【かながわ発 東京五輪新種目のホープたち】
(1)空手・岩田樹里さん(25)
慶応大学医学部医学科の6年生、岩田樹里さん(25)=東京都新宿区の京王プラザホテル
■道衣と白衣、二足のわらじ
2020年東京五輪が3年後に迫ってきた。この大会から初採用となる空手、サーフィン、スケートボード、スポーツクライミングの4種目には、県内にも日本代表入りが有力視される“ホープ”たちがいる。それぞれが描く夢舞台への思いを4回に分けて伝える。
◇
髪を1つに縛り、鬼気迫る表情とメリハリのある動きで畳の上を舞う。時折発する咆哮(ほうこう)は、小柄な体とは裏腹に力強い−。横浜市に住む岩田樹里さん(25)は幼いころから空手にいそしみ、現在は関東代表に選出されるなど国内有数の実力者に成長した。2020年東京五輪への出場は現実的な目標だが、ユニークなのは彼女が歩むもう1つの道。慶応大学医学部6年生として、今春に国家試験を控えた医師の卵でもあるのだ。道衣と白衣の“二足のわらじ”で3年後を待ち構える。
■沖縄へ単身遠征
空手を始めたのは6歳の時。「礼儀、礼節を学べる」という母親からの勧めが大きなきっかけだった。不思議と最初から恐怖感は無く、「うまくなりたい」の一心で自宅近くの道場に通った。
(1)空手・岩田樹里さん(25)
慶応大学医学部医学科の6年生、岩田樹里さん(25)=東京都新宿区の京王プラザホテル
■道衣と白衣、二足のわらじ
2020年東京五輪が3年後に迫ってきた。この大会から初採用となる空手、サーフィン、スケートボード、スポーツクライミングの4種目には、県内にも日本代表入りが有力視される“ホープ”たちがいる。それぞれが描く夢舞台への思いを4回に分けて伝える。
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髪を1つに縛り、鬼気迫る表情とメリハリのある動きで畳の上を舞う。時折発する咆哮(ほうこう)は、小柄な体とは裏腹に力強い−。横浜市に住む岩田樹里さん(25)は幼いころから空手にいそしみ、現在は関東代表に選出されるなど国内有数の実力者に成長した。2020年東京五輪への出場は現実的な目標だが、ユニークなのは彼女が歩むもう1つの道。慶応大学医学部6年生として、今春に国家試験を控えた医師の卵でもあるのだ。道衣と白衣の“二足のわらじ”で3年後を待ち構える。
■沖縄へ単身遠征
空手を始めたのは6歳の時。「礼儀、礼節を学べる」という母親からの勧めが大きなきっかけだった。不思議と最初から恐怖感は無く、「うまくなりたい」の一心で自宅近くの道場に通った。