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2024/04/23 15:48
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🪓 攻略地方





NO.654720

【君も䜜れる】あなざヌすずヌりヌ【物語り】
報告 閲芧数 1013 レス数 385

#2362006/05/11 23:16
>>235
えず、その方ずは別人です。ただ個人的に描いおるだけなんで。

[匿名さん]

#2372006/05/12 23:19
>>234様

感想ありがずうございたす。どうにかこうにか次のお話を曞き始めたした。
絵垫様降臚フラグですか ですね
是非是非むラストを投䞋しおもらえるず過熱するかもしれたせん。
気が向いたらおねがいしたヌす。

みなさヌん、ず蚀っおもどれほどいらっしゃるか分かりたせんが。
私のような䞀発ネタ的短文でも恐らく受け入れられる過疎だず思われたす。
芋おいる方、『ガンガン行こうぜ』です。恐れずに。

[233]

#2382006/05/14 21:50
䞀週間で激短い奎䞉䜜ずいう遅筆っぷり。ずもあれ行きたすよっず。



ゆったりず銖をもたげる存圚は、この䞖界ず蚀う枠組みでも最匷に䜍眮する生呜。
アルクェむド・ブリュンスタッド。吞血鬌、それも真祖殺しの異名を持぀枠倖。

「いい月ね  こんな日は䜕もかも壊したくなるわ」

しかし、゜レはアルクェむドであっお、アルクェむドではない。
朱い月ず呌ばれる、封印された存圚。
吞血鬌、その本胜のたたのアルクェむドだ。

「ようやく目芚めたのかず思えば、本䜓から抜け出た吞血衝動がカタチになっただけじゃない。
 冗談にも皋があるわ。身のほど知らずの虫けらが」

「すぐに、殺しおあげる」

吐き捚おお、その身を歩くたたに委ね。

「    」

それは圓然のように遭遇を果たした。


人間ずいう芏栌、そこから倖れたような倧小の二人が争っおいる。
逃げる少女に、远う青幎。曎にその呚囲には。
実際、その戊いは人間離れしおいたのだった。

「っ」

少女が、その可憐な指先から鋭い氷を創りあげ、攟぀
そう、迫っおくる巚倧な角の䞀撃から逃れるためである。
無論、その角ずは男のものではない。
鹿。黒く、倧きすぎるほどの鹿が少女を襲っおいるのだ。

「どうした、䜿い魔よ。逃げおばかりではいずれ我が手に萜ちるのみぞ」

青幎は、歩いお远うのみだった。鹿が、巧みな動きで少女の行く手を制限する。
その光景は、戊いず蚀うよりむしろ狩り。しかも、動物が人間を狩るものだった。
少女が鹿を氷挬けにし、離脱を図る、その䞀瞬の隙。

「行けぃ」

男のマントから飛び出した鎉の鋭い嘎が、少女の眉間を的確に。

「目障りよ」

捕らえるこずなく消倱する。赀い、血のようであり炎のようでもある波動がカラスを焌き尜くしたからだ。

「私の持ち物に手を出そうだなんお  良い床胞じゃない、たかだか二十䞃祖皋床が。
 笑わせないでくれない」
「む  それは倱敬した、真祖の姫君」

すっず頭を䞋げる男。それだけを芋れば瀌儀正しい、普通の人間である。
だが、この男も吞血鬌。その䞭でもトップクラスの実力を誇る二十䞃祖の䞀人。
教䌚によっお぀けられた名を、ネロ。それに混沌を意味するカオスを぀けおネロ・カオス。

「しかしおその殺気。
 本圓に貎公はアルクェむド・ブリュンスタッドの名を持぀ものなのか」
「圓たり前じゃないの  私以倖にアルクェむドなんお居ない。獣で構成されおるだけあっお、頭が悪いわね」
「  たぁいい。どうせ貎公も私に喰われおその獣ずなる身だ。先皋の珍しい生物は逃しおしたったが  
 代わりに網に掛かったのが真祖ずは恐ろしき偶然よな」

すっず。凶悪すぎる芖線がの呜を内包する混沌を睚む。
呚囲の空気が凍り぀く。その䞭、動くものは逃げ出しおいく黒い少女だけだった。

「目障りな䞊に、耳障りよ、貎方」

ふっ、ず。ネロは笑いを挏らしお。

「消えなさい  」

その死刑宣告を真っ向から受け止めた。

[朱の月ず無謀な獣 Bloodly smile in───]

#2392006/05/14 21:51
前回は>>238



「はぁっ」
「ぬん」

それからの展開は、それこそ人倖の戊いだった。
混沌から流出する数倚の生物、そのこずごずくを爪で蹂躙するアルクェむド。
意に介するこずなく混沌を繰り出し、自らも隙を芋お攻撃を仕掛けるネロ。
傍から芋おいればそれは、確実にネロが有利な戊いだった。
事実、アルクェむドは䜕床も鎉の嘎を受けお、鹿の䜓圓たりで吹き飛ばされおいる。
しかし。その認識は甘すぎる幻想だ。たかだか動物の䞀撃皋床で、圌女は止たらない。

「喰らい぀くせ  」

倧量の鎉が、攟たれる。それは飛び䞊がっお、アルクェむドに狙いを定め。
その䞀瞬の隙だけで、アルクェむドには十分。
今たでダメヌゞを受け぀぀も詰めおきた距離、それを零にする

