大会には6月のW杯フランス大会にも出場する米国、イングランド、ブラジルを含めた4カ国が参加し、総当たり戦で行われる。高倉麻子監督は「タイプの違う3チームと戦うことで、今、日本の持っている力や、勝つために何が必要なのかを見極めることができると思う。選手もこの大会を通じて大きく伸びていけるんじゃないかなと思います」と意気込んだ。
今回は1月31から2月4日にかけて行った国内合宿で初招集したDF大賀理紗子、MF松原有沙、FW池尻茉由、小林里歌子も引き続き招集した一方、これまで常連として名を連ねてきたFW田中美南や岩渕真奈がコンディション不良なども重なって選外となるなど、ワールドカップ(W杯)本大会へむけた競争は激しさを増している。
[匿名さん]
高倉監督は「これまで多くの選手を選出し、いろんなチャレンジをしてきましたが、現在はこの選手たちが貴重な戦力になると考えました」と現状でのベストメンバーに近い選考であることを明かした。その上で、代表経験の浅い選手が世界ランク1位の米国などの強豪相手にどこまで力を発揮できるかを見極める場でもあると強調し「期待を込めて見てみたい選手を多く選んだというのもあります。コンディションのところもあって入れてない選手もいますし、試したい選手がいる中で名前がいない選手もいます。(W杯本大会は)最終的にはベストコンディションでパフォーマンスの高い選手を選んでいこうと考えています」と話した。
なでしこは20日から24日まで福島・Jヴィレッジで国内合宿を行い、米国へと出発する。海外組の熊谷、GK山根恵里奈は米国で合流するほか、昨年5月に右膝前十字靱帯(じんたい)損傷などの大けがから復帰したばかりのMF阪口夢穂は22日、同じくコンディションに不安のあるDF三宅史織は24日までの国内合宿のみの活動となることも発表した。
[匿名さん]
新潟MF阪口萌乃なでしこ選出「W杯へ大事な試合」
[2019年2月15日15時56分]
新潟MF阪口(2018年11月20日)
新潟MF阪口(2018年11月20日)
女子サッカー、なでしこリーグ新潟レディース(L)は15日、MF阪口萌乃(26)がなでしこジャパン(日本女子代表)のJ−VILLAGEキャンプ・SheBelieves CUP2019のメンバーに選出されたと発表した。期間は2月20日から3月7日まで。
阪口はクラブを通じ、「日本よりランキング上位の3カ国との試合があり、W杯に向け大事な試合になります。試合に出られるようしっかりアピールして頑張ります」とコメントした。
[匿名さん]
なでしこ米国と2−2同点 終了間際、籾木が千金弾
[2019年2月28日11時9分]
日本−米国 後半、同点ゴールを決めた中島(7)を祝福する日本イレブン(共同)
日本−米国 後半、同点ゴールを決めた中島(7)を祝福する日本イレブン(共同)
日本−米国 後半、同点ゴールを決める中島(共同)
<シービリーブス杯:日本2−2米国>◇28日◇米国・フィラデルフィア
日本は世界ランク1位の米国と初戦を戦い、2−2で引き分けた。
日本の高倉麻子監督は新戦力を積極起用した。ボランチにMF松原有沙、2トップの一角にFW小林里歌子の共に代表初出場の2人を並べて試合はスタートした。
前半は相手の速い攻撃に押され、前半24分に左サイドを崩され、相手FWラピノーに先制を許す。そのまま1点ビハインドで前半を折り返した日本は、迎えた後半22分、左サイドからの攻撃から、相手DFのクリアボールをMF中島依美が冷静にゴール左に決め、同点に追いついた。
31分に再びFWモーガンに一瞬の隙を突かれて勝ち越しゴールを許してしまうも、日本は諦めない。後半ロスタイムにMF長谷川唯がゴール前に抜け出すと、右サイドでフリーになっていた途中出場のFW籾木結花へパス。これをしっかり右足で決め、土壇場で同点に追いついた。
試合はこのまま終了。後半途中には18歳のFW遠藤純も代表デビューを果たすなど、日本は新戦力を積極的に試しながら強豪との対戦を2−2の引き分けで終えた。
次は3月2日(日本時間3日)のブラジル戦。高倉監督は「自分たちのスピードは改善できる。勝つことはもちろん。タイプ違う相手に勝ちきりたい」と大会初勝利を見据えた。
