>>44
申し訳ありませんが違いますよ。
創価学会が入手したのは離脱寺院の一つの栃木県にある浄圓寺の寺宝だった大石寺26代日寛書写の曼陀羅です。
大石寺9代日有書写の曼陀羅は形式的には日蓮在御判と認めれ本門戒壇本尊を書写したものですが、実は日有自身が図顕した本尊であり、楠板に彫刻された本門戒壇本尊の元になった本尊です。
この紙幅本尊は山梨県の有明寺に現存しています。
へんな話ですが、元の紙幅本尊は日有の筆で、それを元に本門戒壇之大御本尊は造作されたのです。
ここで大切なことは本尊の秘法は日蓮→日興→日目→日道(以下は大石寺歴代住職)に唯授一人で伝えられているという教学を確立することであり、その先駆けは日有に使えた左京日教であり完成者は江戸時代中期の日寛です。
左京日教は京都の住本寺の学僧であり中古天台教学に造詣が深かったので日有に重宝かられた人物です。
日教→日寛教学では日蓮の魂たる曼陀羅は大石寺歴代の住職に伝承されているので、いくら書写曼陀羅を省略して書こうが、殴り書きをしようが日蓮図顕の本尊と変わらないと言う理屈です。
それを如実に示すものが日寛書写の本尊です。
加えて日蓮を末法の釈迦すなわち本佛とする教学は房州保田妙本寺14代日我の確立した教学に日寛が手を加えて確立したものです。
実は日蓮本佛論の本家は大石寺ではなく保田妙本寺です。