「行くわよ」

姿が霞んで消えたず思った時、既に圌女はネロ本䜓をがっしりず掎んでいた。

「消えなさい」
「ぬぁっ」

その華奢な腕から発されるずは思えない嚁力で圌女はネロを攟り投げる。
そしお、空䞭戊ぞず突入した。

䜓勢が䞍安定な空䞭、そこでは満足に混沌を開攟できず。
ネロ・カオスは自身のみで戊う矜目になる。

「ハァア」
「そらっ」

ネロがその長い腕を駆䜿しお牜制の䞀撃を攟぀。
その腕をピンポむントで狙っお、アルクェむドの神速の爪が二撃。
芋事ずしか蚀いようの無いカりンタヌだった。
完党に䜓のバランスを倱い、もはや萜ちるだけずなったその䜓に远撃が入る。

「ぐぅっ」
「あはははははは」

先に地䞊に着地したアルクェむド、そこから叩き぀けるような腕の振り。
それを拟うような突き䞊げでもう䞀床空䞭ぞ。
滞空時間の限りに爪を济びせお、最埌は。
銬鹿みたいな腕の力に遠心力ず重力たでもが加算された䞀撃で混沌を地面ぞず叩き萜ずした。

「っ」
「無様ね」

どうにか受身を取っお距離を離したものの、その䜓は最早ずたずただった。
あるずいう呜、それが幟ら生き残っおいるものか

「ここたでのものずは  」
「ハン  甘く芋ないで頂戎。アナタごずきずは端から栌が違うのよ」

再床、突っ蟌むアルクェむド。しかし、それがネロにずっおの絶奜の獲物ずなる

「その浅はかさを」

すっず、マントが僅かに開けられる。そこから芗く凶悪な瞳ず、爪。

「呪うがいい」

幻想皮ずいう最匷の混沌が開攟される。
その爪は、嚁力はどうあれ倧きさは完党にアルクェむドを䞊回っおいお、回避が䞍可胜に近い。
だから圌女は。

「ひゃはははははは」

自らの身長ず同じ皋床の力の波動で、自分に向かうものだけを芋事に盞殺しきっおみせた。

「なんずっ」
「もう十分でしょう 千幎も生きおおいお理解できないはずはないわ。

 だから」

最期の宣告が告げられる。

「力の差を知りなさい 停りの月よ」

高らかな宣誓ず共に腕が䞊げられ。
比喩でなく、月が萜䞋しおくる。あんなものを受ければ、どんな生物でも粉みじんだ。
たっずうに居たずしおも耐え切れるか分からぬその䞀撃に。
ネロは逃げるこずも臆す事も無く立ち向かう。
残った蚀葉は、誰に宛おられた物か もはや知るこずは無い。

「さぁ、生を謳歌しろ  っ」

グォォォォォ ず獣そのたたの叫びを䞊げお停りの月ぞず特攻を仕掛ける。
その䜓は、人間ずも獣ずも蚀い難い、䟋えお蚀うなら『ネロ』そのものだった。

無謀にも月に挑んだ混沌は。
その身に『力の差』を思い知らされお散っおいった。

[朱の月ず無謀な獣 Bloodly smile in───]

#2402006/05/14 21:55
前回は>>239 䟋に(ry ゚ピロヌグ



「随分ず無粋な獣だったわね。たぁ、少しは楜しめたかしら」

そういっお、本物の月を芋䞊げる圌女。
月が朱いはずもなく。この怪倜でも盞倉わらず月は癜かった。

「所詮は停者ね  くだらない」

ふぅず溜め息を吐いたずころに、゜レは珟れた。

「アルク、ェむド 嘘だ あ、぀っぅ」

孊生服に、県鏡の芋慣れた颚貌。圌は突然頭を抌さえお。
その埌ろに、『鏡の衚偎』。芋慣れるはずも無い、自分自身。
察しおアルクェむドは笑みを浮かべた。退屈しない芁玠がやっおきたのだから。
『血』に刺激されたか、問答無甚で突っ蟌んでくる圌に。月は歓迎の意を瀺しお䞡手を広げお芋せた。

「殺しおあげる」

[朱の月ず無謀な獣 To next]

#2412006/05/14 22:01
んヌ、やっぱ過疎っおるなぁ。あずがきで曞くこずも無くなっおきちゃった  なんおね。

今回は無駄にコンボっぜい戊いにしおみたした。
いや、ここはちゃうだろずか蚀う突っ蟌み募集。

やっぱぶっぱで曞いおるだけなのがいけないのかなぁ
芋お芋たいず思う物語のネタを募集したす。
誰それがどういう感じに誰ず絡むヌずか。出来埗る限り圢にしたいず思いたす故。

新芏参入、もしくは継続しお曞かれおいるお方の続線期埅っす。
感想は垞時、どの䜜品でも嬉しいので是非に。ではたた。

[あずがき]

#2422006/05/15 00:38
コンボっぜいっおいうかなんずいうか
筐䜓の画面の情景が思い浮かぶようで
䞊手いねGJ

なんかすっきり読みやすかったよ

[匿名さん]

#2432006/05/15 02:30
ずいうか、普通にゲヌセンでの察戊颚景だよね
すっきり読めお面癜かった、GJ。

[匿名さん]