[匿名さん]
鮫島をサイドに戻して熊谷と
コンビを組めるセンターバックを
早く育てるべきだ
[匿名さん]
なでしこは3位 イングランド優勝 米国が2位
[2019年3月6日13時1分]
前半20分、先制点を挙げ喜ぶ米国の選手たち(AP)
前半20分、先制点を挙げ喜ぶ米国の選手たち(AP)
<シービリーブス杯>◇5日◇米フロリダ州タンパ
米国がブラジルを1−0で下した。前半20分にMFハースが先制し、これが決勝点となった。
全日程が終了し、イングランドが2勝1分けの勝ち点7で優勝。最終戦で初勝利を挙げ1勝2分けで勝ち点を5とした米国が2位。日本は1勝1分け1敗の勝ち点4で3位。最下位はブラジルで3連敗。
[匿名さん]
W杯の“前哨戦”は完敗。強豪イングランドに敗れ、3位で大会を終えたなでしこジャパン
松原渓 | スポーツジャーナリスト
3/8(金) 8:00
【前半30分までに0-3】
女子W杯を6月に控え、なでしこジャパン(FIFAランク8位)はアメリカ(同1位)、ブラジル(同10位)、イングランド(同4位)との4ヶ国対抗戦「シービリーブスカップ」に出場。W杯に向けたチームの最終調整と新戦力の見極めを同時に行いながら、アメリカ戦(△2-2)、ブラジル戦(○3-1)と強豪相手に好ゲームを重ね、引き分け以上で優勝が決まる状況で第3戦のイングランド戦を迎えた。
両者は今年6月の女子Wグループステージで対戦が決まっており、“前哨戦”とも言える一戦だったが、日本は0-3の完敗。
初戦のアメリカ戦後にキャプテンのDF熊谷紗希、GK齊藤彩佳、DF市瀬菜々の3名がインフルエンザと診断され、MF三浦成美も体調不良で2試合を欠場。加えて、イングランド戦では攻撃の軸であるMF中島依美を欠くことに。大黒柱を欠く非常事態の中、高倉監督はこの試合でも新戦力を積極的にピッチに送り出した。
ダブルボランチはアメリカ戦と同じMF松原有沙とMF杉田妃和のコンビを起用し、センターバックにはブラジル戦に続いてDF大賀理紗子、DF南萌華の2人。そして、2トップにはFW池尻茉由と最年少のFW遠藤純を抜擢した。今大会でA代表デビューを飾ったばかりの若い選手たちで中央を構成したのだ。
一方、GKは3試合連続で山根恵里奈。両サイドバックにはDF鮫島彩とDF清水梨紗、両翼にMF長谷川唯とMF阪口萌乃と、外枠は安定感を重視した構成となった。
[匿名さん]
「最終的な選手の見極めも考えながら、前半はとにかく耐えるイメージで並べました」
高倉監督はスターティングメンバーの狙いをそう明かしたが、結果的には前半30分までに3失点という苦しい展開に陥った。
12分に中央をドリブルで割られ、マークが甘くなったところでFWスタニフォースにグラウンダーのシュートを叩き込まれると、24分には日本の左サイドのスローインから振り切られてクロスを上げられ、中央に走り込んだMFカーニーもフリーにしてしまう。29分には守備の連係ミスをつかれ、日本の左サイドの裏のスペースに走ったMFミードの突破を許し、0-3。守備の強度や集中力において、経験の浅さと連係不足を露呈してしまった。
フィールドプレーヤーで唯一イングランドとの対戦経験があり、この試合でキャプテンマークを巻いた鮫島は、「(失点の形は)このパターンもあったな、というイングランドらしい形。わかっていながらやられました」と振り返った。
イングランドを率いるのは、かつてマンチェスター・ユナイテッドなどでプレーしたP.ネヴィル監督。同氏はこれまでの2戦からメンバーを替え、それまでの4-2-3-1ではなく4-1-4-1で、日本(4-4-2)との中盤にミスマッチを生じさせた。日本は初戦のアメリカ戦でも中盤のミスマッチによってマークが曖昧になったところから失点しており、後半に修正してなんとか同点に追いつくことができたが、ネヴィル監督は、そこに隙を見出したのかもしれない。
イングランドはアメリカやブラジルに比べてもボールの動かし方に工夫が感じられ、ミスが少なかった。そして、日本はアメリカ戦の教訓を生かし、早い段階で修正することができなかった。
[匿名さん]