>>552 原告準備書面 平成25年3月25日
第３ 授業評価アンケートの結果が低いことについて（補充）
１ 被告の主張の骨子
被告は，本件解雇が授業アンケートの結果が最低であったこと等，原告の能力不足を理由に行ったと主張するようである。
２ 授業アンケートの従前の取扱い，査定への影響
しかしながら，これについては，そもそも授業アンケート（年２回実施で３学期は行わず，最初のうちだけ行うものである。）の結果は今まで給与・賞与の査定には一切影響しない扱いが行われていたこと，また原告の能力不足について，本件解雇以前に学校側から何ら指摘が行われてきた事実はなく，改善等も図られていなかったのであるから，解雇理由とはなりえないというべきである。あくまでも，自己研修資料であり，原告が教諭として採用された２００４年（平成１６年）から始まったものである。他の先生とのデータの比較も示されたことも一度もない。
そもそも，１学期と２学期の終業式の日に記載するアンケートであり，３学期にはアンケートは実施していない。つまり，生徒の変化が正確に測れるものではなく，最初の荒れたクラスの中でのアンケート結果が示されているにすぎないともいえる。原告が担当しているクラスは，その学年中，最も荒れたクラスである。(注・*1)
２００７年（平成１９年）の全体研修時に，校長から，３年間連続で２名ほどアンケート結果が良くない者がいると匿名で言われたのが最初である。その年に，教頭から授業計画書を出すように言われて提出しているが，それ以降の指摘は全くなかった。
２００８年（平成２０年）以降の授業アンケートの結果は，評価があがったとの認識である。(注・*2、*3)