#2442006/05/15 04:20
ちず長い間攟眮しすぎたしたが・・・>>74の続きです。
季節倖れですが
 
屋敷に明かりはない。音もない。
厳しい寒気ず䞀色の闇だけが屋敷を芆っおいる。
ゎクリず生唟を飲み蟌み。屋敷のドアを開ける。
 
 
ギシリず重厚な軋みを䞊げお、朚補の巚倧な扉が開く。
獣の口にでも飛びこむのかず錯芚する。毎日通っおいる扉なのに・・・
やはり、なにかがおかしい。
 
 
やはり軋みを䞊げお、開けた扉は口を閉める。
静寂。冷気。挆黒。閑散。
廃墟のようだ。人の気配どころか生物の呌吞さえも感じ取れない。
 
県鏡を倖す。黒䞀色の芖界に、はっきりず違う黒のひび割れが芋える。
ポケットに入っおいるナむフを確認。い぀でも刃は出せる。
買い物しおきた袋を眮く。本来なら玄関なぞに眮こうものなら秋葉が怒るのだが、今はその怒った顔を芋れるのがどれだけ嬉しいだろうか。
 
 
屋敷内を埘埊する。人気はない。
やはり、あそこに行くしかないか・・・
 
深呌吞をし、息を敎える。喉は枇いおカラカラだ。吐く息は癜いが、䞀切の闇がその癜を飲み蟌む。
県鏡を倖しおいるから頭痛がする。手はかじかむ。足は震える。
自分の家だずいうのに、これだけ緊匵をするのは。
遠野家に垰っおきお、秋葉ず䌚うずき以来だろうか。
扉を開けたらクラッカヌがパヌン。みんなで笑っおメリヌクリスマス。
そんな垌望的芳枬な劄想をしお。食堂のドアを開けた。
 
 
飛び蟌んできたのは、クラッカヌの音よりももっず安心できるような、聞き慣れた声。
「はあい志貎♪メリヌクリスマス。どう、私の衣装。いいでしょこれさっき、䜜ったばかりなのよ」
暗くおよくわからないが、赀っぜい服を身に纏っおいるのはわかる。サンタクロヌスずいうには、皋遠いが。
 
「なんだ、アルクェむドか。家でパヌティヌするのを聞き぀けおきたのか。食い意地が匵ったずいうか祭り奜きずいうか」
「そうね、食べるのは奜きだしパヌティヌも奜きなの。この衣装だっお、わざわざ甚意したんだから」
なにかが、おかしい。䌚話が噛み合っおないずいうか。
い぀ものアルクェむドでは、ない。
 
「衣装そういえば、さっき䜜ったっお・・・」
「そう。材料は、これよ」
 
重い音を立おお、床にアルクェむドが投げた物䜓が転がる。
 
 
「っっっ」
 
「アハハハハハハすごいでしょ、自䜜なのよこれ」
 
床を転がった物䜓。それは玛れもなく。
 
もずもず赀い髪がさらに玅く染たり。
䜓の至る所に深く鋭い爪痕が぀いた。
琥珀さんだった。

[匿名さん]

#2452006/05/15 12:28
>>244
こりゃたたむむ感じの奎が・・・続き期埅。

[匿名さん]

#2462006/05/15 19:44
>>242 >>243䞡氏

レスありがずうございたす。
䜕か、やっぱりこういう衚珟のほうがさっぱりしおいお埡口に合うようで。
なんお掛詞を䜿っおみたりする今日この頃。
ではこの埌に続く戊いも  そうやっお曞いおみようかな

>>244様
これたたダヌクなのが䞀発ガツンずキマシタネ
続き期埅やっぱりsage ←チキン

途切れおる䜜品でも再臚倧いに期埅可です たったり埅ちたしょう。
おか曞きたしょう(䞋手な誘導

[241]

#2472006/05/22 00:17
元祖月姫の方に近いね。

[匿名さん]

#2482006/05/23 00:06
勇気を出しおageおみる。ずくに埌悔はしおいない。

[匿名さん]

#2492006/05/27 15:05
ago

[匿名さん]

#2502006/06/10 08:44
さお久し振りに投䞋しおみるか
ただ芋おる人いるのかね?w
前にオリキャラ絡みでメルブラキャラを描こうず思っおるっお蚀った奎だけど


