>>695
昨秋準Vの石川・小松大谷が圧勝で4強入り 3番の吉田創登が満塁弾と3ラン
春季高校野球石川県大会は準々決勝4試合が行われた。昨秋準Vの小松大谷は、17-1の5回コールドで金沢二水に圧勝し、準決勝進出を決めた。初回から打線が大爆発し、3本塁打を含む17安打で先発全員安打を達成。豪快な2本塁打を放って試合を決めたのが、左の3番・吉田創登遊撃手(3年)だ。抜群の集中力と長打力を武器に、2回1死満塁では内角低めの直球を豪快に引っ張って右越え満塁本塁打を放てば、4回1死一、二塁では逆方向に左越えの3ラン。「満塁ホームランも、1試合2本も人生初です。この試合までは調子悪かったですが、上手く修正できました」と吉田。4安打、8打点、1盗塁の活躍に本人も驚きの表情を浮かべた。
小学校の時は空手を習い、身体の柔らかさを身につけたという。中学では白山リトルシニアに所属し、東海選抜チームに選ばれて台湾遠征を経験。韓国や台湾のチームと対戦し「身体の大きさや球のスピードも、自分たちより上。自分たちはまだまだと思いました」と貴重な経験を積んだ。昨夏の甲子園では5番、遊撃手として出場。高川学園(山口)との1回戦では、1安打2打点と奮闘したが、守備が乱れて6-7で逆転負けした。「甲子園では悔しさしかありません」と振り返る。
昨秋は決勝で星稜に5-7で敗れたが、今春は好調の打線に加え、投手陣の層も厚くなってきた。「星稜を倒さないと夏はない。目の前の一戦に全力で挑んでいきたい」と吉田。昨夏、秋に味わった悔しさを胸に秘め、激戦の石川県大会を勝ち上がる。