>>950続
ガチャ
鍵を射し込み、ドアを開ける。
絢が泊まりに来るならもうちょっと片付けていたのに。
散らかってはいないけど、洗濯物も干しっぱなしで、テーブルの上には雑誌やスタンドミラーが乗せてある。
「割りと広いねー。生活感あっていいね!」
絢が言うと嫌みに聞こえないし、何か褒められたような気にさえなる。
「散らかっててごめん!片付けるから。」
洗濯物を取り込もうとしたが、絢は「あっ、気にしないで!」と制する。
だけど、絢と過ごす手前、洗濯物だけは取り込み、後で畳もうとカゴの中に押し込めた。
適当に絢を座らせて、テレビを付ける。