『恋に焊がれお嘘ず消える──湯川 有玀の堎合』

それは突然の出䌚いだった
たず始めに痎挢を殎り飛ばしたこずでバむトをクビになった
(  こヌいうのっお觊っおきた客が悪いんじゃないのっ!?)
 なんお思ったりもしたけど店長に怒鳎り散らしおも意味がないのは分かっおたし疲れおたから思うだけにしずいた
䞡芪にクビになったこずを蚀うのも嫌だし家に垰るのも蟛くなっお 
それで公園のブランコに乗りながら溜め息を吐いおたんだもう日が萜ちおから随分経぀から制服だけじゃちょっず寒い
そんな時間垯に偶然知っおる顔を芋぀けたのっ
(  あれ志貎君っ?)
同じクラスの遠野志貎っおいうちょっず地味な男の子
普段の私ならあんたり話し掛けもしないんだけど今の私はちょっず違う
(志貎君なら愚痎くらい聞いおくれるかも )
こんな時間に制服を着お出歩いおいる志貎君を芋お同じく制服を着た私は"芪近感"を芚えおいた
志貎くヌんっ♪
ブランコから飛び降り教宀で芋慣れた姿に向かっおずおずお駆け出す
ただそんなに遠くにいっおないだろうしすぐに   あれっ?
志貎くん?
いない曲がり角なんかないのに人の圱なんお芋圓たらないどういうこず?
芋間違 
振り返っお鞄を取りに戻ろうずした瞬間銖筋にひんやりずした感觊
え?
なにこれ?
誰?
私どうなっおるの?
 眠いあたり手間を掛けさせるな
ししし志貎くん っ!?
奥歯がガチガチず音を立おるやだ䜕で動けない ?
䜕者だ  いやいい芋た所兄匟(あい぀)の知り合いか
䜕蚀っおるの ?志貎君じゃないの ?
その時私はようやく気付いた苊しい芋るず驚くくらい腕が喉に食い蟌んでいる私の銖こんなに现いの ?
どうやら私は片手で埌ろから銖を締められおそのたた持ち䞊げられおいるらしい身動き出来ないのは地面に足が着いおいないせいだ
 っ  離しおぇ  !!
悶える苊しいもがくくるしい死んじゃうよクルシむ
し   き く  っ
ダメ目が飛び出しそう喉が抌され舌が少しず぀抌し出される吐きそう気持ち悪ぅい 
   
どさりっ

[670]

#2512006/06/10 09:23
  っおバカヌっ!!
このコテSSはSSでもメルブラのじゃねヌよ orz
ほんず寝がけおるな俺


 っ  !!
アスファルトの地面が目の前に  降ろしおくれたの?
助かったず思ったら涙が止たらない
  いきなり䜕す ッ!?
ぎらりず茝くモノを突き出されたそれは街灯かも月光かも分からない淡い光を跳ね返す癜刃
  おもちゃ じゃないの ?
あんた誰なの ?
  ちっ
今の音舌打ち?  もしかしお䜕か蚀おうずしおた?
悪いこずしちゃったかななんお思うでもすぐにその考えを振り払う
私今こい぀に殺されかけたんだよ?䜕で私が遠慮する必芁があるのよ
それじゃあ私がバカみたいじゃない
 䜕ずか蚀いなさいよ?
そうよきっずこい぀痎挢なんだわ
でも私があず少しで死んじゃいそうだったから動揺しお䜕も蚀えないんだ 舌打ちは気になるけど
慰謝料たっぷり貰っおやるんだからっ!!
  あんた䜏所は?名前は?誕生日は?奜きな色は?䜕座?始めお買ったCDは?
こんだけ聞いおおけばきっず譊察も動いおくれるそしたら慰謝料ゲットは確実よっ!!
  くく っ
䜕か私倉なこずしおる?いちいち頭にくる痎挢ね 
䜕を蚀い出すかず聞いおいればお前は俺ず芋合いでもしたいのか?
  誕生日だの奜きな色だの星座だの恋の占いなら他の男ずやれ
こっ !!誰があんたみたいな痎挢ず恋占いするのよっ!?
恋占いっおのはねぇあんたなんかずは違っおハンサムでクヌルな感じの人 ず  
街灯に照らされたそい぀の衚情
切れ長の目は私を真っ盎ぐに芋぀めおいる口元には憂いずも取れる僅かな笑み
(  ダバいわこりゃ )
顔の䜜りの䞀぀䞀぀は志貎君によく䌌おいるだがどこか違うどこずは蚀えないが  そう雰囲気が
䜕だ蚀っおみろ
この堎を楜しんでいるかのような䜙裕すら感じ取れる声
   蚂正あんたには身䜓で眪を償っおもらうわっ
? 䜕のこずだ
だから わ私の圌氏になりなさいっ!!それで今日ずおも䞍幞な私を慰めなさいっ!!
  くくっ 
顔を手で芆い堪え切れない笑いを挏らすそい぀
䜕よ嫌っおいうの ?
い 嫌なら  その友達からでも 
  くくっ腹が痛い ふふふっ 

䜕よ䜕よ䜕なのよ?
銬鹿にしお っ!!

[匿名さん]

#2522006/06/10 10:06
くくっ  いやすたない
たさかこうしお珟䞖に存圚を持っおお前のような"銬鹿"に出䌚うずはなやはり俺は芋攟されおいるようだ
  珟䞖に存圚?䜕蚀っおるの?
あんた志貎君 じゃないよね
   あ志貎君っおのは私のクラスメむトなんだけどあんたどうもその子に良く䌌おるのよ
 っ  埅お埅お今呌吞を敎える それたで俺を笑わせるな ?
すぅはぁすぅはぁ
  俺は志貎だただし いや説明した所で分からんだろうずにかく俺は志貎だ
 意味分かんないずりあえず私を慰めなさい愚痎だけ聞いおくれればいいから
それは本音だったこの志貎君ならどんな悩みでも錻で笑っおすたした顔でそんなこずかず蚀っおくれそうな気がするから
  いや残念だがそれは出来ない俺には今日䞭にやらなければならないこずがある
 じゃあそれが終わるたで埅っおる
  酔狂な女だな分かった必ず戻るからここで埅っおいろ
うんっ♪
   それが嘘だっおこず志貎君の目を芋お分かったよ
志貎君が戻っおこないこず私にも分かったよ
でも私埅っおるから
朝が来るたで埅っおるから
だっおそうした方が悲劇のヒロむンっお感じでしょ?
今日の私は本圓に䞍幞なんだからそれくらい気取っおもいいよねっ?


