【図】「山口組」3分裂の経緯
警察庁によると、分裂後の3年間に全国で起きた衝突事件は112件(20日時点)。構図別の内訳は「山口組−神戸山口組」間が104件。「神戸山口組−任侠山口組」は8件。「山口組−任侠山口組」はない。
このうち半数超の72件は、2016年3月までに集中。以降は減少傾向にあるものの、昨年9月には、神戸市長田区で任侠山口組系組員が射殺される事件が起きた。県警は神戸山口組系組員を殺人容疑で指名手配したが、現在も逮捕に至っていない。
兵庫県稲美町では昨年6月、神戸山口組の井上邦雄組長の別宅に銃弾が撃ち込まれ、山口組系組員が逮捕、起訴された。今年6月には、和歌山県内の山口組幹部宅に車が突入。兵庫県警は神戸山口組側の報復とみる。捜査員は「衝突が続けば、事務所に出入りした組員を即逮捕できる『特定抗争指定暴力団』などへの指定も視野に入る」とする。
[匿名さん]
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「任侠山口組が山口組に合流する」。捜査関係者によると、8月に入ったころからこんな情報が駆け巡り始めた。山口組は今春ごろ、離脱した組員の「復帰」を8月末まで認める方針を示し、傘下組織が他2団体の切り崩しを強化。インターネットの会員制交流サイト(SNS)上には移籍する組員の名簿も出回った。その中で、任侠山口組の合流説も浮上。実際、両組織の交渉があったとされる。
合意には至っていないというが、情報は錯綜している。「合流を見越し、神戸山口組からまず任侠山口組に移る者も多い」などの観測も飛び交い、県警も成り行きを読めていない。
合流や移籍が取り沙汰される背景には、三つどもえの対立で末端の組員ほど資金獲得活動が難しくなっている状況があるという。本拠事務所の使用差し止めといった「包囲網」も効果を上げているとみられるが、県警幹部は「合流で2団体が一つになれば、残る神戸山口組との対立が激化する恐れもある。取り締まりを強めたい」と力を込める。
[匿名さん]
敵の敵は味方で神戸山口山健打倒で手を結ぶ、六代目山口組傘下に入る任侠山口
[匿名さん]