌い、大っ嫌い！！」


頭、グチャグチャだ。


どうして、私がこんな…

こんな、こんな風に傷つかなきゃならないの。

怖い思いをしなきゃならないのよ。


ー・・・先生、どうして私なの・・



「…っ逃げます…私こんなとこから…逃げます…」

「殺すなら…‥殺せばいいよ…」


もう、逃げたい。


こんな苦しい想いから逃げたい。


涙の奥、先生は哀しそうに笑っていた気がしたー・・・

「さよなら…っ「三枝！」


私は先生にせを向けて走り出した。

ローファーを急いではいてドアをガチャガチャ開ける。


先生は、追いかけては来なかった。


マンションのエレベーターに乗って、
1回を目指す。

目からは未だに涙が溢れていて、だんだん目が腫れてきた。

髪もボサボサで前髪と後ろ髪がごちゃごちゃに混ざっている。


先生の服を借りていたから、明らかにサイズの合わない
スカートみたいなTシャツ。

周りから見たら絶対変な人。


それに、今は誰にも会いたくない。



エレベーターから急いで降りて飛び出した瞬間、
誰かにぶつかった。

最悪。


誰にも会いたくなかったのに。

顔を伏せて「すみません」とお辞儀すると


「あら？弥生ちゃん」


いつか聞いた声。

少しだけ上目をして声の主を確かめた。


「む、村上さん…」


村上さんは、私を見ると

「大丈夫？」

と、私の頭を撫でた。

うなずくしか出来ない私を見て村上さんは

「ちょっと、家来て話さない？」


と、優しい笑みを浮かべながら私を覗き込んだ。


私はその優しい声に安心しながら頷いた。

>>32で

1階が1回になってました！

申し訳ありませんっ

ゆうさん
大丈夫ですよ！
それよりも、その先が気になる！
けっこうゆうさんの書く小説好きです。

あるさん>そう言っていただけて
嬉しいですっ！！

タメでOKですよ！！
私もタメでいいですか？

はい(^-^)
タメでいいですよ！
じゃあオレもタメで。

ある>これからも仲良くしてねっ(*^^*)

よろしくお願いしますっ！

ゆう
こちらこそよろしく！
そういえばゆうは、中学生？

「あ、座って座って」

シンプルな、落ち着いた雰囲気の部屋に通された。

さ、さすがお医者さん…広い。


遠慮がちに白いソファーに座る。
ガラス製のテーブルに村上さんが水の入ったグラスをおいた。

「暑いよねぇ、飲んで飲んでっ」

「あ、ありがとう…ございます」

「あのさ…弥生ちゃん、何かあった、んだよね…？」

村上さんが私の前に座りながら真剣な顔で聞いてきた。


「いえ、あの…」


目を反らして言い訳を考える。

その間も村上さんは真剣に私を見つめる。


「正直に…話してほしいの…
それがきっと2人のためになると思うから…」

躊躇いがちに私への言葉を紡ぐ村上さん。


私は、この人に言い逃れはできない。

この人に、嘘を言ったら後悔すると思った。


「あ、あの…」


私は村上さんに恐る恐る言葉を紡いだ。


村上さんはその間中、

切なそうな、もどかし気な顔をして私を見つめていた。

ある>うん！中学生だよーっ！

あるも？

ゆう
いや、オレは高校生(^^;

ある>んじゃ先輩だね(笑)（＾◇＾）

ゆう
何年生？

ある>中２だょーっ！
あるは？高1？(予想)

さて、今から更新しますっ

○●○●○●○●○●

「弥生ちゃん…話してくれてありがとう」

泣きながら話し終えた私に村上さんは優しく微笑む。


「…仲村さんが憎い？…許せないかな…」

「…っに、くい？…」

言葉を紡ぎながら首は自然に横に振られていた。

「でも、許せないんだね…」


私はその言葉に、戸惑いながらも首を下に動かした。
村上さんは切なそうに私から一瞬だけ目をそらした。

「だ、だって…無理矢理…‥っ、それに…私、お母さん泣いてる…」


涙で声は詰まるし、掠れるしで
私の言葉は自分でも聞き取りずらかった。

「ねぇ、お願い。お願い弥生ちゃん

仲村さんの事許してなんて言わないから」


村上さんは深く頭を下げて私に懇願する。


「だから…だからお願い。
…あとすこしだけ仲村さんと一緒にいてあげて」

額がテーブルの端にぶつかりそうな位頭を下げる。

村上さんの頬から1滴涙が零れた。


「…お願い…」


ー・・・私の頭には、あの疑問が不意によぎった。



「なんで、私なんですか…」

ゆう
オレ高3(笑)

ある>え"っ…
ご、ごめんカン悪すぎだわ…

あとあるって男？？

「オレ」がキまってるから（笑）

ゆう
あ、うん。男。
キまってるってなんだ(笑)

ある>いやはや、自然な感じがあったから（笑）

でゎもう少ししたら更新しますっ

○●○●○●○●○●○●○●

「…え？」

村上さんが頭をあげて私を見る。


「別に、私じゃなくても…いいじゃないですかっ…」

私の言葉に村上さんは私を少し驚いたように見つめた。

「あ、あの？」

「えっ…うん…なんでもない」


「でも、でもね、弥生ちゃん…それもいつか判るわ」

村上さんが意味深に笑う。


「…ねぇ、もう始まっているの…お願い…っ」


笑顔は瞬時に崩れ、村上さんは顔がぐしゃぐしゃに成る程涙を流した。


私は知りたかったのです。


だから…
だから私は
頷くしかできなかった。