🕊️戦争と平和

西郷は何故征韓論を唱え、西南戦争へとあいなったか

田原坂

チェストー

作られし伝説

薩長はテロの限りを尽くした

鉄の棒を振り回してれば良かった武士階級が
畜生同然の町民農民と身分が同じになったら
発狂するわな。でも刀と鉄砲じゃあ話にならん
鉄砲が武士階級の存在を追いやった

金借り

尹・龍虎のバカ田大学、軍事学講義室

>>6
田原坂の攻防戦のイメージから、薩軍=刀vs官軍=小銃と単純化されがちですが、薩軍も小銃を主力に戦ってますし、いわゆる“抜刀隊”は官軍の部隊ですからね。
ただ使用できた銃がスナイドル銃かエンフィールド銃かの違いが大きかったんですよね。


命中精度には諸説ありますが、スナイドル銃と前装式のエンフィールド銃とでは連射性能がまるで違い、各地の戦闘で薩軍が苦戦したのも無理はないところです。

しかし薩軍もスナイドル銃は十分に準備していたんです・・というか、そもそもこの新式の後装式小銃を最初に本格的に導入したのは薩摩藩で、1872年にはこれを自ら製造することに成功しています。。

さらに西南戦争以前から陸軍全体もスナイドル銃が主力でしたが、その弾薬のほとんども鹿児島で製造されていたんです。

ではなぜ薩軍は西南戦争においてスナイドル銃がほとんど使えず、旧式のエンフィールド銃を主力にせざるを得なかったのか。
その原因の一つは開戦前に官軍側は鹿児島に置かれていた武器弾薬類、そして特にスナイドル銃の弾薬製造設備・機材の一切をこっそりと大阪に移送してしまったからですね。(これには薩摩藩出身の大山巌も積極的に関与)

もちろんこれらの弾薬や製造設備などは陸軍(官軍)が管理するものです。
しかし薩人としては本来自分達が使うべき物を政府に奪われたと考え、彼らは鹿児島にある陸軍の弾薬庫などを襲い、いわゆる“弾薬掠奪事件”を起こすに至るのです。

田原坂の戦いについては、それを突破するための拠点になる横平山が地形的にも薩軍の待ち伏せに有利でした。そのため近接戦闘になりやすく、薩軍は奇襲的な抜刀による白兵戦をいどみ官軍の銃兵を圧倒します。
これに対して官軍も旧士族の巡査隊からなる抜刀隊を編成して対抗したというわけです。

コピペバカ

コピペバカ

>>11
申し訳ないけれど、この程度の文章です。“コピペ”の必要などありません。
だいたい普通の教育を受けていれば、この程度の作文は自分以外の誰でもできます。

例えば今自分で読み返してみても、まずい表現やくどい表現があります(誤:巡査“隊”からなる抜刀隊→正:巡査からなる抜刀隊など)。
我ながらそんなにうまい文章じゃないですね・・。

軍事スレとして、こういう話も一興かと。

人斬り半次郎こと桐野利秋。最初の陸軍少将だっけ。

そもそもなんで西南戦争なんだ？
東にある東京と南にある薩摩の戦いなんだから東南戦争じゃ？
せごどんが南で起こした戦争だからか？

>>15
レスありがとうございます。
根本的なところについての話になりますね。

西南戦争は〝東京〟と薩摩の戦いではありません。
既に全国政府として成立している日本国内の内戦です。
日本政府 対 旧薩摩藩藩士などの一部不平士族の戦いということです。

そしてその戦闘が主に我が国の西南…大分、熊本、宮崎、鹿児島で戦われたもののため西南戦争と呼ばれたのではないかと思いますよ。

児玉源太郎なんかは逸話の宝庫なのでは。

児玉源太郎と言えば、やはり熊本城攻囲戦の話でしょうか。

>>16
東京から見て戦場が西南か
なるほど

ありがと

大久保は許せん

単独撤退の篠原マントも

軍旗を失った乃木少佐

略奪、暴行、突っ込みまくった泥仕合

>>21
乃木はこの一件を終生忘れることがなかったそうですね。
明治帝崩御の後、大葬の日に自刃したことにも直接繋がっています。

現代では信じられない忠義心

熊本城に拘らず北上すれば事は成った

>>25
レスありがとうございます。

『事は成った』
…この〝事〟とは何でしょうか？
とりあえず薩軍側の〝戦略目標の達成〟を意味するとしてその確認からレスしてみます。

まず西南戦争に至る背景からですが、鹿児島県側は新政府の士族への対応（廃刀令と金禄公債証書発行条例）に対する不満がベースにありますよね。

そして新政府側からすれば、西郷が鹿児島に戻って以来、同県では政府方針とは異なる独自の教育を行っており、しかもその私学校が県政を掌握するようになると、新政府がそれを脅威に感じるようになったわけです。

