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「3倍点火している」という人は、レシプロエンジンの燃焼室は1気筒に1つしかないのに、ロータリーエンジンはローターが三角形をしていて3辺がそれぞれ燃焼室となり、1気筒に燃焼室が3つあるように見えることから、単純にそう思ってしまうのでしょう。
実際にはもちろん違います。3辺を同時に考えるとややこしくなるので、ローターのある1つの辺だけで考えると、4サイクルレシプロエンジンではクランクシャフト2回転(720度)で1回爆発があるのに対して、ロータリーエンジンではエキセントリックシャフト3回転(1080度)で1回の爆発です。「3倍点火している」という人はこの違いが分かっていないのです。
そして、実際にはこれがローターの3辺で同時進行で起きているので、
720/1080 × 3 = 2
となり、出力軸の回転数が同じ場合、ロータリーエンジンは4サイクルエンジンに対して2倍の爆発(点火)回数が得られていることになります。