また、「2022年開催予定の北京冬季オリンピックで勝利するためには、4回転ジャンプは何本飛ぶべきか?」という記者の質問には、このように回答した。
「これから先、未来はいろいろなことが変わる。クワドを何本飛べばいいのかなんて難しすぎて予測できない。過去に僕は(平昌五輪で)8回に挑戦して5位だった。リスクを冒す必要があるのかというと、必ずしもそうではないし、大切なのは4回転の本数や順位にフォーカスするよりも、自分自身で何をどれだけ飛べるのか、追及していくことだと思う。
選手たちの進化は日々続いているんだ。クワドアクセルはユヅ(羽生)が跳ぶっていうから、僕もそれを考えなきゃならないし(笑)」
このジョークを隣で聞いていた羽生は思わず声を出して笑い、ふたりが顔を見合わせ、和やかな空気が流れる場面も見られた。
2018年の平昌五輪で5位に終わって以来無敗のチェンは、その勝利記録をさらに伸ばした。“最強”の21歳は、万全の状態でオリンピックシーズンを迎えることになりそうだ。
構成●THE DIGEST編集部