>>939
人流抑制より人数制限という、政府分科会の尾身茂会長の提言は、当たっているところも多い。
これだけ感染力が強い以上、むやみな自粛より、出かけた先での人数に気をつけ、マスク着用や換気に気をつかうことのほうが大事。
潜伏期間が平均2.8日で最大でも5日、ウイルス排出のピークが発症から3~6日後のオミクロン株は、前者が1~2日、後者が発症から2~3日後の季節性インフルエンザに近づきました。
致死率は、0.1%以下とされるインフルエンザよりも、むしろ低い。
こうしたデータを出せたのは、やはり沖縄県が島嶼圏だからだと思います。
そこに、同様のデータが福井県からも出ました。
潜伏期間が2.8日で全員が5日以内に発症、という数字は沖縄とまったく同じで、味覚障害が生じた例も、沖縄の1%に対し、福井は1.2%とほぼ同じ。
沖縄のデータが福井でも再現された意味は大きい。
2県のデータを並べれば、オミクロン株がデルタ株までと別の病気であることが伝わると思う。
感染症の性質は、このように科学的に考えなければいけません。
本当に入院が必要か 〈さらに広範なデータを、東京歯科大学市川総合病院の寺嶋毅教授に提供してもらう。
「1月27日の厚労省アドバイザリーボードに、大阪のオミクロン株の感染者の解析が出ていましたが、全年齢層の重症化リスクが0.05%で、死亡率が0.02%。デルタ株の20分の1ほどです。60歳以上に限定しても、重症化率はデルタ株の4.7%に対し0.4%と10分の1程度になり、3.7%だった死亡率も0.2%と、20分の1くらいになりました。また98%が軽症で、肺炎を発症する確率が従来株の0.12倍というデータもあります。入院を必要とする割合は減っていると思います」