🌹 小矢部市雑談

　ゲンキー（坂井市）は２２日、オンラインで決算会見を行い、２０２３年に小矢部市に延べ床面積約３万５千平方メートルの大型物流センターを設けると発表した。藤永賢一社長は「物流体制を強化し、石川エリアの高速出店を支える拠点にしたい」と述べた。
　２０日に２０年１２月中間期の決算を公表しており、会見では実績を振り返るとともに今後の戦略方針を示した。
　土地はすでに取得しており、投資予定額は約５０億円。建設するのは同社のＲＰＤＣ（倉庫、食品加工場併設の大型物流センター）で、岐阜県安八町のＲＰＤＣに次ぐ２カ所目の拠点となる。
　同社は２２日時点で、石川県内にドラッグストア３９店を構える。２３年６月までに９０店に増やす計画で、県内シェア１位を目指す。
　同社は新規出店を１県に絞り、物流効率と認知度を高めるドミナント戦略をとっている。現在、石川、福井、岐阜、愛知の４県に店舗を構え、年内には滋賀県に進出する。富山県内にはまだ出店していない。
　ＲＰＤＣを富山県に設けるのは「石川県内へのアクセスが良い土地があったため」としたが、「１万店舗チェーンストア企業」を目標に掲げる同社が富山に進出する可能性は大きい。
　東海地方では２４年以降、愛知県に３カ所目となるＲＰＤＣを設ける方針も示した。藤永社長は「チェーン店展開の要は物流。物流への投資は惜しまずしていきたい」と話した。
　ゲンキーが２２日に発表した１月度（昨年１２月２１日～１月２０日）の営業速報によると、開店後１３カ月を経過した既存店の売上高は前年同月と比べて１２・６％増だった。１３カ月未満の店舗を含む全店の売上高は２２・３％増だった。
北國新聞社