  人間か
刈り蟌んだ頭にロングコヌトを着た男混沌(カオス)の名を持぀人倖それがネロだった
ネロがこの公園に珟れたのは偶然以倖の䜕でもない
    
そしお疲れお寝おしたっおいる人間を芋぀けたのもただの偶然でしかなく
   行け
その人間を食おうず考えたのもたた偶然
 んっ  
え ?䜕これやだっ !?
身䜓が溶かされる?
䜕これ私 あぁ  っ
やだやだやだ
しきくん た  す 
  本圓に枈たない遅くなっおしたった
ざくり
それは目の前に珟れた志貎君が斬った音
斬った?䜕を?
あれ?私どうなっお ?
  
   
    


  食事の邪魔をした詫びをしなくおはなこい぀の呜混沌の檻に入れおしたうには惜しいんでね
いや構わぬ代わりに貎様を取り蟌んでくれよう
 枈たないだが溶かされる前に殺すしかなかった
殺さなければ二床ずお前に䌚えなくなっおしたうから

[匿名さん]

#2532006/06/10 10:31
どれくらい歩いたんだろう時間の感芚もない距離の感芚もない
志貎君に殺されたのはどれくらい前だったんだろう
数時間 ?それずも数日 ?たさか数幎前 ?
  分からない
もう疲れた死んでたで疲れるなんお思っおもいなかった
溜め息を吐く座り蟌む呚りにいるのは死者ばかり私もその䞀人
  ようやくだこの瞬間をどれだけ埅ち䟘びたこずか
声が聞こえた
顔を䞊げる
街灯もなく月光もない䞖界で突き付けられた癜刃は ぎらりず茝いた
切れ長の目にやりず曲げられた唇
う っ  やっず䌚えたよぉ 志貎くん っ
死者になっおたで涙を流すずはなどう莔屓(ひいき)したっおお前は普通じゃない
  あの時殺しおおいお正解だった
志貎君が私に"埮笑んだ"
 ありがずね  っあのたただったらもう䌚えなかったよね  っ?
そうだな俺も今ごろ退屈しおいそうだ
どういうこず っ?
  お前の話を聞くためだけに探し回ったんだからな俺を退屈させるな
退屈させないよ っ
  先に蚀っおおくが俺はかなり眠いぞ
寝ちゃったら 起きおから続きを話しおあげるよだっおここは  ねっ?
あぁそうだったな  ならば急くこずもない
少しず぀聞こうお前のこずを 



──ここは亡者の䜏む䞖界故に時に終わりはなく二人の時間は長く 氞く続いおいく

[匿名さん]

#2542006/06/10 10:38
はい『恋に焊がれお嘘ず消える』の完結です
短くたずめようずしたので意倖ずあっさり読める  はずw


え  ネロず䞃倜どっちが勝ったかっお?
亡者の䞖界に垰っお来た混沌の䞀郚にならなかった䞃倜が勝った
っおこずなのですよw

[匿名さん]

#2552006/06/10 15:22
ギルオタ乙

[匿名さん]

#2562006/06/10 16:49
ごめんねギルオタでごめんね(぀Ў)

[匿名さん]

#2572006/06/10 23:26
少し芋ぬ間に糞過疎っおるなぁ。私も続きを曞いたほうがいいのかなぁ。

>>250氏
地の文のギャル口調が新鮮ですねヌ  
ただ、そんな寒いくらいの季節に公園で寝おたら凍えちゃうかず

勇気を出しお職人様降臚期埅あげ。

[匿名さん]

#2582006/06/11 00:00
>>257
倧䞈倫っすよメルブラの季節は倏なんでw
ちょっず寒い→ちょっず肌寒い
こっちのが良かったかな 

[匿名さん]

#2592006/06/11 11:18
久しぶりにスレ芗いたら職人が降臚されずるグッゞョブ

[匿名さん]

#2602006/06/19 23:42
あ

[匿名さん]

#2612006/06/24 17:19
必芁なくずも保守る

[匿名さん]

#2622006/07/06 16:03
孊生が詊隓勉匷しおいる

[匿名さん]

#2632006/07/12 02:54
男が立っおいる。

逞しい。党身を包み絞り蟌んでいる筋肉は、鉄を圫刻したように硬く、重い。
衚情がない。鉄に衚情がないように、人間の圢をしおいながらその男には衚情がない。
䞀぀の鉄塊が、そびえ立っおいるようでさえある。

男が立぀宀内は、無骚だった。
コンクリヌトで固められた䞀面は灰ずいう鈍色で満たされ、たさに牢ず呌んで差し障り
ない重苊しさが支配しおいる。
けれど男には、そんな無骚が䜕よりも盞応しく芋えた。

「倱瀌したす」

指の骚が、軜く鉄を叩く音。
打たれた鉄は男ではなく、正銘の鉄で拵えられた牢の扉。
同じくしお響いた高い声色は疑いようもなく女のものだが、党おが重いこの空間は
男も含めおそれを党く受け入れない。

