10年バンクーバー五輪男子500メートル銅メダリスト加藤条治(32=博慈会)が34秒683の3位に入り、4度目の五輪代表の座を確実にした。最初の100メートルをトップタイの9秒49で突っ込むと、そのまま加速を維持し、代表圏内の3位に食い込んだ。
原点に立ち返ったことが、4度目の五輪を引き寄せた。今季はスタートで力みすぎて、3、4歩目でリズムを乱すことがあった。この日は朝から「絶対に頑張らない」と、スタートでうまく力を抜くことを心掛けた。「昔やっていたことを思い出した。落ち着いて1歩1歩丁寧に滑ることで加速につなげた」とレースを振り返った。
今季は開幕当初から五輪本番にピークを合わせようとしている。「今日の実力ではメダルに届かないが、五輪へ仕上げる」と力強く言った。06年トリノ五輪から金メダル候補。32歳のベテランは「ずっとメダル候補といわれながらメダルは1個だけ。(平昌の)目標は金メダルを取ること」と、世界の頂点を見据えた。
[匿名さん]
高木美、女子1000も代表に スピード五輪選考会
女子1000メートルで優勝した小平(28日、長野市のエムウェーブ)=上間孝司撮影
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貫禄の小田、代表へ好発進 Sスケート五輪代表選考会・男子1000でV
2017年12月29日 14:39
〈男子1000メートル〉1分9秒24の国内最高記録で優勝した小田卓朗(開発計画研究所・山形中央高出)=長野市エムウエーブ
〈男子1000メートル〉1分9秒24の国内最高記録で優勝した小田卓朗(開発計画研究所・山形中央高出)=長野市エムウエーブ
スピードスケートの平昌冬季五輪代表選考会第2日の28日、長野市エムウエーブで男女1000メートルが行われ、本県関係では、男子1000メートルで小田卓朗(開発計画研究所・山形中央高出)が自らの国内最高記録を更新する1分9秒24のタイムで優勝した。
後半に粘り、1500に弾み
日本の中距離を引っ張る思いを表現するような貫禄の滑りだった。男子1000メートルの小田卓朗は自身の持つ国内最高記録(1分9秒33)を塗り替える1分9秒24をマークし、表彰台の真ん中に立った。「1500メートルにつながるレースができた」。五輪代表入りへ最も重要となる29日の1500メートルへ好発進した。
最終組での滑走。最初の200メートルは16秒71と想定より遅かったが、出色は後半だった。600メートルの時点では全体6番目のタイムだったが、そこからは最速となる27秒01で2位に0.21秒の差をつけた。今季初めから課題としてきたインコースのカーブワークも無難にこなした。
「落とせないレース。強い気持ちで臨み、内容にも手応えをつかめた」と満足げな小田。ただ口調は冷静だ。世界の壁が分厚い中距離種目。1500メートルも制してこそ代表選出への道が開けると分かっている。
高校時代にW杯に出るなど台頭したが、大学時代は伸び悩み、4年前のソチ五輪代表選考会は表彰台を逃した。「自信が持てず経験も少なかった」と当時を回顧した上で「今はたくさんのことを経験し、所属先にも支えられている。自分だけのレースではない」。そう語る表情に責任感があふれる。
1500メートルのレースで五輪への道を切り開く。「納得の滑りをして、またここ(表彰台の真ん中)に立ちたい」と、照準を切り替えた。
[匿名さん]