被告 乙第5号証
4G ○ ■に対するいじめについて 4学年団 2008.12.26.付文書
1.1学期に起こったことについて
4G■は、大変まじめな生徒で学習面においても部活動においても一生懸命に取り組む生徒である。1学期に4G
転学した生徒より担任へ、6月11日頃「■が、■から“財布を買わないか”と言われている。肩パンなどを受けている」という報告がある。担任は、学年会に報告をし、学年会でまず被害者の■本人から事情を聞き、■の保護者への報告、■への事実確認をすべきだとのアドバイスをした。その時点で学年団には一定の取り組みをするという認識はあるが、強い危機感はなく、正副担任のところでの取り組みで問題ないだろうという判断だった。
担任との話の中で、当初■は、「話を大きくしたくない。■とも(先生は)話さなくていい」と言ったが、14日(土)の意義ある土曜日に自学自習で登校していた■と担任が生活指導室で話をした。事情を聞いたところ事実が一致したので、担任は■に「■は■に謝る」よう諭し、生活指導部学年担当○○先生とも確認し、翌週学年にも報告した。担任は、■の謝罪するという意思を■本人に伝え、■の母親とも連携をとって「謝罪という場を設けて仲良くしていく」方向で了解を得た。17日(火)の放課後に、担任・副担任と■、■で謝罪の場を設け、■から謝罪をし、■はそれを受け入れた。
この時点から後、1学期の残りの期間は、学年会で2人の件について話をすることはなかった。2人の力関係と■のおとなしい性格からして、その後の様子についてももっと継続的に気に掛けていくことが必要であったと思われる。学年会では、「謝罪までしたのだから」という甘い思い込みで「その後」の経過を軽んじてしまっていた。