福山市は19日、不正な配管で約12年にわたって水道料金の徴収を免れていた同市神島町のホテル経営佐富士観光に対し、徴収を免れた額の3倍に当たる過料4329万円を課す方針を明らかにした。
市上下水道局が市議会建設水道委員会で説明した。市条例は過料を「徴収を免れた金額の5倍以下」と規定。同局は「市の現地調査を拒むなど悪質性の高さを考慮して、額を決めた」としている。
同局によると、同社はホテルのメーターを迂回(うかい)する配管を設置。1995年6月〜2007年2月に計1443万円の徴収を免れた。料金、遅延利息、過料の合計は約6300万円になるという。
同社は不正発覚後も料金と利息を支払わず、昨年11月には市が支払いを求めた訴訟で判決が確定。広島地裁福山支部が同社の土地と建物を差し押さえ、強制競売の手続き中という。
倒産秒読みですな