この状況で、先に触れた弾薬掠奪事件や西郷暗殺事件の疑惑が持ち上がり、鹿児島県側は新政府への対応を決意するに至る…長くなりましたが、こんな流れだと思います。

これを踏まえて薩軍側の〝戦略目標〟を改めて確認しますが、この時の〝対応方法〟については最初から武装蜂起を呼びかける一派もいましたが、戦略目標はあくまで新政府に対して弾薬掠奪事件や西郷暗殺事件について直接抗議することです。
その方法として西郷等の要人を上京させて直接交渉する方法や、明治帝への直訴も議論されています。

そしてそもそも薩軍はこの戦略目標達成のため武装蜂起するにせよ、熊本城に拘る作戦は当初から立てておりません。結果的にそういう状況にさせられてしまったというのが現実です。
本来は後詰として熊本城に一部を配置し、主力部隊を陸路で上京させるという作戦だったのです。
（薩軍の海軍力は弱体だったので海路での上京は無理だった）

これらを考えるに、個人的には薩軍側の事（上京し、武力を背景に政府を直接交渉の場に引きずり出すこと）が成らなかったのは、熊本城云々以前の問題かと思われます。

しかし西南戦争のとき…1877年…熊本城を守った鎮台司令官の谷干城の40歳はともかく、それをサポートした参謀の川上操六が29歳で児玉源太郎は25歳。そして乃木希典は27歳…今の我々と比べると…ねぇ。

実質的に薩軍を率いた桐野利秋の経歴などとても面白いと思います。

城山で戦死した桐野利秋は薩摩の郷士出身で、その前半生では西郷の懐刀、人斬り半次郎として知られていましたね。
また洒落者として有名で、陸軍少将時代の軍服はフランス製で、軍刀の拵えも純金張りのものを所持していました。
城山で頭部に銃弾を受けて戦死した時も、彼の遺体からは香水の香りがしていたそうです。

>>29髪は、ビンツケ油でピッチリとセット

桐野利秋については「文字が書けなかった」という噂もありますね。
これは桐野の「おいに文字があれば天下を取っちょいもす」という発言に由来するようですが、実際は当時なりの学問もあったそうです。
実際に桐野が残した日記も残っています（絵日記ではない）。

西郷さんも桐野さんも何があったにせよ妻子ある身で政府高官の地位を捨てたのか？よくわからない。現代の価値観からは相容れない気がする。

>>32
そうですね。現代の我々には理解しきれないところがあります。
しかし西郷や桐野も武力による抗議行動「何に対する抗議かは前に書きました）を積極的に進めよう…というスタンスではなかったように思います。

彼らは自分達が頭に立って、とりあえず動かないことには事態は好転しないし、薩摩（鹿児島県）の為にも、また日本国家の為にも無用な遺恨を残すのみ。加えて仲間達のフラストレーションも解消しない…こう考えて、彼ら薩摩士族達とともに自分達の死場所を決めたかのように見えます。

明治維新について外国人は〝武士階級の集団自殺〟と言うことがあります。
江戸時代の武士は支配階級であり、農民や町人に対して様々な特権を持ちました。日本は多数の藩に分断された封建国家で、統一国家としてのまとまりがなく、外国からの侵略にも脆弱でした。

その彼ら…武士達が自分達の特権的地位を捨て、天皇を戴く統一した中央政府を作ろうとし、身分にかかわらず多くの人材プールから優秀な人材を吸い上げることで外国の侵略に対抗としようとしたのです。
その意味で確かに明治維新は武士階級の集団自殺でした。

しかし特権を失った士族に残ったフラストレーションを完全にケアすることは難しく、あのような…つまり西南戦争のような荒療治をするしかなかったのではないでしょうか。
その〝治療〟をやり切るためには、西郷にせよ、桐野にせよ、自分の栄達は横において、それに付き合うのが自らの役目だと悟っていたのかもしれません。