山中慎介、因縁ネリ撃破に自信!現役続行決めたワケ
[2017年11月2日10時17分 紙面から]
TL FacebookMessenger
ネリへの雪辱に意欲をみせる山中(撮影・阿部健吾)
ネリへの雪辱に意欲をみせる山中(撮影・阿部健吾)
「神の左」に雪辱機会が訪れる。ボクシングの前WBC世界バンタム級王者山中慎介(35=帝拳)が1日、現役続行を表明した。8月のタイトル戦で敗れたルイス・ネリ(メキシコ)のドーピング問題に対し、WBCはこの日に処分なしの裁定を下したが、同時に再戦指令も発表。復帰の意思を固めていた山中には願ってもない展開で、年明けにも国内での王者返り咲きを狙う。
類いまれな左拳がリングに戻ってくる。「また神の左が見られますね」と話を振った報道陣に、「いまは右を練習してるんですけど」と返してしたり顔。山中のウイットに富んだ言動も帰ってきた。「もう1回、左は強いと思われるように勝ちたい」と続け、揺るがない自信も感じさせた。
[匿名さん]
待ち続けた結論が出た。この日、WBCが新王者ネリのドーピング疑惑の裁定を発表した。試合後に、7月27日にメキシコで検査した検体に禁止薬物ジルパテロールの陽性反応が発覚。家畜の成長促進剤で、ネリ側は牛肉に混入していたと主張していた。結果、WBCは過去の検査がすべて陰性で、意図的摂取の証拠もないとして、ベルト剥奪などの処分はなし。ただ同時に、山中との再戦交渉に入るように命じ、白黒つける道筋をつけた。
薬物疑惑に「驚きしかなかった」という山中だが、「ネリとできるのはうれしい」と本音を隠さない。8月のプロ初黒星の悔しさから、9月中旬には復帰を決めて練習を再開した。「ネリ以外でも良かったですが、やはり再戦で借りを返したい」と気持ちは高ぶる。
本田会長は「以前とまるっきり違う山中がいる」と目を細める。12度の防衛を重ね、守りに入っていた精神面が、挑む立場で攻めの心を取り戻したと見立てる。今後交渉に入り、「簡単ではないが、国内でやらせたい。来春までは待てない」と年明けを見込む。ネリが4日にメキシコで予定するノンタイトル戦は、変更なく行われる見通しだ。
舞台は整う。「強い気持ちでやる。勝つ自信はある」と山中。きっぱりと断言する顔には、生気があふれていた。【阿部健吾】
[匿名さん]
牛肉食べ? ドーピング陽性反応/山中vsネリ経過
[2017年11月2日10時17分 紙面から]
TL FacebookMessenger
8月、山中慎介対ルイス・ネリ 4回、ロープ際に追い込まれネリ(左)の左ストレートを浴びる山中
8月、山中慎介対ルイス・ネリ 4回、ロープ際に追い込まれネリ(左)の左ストレートを浴びる山中
「神の左」に雪辱機会が訪れる。ボクシングの前WBC世界バンタム級王者山中慎介(35=帝拳)が1日、現役続行を表明した。8月のタイトル戦で敗れたルイス・ネリ(メキシコ)のドーピング問題に対し、WBCはこの日に処分なしの裁定を下したが、同時に再戦指令も発表。復帰の意思を固めていた山中には願ってもない展開で、年明けにも国内での王者返り咲きを狙う。
<世界タイトルマッチ経過>
◆8月15日 タイトル戦で13度目の防衛に挑んだ山中がネリに4回TKO負け。
◆23日 WBCがネリの禁止薬物陽性反応を発表。7月27日に拠点のメキシコ・ティファナでの検査で、筋肉増強剤に似た物質ジルパテロールを検知した。
◆10月3日 アゼルバイジャンで開かれたWBC総会で結論が先送りに。スライマン会長がより詳細な調査の必要性を説いた。
◆18日 ネリ陣営が処分の結論を待たずに11月4日にメキシコでノンタイトル戦を行うと発表。都内のイベントに出席した山中は「処分も出ていないのに、おかしな話」と不快感。
◆11月1日 WBCがネリの処分結果を発表。他競技の選手でも牛肉を食べて陽性反応が出ていること、ネリが日本で受けた3回の検査で陰性だったことなどを情状酌量の理由に処分なしとし、再戦を指令。
[匿名さん]
バンタム最強は山中間違いなし。
ルイスと再戦してみれば分かる。
終盤倒して山中の手が上がると予想。
[匿名さん]
山中慎介「やるしかない」ネリ再戦へ村田流地獄トレ
12/6(水) 9:24配信
合宿を開始した山中(左)とリナレス
8月にWBC世界バンタム級王座から陥落した山中慎介(35=帝拳)が5日、千葉県内のゴルフ場で合宿に突入した。来春に見込む王者ルイス・ネリ(メキシコ)との再戦へ下半身強化が目的。「神の左」を打ち込む土台作りのための試合前恒例で、「面白いトレーニングではないが、強くなるために必要」と苦難に向き合うが、今回はさらにきつそう。「それ言うと、火が付きそう」と、メニューを組む中村フィジカルトレーナーに視線を送った。
【写真】号泣する山中慎介に、歩み寄るネリ
「それ」とはジムの後輩でWBA世界ミドル級王者村田の例。5月に敗れたエンダムとの10月の再戦前に同じような強化合宿を張り、同トレーナーから「(前回より)質も量も2〜3割増し」と言い渡され、地獄のメニューをこなし、勝利につなげた。山中も同じく再戦。村田の過酷さは聞いており、「同じですけど…、やるしかないですね…」と覚悟を固めた。同トレーナーは「いつもは10キロなどの長い距離は1日1回ですが、様子を見て2回にすることも」と計画した。
プロ初黒星を味わった悔しさは消えない。「走りできついときも、思い出せば頑張れる」と最高のカンフル剤になる。この日はさっそく、最後は暗くなるまで1時間足を動かし続け、充実の表情で汗をぬぐった。【阿部健吾】
[匿名さん]