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🏥 北海道病院・医師


No.8720835
#508
>>507


「すべての薬には副作用があります。
少量や短期間の服用なら肝臓や腎臓が毒素を処理しますが、
多剤併用が習慣化すると、副作用が生じる可能性が高くなります」

 5種類以上の薬をのむ高齢者の4割にふらつきや転倒が生じたというデータがある。
軽微な副作用だけでなく、寝たきりになったり、認知機能が低下して認知症と診断されるケースも報告される。
80代の母親を持つ都内在住の50代女性が語る。

「母は狭心症や不眠症、うつなどが重なって1日12種類の薬を服用し、ふらついて転倒して寝たきりになりました。
その後、担当になった医師から『薬が多いからではないか』と言われて睡眠薬などを段階的に減らすと、
ひと月ほどしたら自力で歩けるようになりました。
薬は体にいいものと思い込んでいたので、
薬のせいで症状が悪くなるなんて本当に驚きました」

 近藤さんが指摘する。

「抗うつ剤や抗不安剤の多剤併用で、逆にうつ状態がひどくなることが知られています。
私は常々患者に『一度に5種類以上の薬をのむことは極めて危険です』と伝え、
何種類も服用してふらつきや体調不良がある場合は断薬をアドバイスします。
すると薬効がなだらかに下降して、ほぼ全員の体調が好転します」

 危険性が指摘されながら多剤併用が続くのは3つの理由からだと近藤さんが語る。

「まず高血圧や高脂血症などの診断がつくと必ず薬を処方する慣習がある。
薬をもらうと患者が満足することがその背景にあります。
2つめは患者が複数の医療機関を受診することで、それぞれの医師から処方されて薬の種類が増えることです。
3つめは副作用を止めるための処方があること。
副作用を止める薬が別の副作用を招き、それを止める薬がさらなる副作用を招くかたちで、雪だるま式に薬が増えます」


[ 匿名さん ]
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