FW鈴木が試合を決めた。後半38分、右サイドのDF伊東からのクロス。ニアサイドで高く跳び上がり、ヘディングでゴール右に突き刺した。「当てるだけのボールが来た」。前半から相手を押し込んだが、なかなかこじ開けられなかった横浜Mゴール。後半26分の途中出場から12分で今季リーグ戦初ゴールを挙げ、鹿島スタンド前で右手を耳に近づけてサポーターの声援をあおった。
2つの思いがあった。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のムアントン戦(2月28日・タイ)で自ら獲得したPKを外し、チームもロスタイムの失点で敗れた。落ち込んだが、FW金崎らチームメートから「お前には蹴らせない」と明るく言ってくれたおかげで「試合に出たら自分が点を取る」と再起。この1点では「まだまだ(借りは)返せていない。もっと取りたい」と言った。
そして11日は東日本大震災からちょうど6年。ホームタウンがある茨城県でも大きな被害を受けた。試合前のミーティングでは、石井正忠監督(50)が「忘れちゃいけない。僕らは支えられてサッカーができている。その幸せをかみ締めながらやろう。私たちは元気づけられる仕事をしているのだから」と訴えた。FW金崎、DF山本が決定機を生かせずとも鹿島の糸は揺れることはなかった。
2つの思いがあった。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のムアントン戦(2月28日・タイ)で自ら獲得したPKを外し、チームもロスタイムの失点で敗れた。落ち込んだが、FW金崎らチームメートから「お前には蹴らせない」と明るく言ってくれたおかげで「試合に出たら自分が点を取る」と再起。この1点では「まだまだ(借りは)返せていない。もっと取りたい」と言った。
そして11日は東日本大震災からちょうど6年。ホームタウンがある茨城県でも大きな被害を受けた。試合前のミーティングでは、石井正忠監督(50)が「忘れちゃいけない。僕らは支えられてサッカーができている。その幸せをかみ締めながらやろう。私たちは元気づけられる仕事をしているのだから」と訴えた。FW金崎、DF山本が決定機を生かせずとも鹿島の糸は揺れることはなかった。