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高級車の定番となっているメルセデス・ベンツですが、近年では「メルセデス」という呼び方が広まっています。一体なぜなのでしょうか?
そもそも、「ベンツ」「メルセデス」「ダイムラー」とは、それぞれの歴史や言葉への願いが込められています。以下に詳しく説明します。
〇ベンツ(Carl Benz): 1885年に世界で初めてガソリン自動車を発明したカール・ベンツの名前で、後にベンツ社を設立し、自動車の生産を本格化させました。
〇ダイムラー(Gottlieb Daimler): カール・ベンツのライバルであったゴットリーブ・ダイムラーが設立した会社です。当初、ベンツ社とダイムラー社は別々の会社でしたが、1926年に合併してダイムラー・ベンツが発足します。
〇メルセデス(Mercedes): ダイムラー社のスポンサーであったエミール・イェリネックは女性の名前をブランド名として使用することを提案しました。そして、1902年にエミールの娘であるメルセデス・イェリネックの名前に由来して「メルセデス」が、ダイムラー製品の名称として商標登録されました。
現在、日本では「ベンツ」と呼ばれることが多いですが、海外では「メルセデス」という呼び方が一般的です。メルセデス・ベンツ日本は、「呼称はあくまでも正式なブランド名は『メルセデス・ベンツ』になりますが、海外では『メルセデス』と呼ぶのがほとんどで、日本でも関係者はもちろん、オーナーの方は「メルセデス」と呼んでいらっしゃる方が多いです。そういうわけで、MBUXも『メルセデス』というワードで起動するようになっております。これまでの経緯を踏まえて、会社自体も「メルセデス」と呼称されることを望んでおり、顧客もそう呼んでいる現状があります。