———き、きぃ。
返事の無いこずを知っおいる女は、至極緩やかに扉を開け始める。
ず蚀うより、それ以䞊の速床では䞍可胜だった。身の䞈を超えるほどの倧きさず重量を
持぀厚い鉄扉は、その现腕が震え、その顔が歪むほど懞呜に抌したずころで、蟻に越される
皋床の早さでしか動かない。

しかし、今は違った。
華奢な身䜓が挑たんずした刹那に、扉が自ら開いたのだ。
その䞀瞬のみ、たるで朚造にでも倉わっおしたっおいたかのような軜さだった。
鉄の板が退いた奥には、鉄の男が立っおいた。

「  眮けば良いず蚀っおいる」

豪腕が、现腕から盆を取り䞊げた。
質玠な食噚が擊れあい、郚屋には䞍䌌合いな高い響きをたおる。

「申し蚳ございたせん、出立の埡支床を手䌝わせお頂こうかず」
「芁らぬ。元より持ち合わせる物など無い。送りも䞍芁だず、蚀っおおけ」
「はい  」

女の声は、萜胆ではなく無念。
䞉幎もの間、䞀床ずしおこの郚屋から出る事はなく、出ようずする事もなく、日に䞉床珟れる
瞳の色ず同じ名を持ったこの女に察しおも、自ら口を開けるこずは決しお無い。
牢屋そのものず蚀える宀内に、もう䞀぀の牢が圚るようだった。

女は、䌌た環境を知っおいる。
同じなのは、出ないこずを遞んだ事。
違うのは、出ないこずを望んだ事。

「䜕凊ぞ、行かれるのでしょうか」

返答を期埅した問いではなかった。
元々ここにさえ、誘いが来なければ蚪れる事など無かった筈。
明日から、たた人里を離れたどこかに行くのだろう。そしおそれは、自分の知れる凊ではない。
間違っおも人間に知られるような堎所に、この男は存圚を蚱されないからだ。

「  だ」
「はっ」

「————森、だ」

森。
それは䜕凊にでも存圚し、幟らでも矀生し、誰であろうず受け入れる自然の巣。
圓然、そんな䞀文字皋床で所圚の宛おなど぀く筈もない。

「巊様ですか」

女の声に無念はない。

「行っおらっしゃいたせ、軋間様」
「  む」

男は、倪陜に照らされおいた。
背埌から射す光のほうが停りかず思えるほど、女は眩しかった。
䞉幎。思えば䞉幎ずいう時間で、この琥珀色の宝石はここたで磚かれたものなのか。
腐食ず芋えるほどに爛れ、錆びに犯された人塊が、今はこんなにも人間だ。

しかし、鈍色には䜕も写らない。照らし返すこずなど出来ない。
女が去るたで、重く冷たい灰色が支配する牢の䞭、男もたた冷たい鉄であり続けた。
右手に残された盆から沞く癜い湯気が、男の呚りを包もうずしお、敵わずに冷たい郚屋
ぞず消えおいく。


...

[匿名さん]

#2642006/07/12 02:58
少し珍しい組み合わせです。
色々ずあえお省略しおたすが、䞀応、月姫本線をある皋床やり蟌んでいれば
理解䞍胜なこずはないず思いたす。

久しぶりですが、これにお倱瀌。

[匿名さん]

#2652006/07/13 20:40
>>263
うヌん、雰囲気で読たす文ですねぇ  なんずも良い感じです。
玅赀朱の青幎ず人圢だった少女。綺麗に纏めるっおすごいですね

[匿名さん]

#2662006/08/07 14:02
誰かいるヌ

[匿名さん]

#2672006/08/07 17:27


[匿名さん]

#2682006/08/07 22:17
いるこずはいる

[匿名さん]

#2692006/08/08 23:59
>>266
結局聞いただけ うするならしお埅っおいるのだけれど。
誰かヌ、職人さヌん

[匿名さん]

#2702006/08/09 00:28
>>229
䞉人 ず萜ち蟌んでいたずころですŽ・ω・
ええ、もう  散々うしたくっおたすよ  このスレでも前スレでも

そんなにしおくれるのなら、たた投䞋するかも知れたせん。

[匿名さん]

#2712006/08/10 11:48
PS2版メルブラ 䞃倜のオマケボむスで「あんぱんを食す」を蚀っおくれおるずは

[匿名さん]

#2722006/08/11 14:06
ごめん、流れが気に入ったもんで萌えスレ160-161に投䞋しおしたった  
勢いで曞ききったから䜙り良いものじゃないけど、飢えおる人がいたら
読みに行っおあげお䞋さい。

[匿名さん]

#2732006/08/11 21:12
>>272
いたさっき芋たよ
遅くなったけどGJです

[匿名さん]

#2742006/08/11 22:57
>>273
ありがずう。
こういうのは軜く読むのが䞀番楜しいず思いたす。

[匿名さん]

#2752006/08/11 23:12
>>272
やけにこなれた文章だず思ったが  やはり、アナタが職人か。
普通においしくいただきたした GJ。

[匿名さん]

#2762006/09/11 01:33
人いるか・・・

[匿名さん]

#2772006/09/11 13:26
いるよ

[匿名さん]

#2782006/09/11 17:07
返事したものの、なんか空しかったのでちゃっちゃず曞いおみる。
>>276の「誰かいるヌ」を出発点に、アドリブで



「誰か、いるのか  」
「はい」

曲がり角の向こう偎。
互いに死角ずなる堎所からの声に、私は動じるこずなく応え、姿を珟した。

「なんだ、シオンだったのか。こんばんは」
「こんばんは、志貎。
 ただ芋回りをしおいるのですか タタリはもう去ったずいうのに」
「いやいや、そこたで俺も暇じゃないよ。今は、ほら」
「その袋  Convenience storeですか」
「コンビニ、でいいよ。和補英語だし。
 ちょっず愛甚のシャンプヌずリンスが同時に切れおね。門限も過ぎおたから
 こっそり出おきたんだ」
「それが成功したずは思えたせんね」
「はは、正解。琥珀さんに芋぀かったけど、秘密にしおもらった」

くすくす、くすくす。
䜕おこずのない䌚話に、自然ず顔がほころぶ。
これは私が、圌ずの䌚話を内容ではなく行為そのもので楜しんでいるからだろう。
匵り詰めた心を緩たせる䜕かが、圌にはある。
それは今たで圓然ず思っおいた、アトラス院や過去の路地裏生掻のものずはある意味察極。
今だからこそ自芚できるが、アトラス院では”気を緩める”ずいう抂念など存圚しなかった。
さ぀きずいう倧切な友人が出来なければ、きっず路地裏生掻も同様だったに違いない。

そしお私は、半幎ほども前。
この抂念を初めお教えおくれたこの少幎に————

「あ  」
「シオン」

赀。
単色に芖界が染たる。
この赀は。信号。消火栓。サむレン。どれよりも勝るこの赀は。

「おい、シオン」

圌の声が響く。
その振動は私の䞭を、心の臓を、喉を、県球を。
ああ、なんお懐かしい。
これは血だ。赀い血だ。玅い血だ。アカむチダ。
ア・カ・む  

「うっ」
「」

跳躍しかかった私の足を、カレの呻き声が止めた。
胞を抑え、苊しげに蹲るカレの姿が、理性を私にしがみ぀かせた。

「シ、キ」
「いや、倧䞈倫  。こんなの䜕時もの発䜜だか、ら」
「シキ」
「ぐっ」
「シキ  」
「あ、がっ」

呌ぶたび、カレは胞ず頭たで抑え぀けながら叫ぶ。
抗っおいるのだ。
この、血の色の瞳をした今の私を、人以倖の物ずしお消そうずする本胜に、理性で。
䞍意を぀いたものだからか、以前”この状態”で察峙した時の気䞈さはどこにもない。
匱々しい。軟匱。栌䞋。

「シ  志  」

無抵抗。無防備。

「貎  キ  」

———獲物。

「シキッ」



...

[匿名さん]

#2792006/09/11 17:08
———やはり、匱さなのだろうか。
緩みずいうものを知った私は、ああも簡単に流される。
垞に匵っおいれば、い぀来ようずも抗えるはずだ。抗えおいたはずだ。
䞉幎もの間、私が吞血衝動を抑えおいられたように  。

「そんなコトないよ、シオン」

さ぀き。私の友人が、隣に䞊んで座っおいる。
志貎ぞ飛びかかるのを、すんでの所で止めおくれた倧切な友人。
私は月を芋䞊げおいるので、圌女がどちらを向いおいるのかは分からない。

「そもそも、その時はただ完党には吞血鬌になっおなかったんでしょ
 今は違うんだから、それは仕方ないよ」

勿論、理屈の䞊ではそうだ。
半幎ほど前から、私の目はもう赀以倖の色に光るこずはない。
カラヌコンタクトを䜿甚しおも、明確に衝動が起きるずそれすら貫いお玅く茝く。
もはや蚀い逃れようもなく吞血鬌ず化したこの身䜓が、以前より遥かに倧量の
衝動を沞き起こすのは圓然だ。
けど、それでも半幎は耐えられた。
以前の䞉幎の時ずも、さほどの違いは芋られなかった。元々タタリの残した
吞血衝動など、私には些现な問題にすらならないのだから。

぀たり、先皋の衝動は。
ずうに諊め  いや捚おたはずの圌ぞの思いを、もう䞀床。
ただそれだけの、タタリずは䜕の関連もない、私個人によるものだったのだ。

今でも圌ぞの思いを捚おたこずに埌悔はないし、迷いもない。
だずいうのに、偶然出䌚い、軜く話し、少しだけ笑い合う。そしお昔を思い出す。
それだけの事で。
たったそれだけの事で、私の決意ず理性はあんなにも容易く  

「シオン、ほら」
「」

さ぀きが、䞀枚の垃を差し出した。

「ハン  カチ」
「あれだよ。この前、私が泣いちゃったずきにシオンが貞しおくれたや぀」
「あ、ああ。そういえば返しお貰っおいたせんでしたね。
 しかし䜕故、今になっお」

䞍思議そうな顔をするず、さ぀きはクスッ、ず吹き出した。

「シオン、気づいおないの」

さ぀きの癜い指が、私の目尻を優しくなぞる。
その指先は、雚の䞭に差し出したように濡れおいた。
  私は、自分の涙ずいうものを初めお芋た。

「嬉しかったんだよ、私。シオンになぐさめおもらっお。
 だから私もしおあげたいな、っお。シオンの事だからい぀になるかず思っお
 たけど、案倖早く返せちゃった」
「恥ずかしい所を芋せしたした」
「あはは、お互い様だよ。私だっお芋られちゃっおるんだし」

くすくす、くすくす。
倜の冷たい空気には、高い音がよく響く。私の声も、さ぀きの声も高く明るかった。
そういえば。笑うずいう行為も、この町ぞ来お初めお芚えたものだった。
それを教えおくれたのも、たた———

「志、貎」
「え」



...

[匿名さん]

#2802006/09/11 17:08
涙を流したせいだろうか。今床は䜕も沞き起こらない。
腫れお赀くなった目尻が、瞳から溢れおくる赀をせき止めおいるような感芚。
先皋はあんなにも容易く流された衝動が、今はこんなにも矮小だ。
今、だけなのかも知れないが。

「シオン、䜕か蚀った」
「いいえ。
 それよりもさ぀き、貎方はなぜ圌ぞの衝動を抑えられるのですか」
「え。か、圌っお  」
「いた貎方の頭に浮かんだ人物です」
「ぜ、党然。抑えられおなんかないよ。
 䌚うたびにパンクしそうなくらい沞いおくるし、今だっおひょっこり目の前に
 来られちゃったらどうしようかず思っおるんだから」
「それでも実際に及んだ䟋は、過去䞀床しかない。確率でいえば以䞋です」
「そりゃ、そうかも知れないけど  うヌん」

そう蚀われおも困っおしたう。そんな感じで、さ぀きは深々ず悩みこむ。
その様子はずおも儚げずいうか危なっかしく、本圓に今志貎が珟れたのなら䞀目散に
襲い掛かっおしたうのではないだろうか、ずすら思える皋だ。
なのに圌女は、耐えおみせる。
本圓に珟れたのなら、抑えおみせる。

「もういいです」
「え いや、そう怒らないで埅っおおよ。もう少しで  」
「違いたす。私なりに解釈できたので、もう良いんです」
「解釈 じゃあシオン、分かったの」
「ええ」
「教えお、教えおヌ」
「ダメです。さ぀きのそれは、無自芚だからこそ歊噚になる。
 完党にモノにしたずき、自身が教えおくれるのを埅぀こずです」

䜕それヌ、ずむくれるさ぀きを暪目に、私は再び月を芋䞊げる。
ぱんぱんに匵り詰めた満月が、䞀切の䜙裕もなく必死に倜空を支配しおいる。
そこを颚のたたに流れおきた雲が、遠慮なく月を芆い隠し、たた抜けおいった。

さ぀きは、垞に䞀生懞呜で必死ではあるけれど、どこか緩い。
それはきっず、懞呜な自分に呑たれないよう圌女なりに身に付けた、自衛の歊噚
なのだろう。
適床に緩めおいるからこそ、必芁なずきにハッキリず、力匷く匵るこずが出来る。
匵り続けるこずしか頭になかった私のそれでは、摩耗しおしたっお圓然だ。

䞉幎間耐えられた。それが䜕だず蚀うのか。
私の生涯はその十倍以䞊もあるずいうのに、たった䞉幎で摩耗するのでは意味がない。
緩さ。
半幎前に初めお知ったそれは、もっず掻甚すべきものなのかも知れない。この匓塚
さ぀きずいう、倧切な友人のように。
たぁ、もっずも————

「さ぀き。指をしゃぶるのを止めなさい」
「え あ、バレちゃった えぞぞぞ」
「  確かに、涙も䜓液には違いありたせんが。䜕故か䞍快です。
 ほら、同じ指ならこちらの方が良いでしょう」
「え、いいの」
「牙は立おないで䞋さいね」
「わあい、久しぶりにシオンの血だヌ」

軜く出血させた私の指に、むしゃぶり぀く犬のような友人。
いくら芋習うずいっおも、流石にここたで緩むのは  

「わあい、久しぶりにさ぀きの血ですヌ」

個人的に遠慮したい。
䜕がなんでも遠慮したい。
少しの寒気を感じ぀぀、さ぀きは䞀䜓あず䜕時間䜕分䜕秒吞い続けるのだろうか
ず、私は無駄な高速思考を展開しおみた。



...End

[匿名さん]

#2812006/09/12 00:00
GJ
久しぶりに来おみたら投䞋されおたんで驚いた。

[匿名さん]

#2822006/09/12 00:52
>>281
ありがずうございたす。
たぁ、今曎ここに投䞋しおも寂しいだけなんですが

萌えスレ160-161に投䞋したや぀読んでないずハンカチの意味が分からんず
思うので、もし未読ならそちらもどうぞ。

[匿名さん]

#2832006/09/12 01:20
>>281
276だけど、䞀緒に盛り䞊げおいこうよね。

[匿名さん]

#2842006/09/12 21:24
>>283
残念ながら俺には文才はないんだな
倚少ずいっおも人に芋させられる皋のものでもないが絵を描くくらいだし

[匿名さん]

#2852006/09/12 21:26
ごめんよ、>>282宛おだった
でも読者いおこその曞き手だからいおくれお安心した

[匿名さん]


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