📖 創作･携帯小説

GM「人狼ゲームとは、市民陣営と人狼陣営に分かれ、市民に扮した人狼を吊るしあげるゲーム。会話を交えながら相手の正体を見破っていく。参加者にはそれぞれランダムに役職が与えられる。我がゲームに登場する役職は5職。」

GM「【占い師】毎晩一人を占い、その人物が人狼か、人狼でないかを知ることが出来る。」

GM「【狩人】毎晩一人を人狼の襲撃から護ることが出来る。※自分護衛&連続護衛も可能だ。」

GM「【人狼】毎晩一人を襲撃することが出来る。」

GM「【狂人】人間としてカウントされるが、人狼の味方をし勝利条件も人狼と同じだ。ただし、人狼が誰かは分からない。」

GM「【サンタクロース】毎晩一人にプレゼントを渡す。自身を除く生存者全員にプレゼントを配りきることが勝利条件であり、条件を満たすとゲームから退出できる。」

GM「そしてこの人狼ゲームにおいての役職の配分は、占い師1人、狩人1人、人狼1人、狂人6人、サンタクロースが１人...いわゆる逆村になっている...。逆村を知らない人は説明めんどくさいからGoogleで調べてね。」

GM「人狼の数が人間の数と同数、もしくはそれ以上になることが【人狼陣営の勝利条件】。」

GM「人狼を全て処刑することが【村人陣営の勝利条件】。」

GM「最後に勝つのは人狼か、それとも市民か。」

GM「このゲームの行く末を君たちはそこで見ているがいい。」

今日の夜頃に続きを書きますのでお待ちを!!
失踪は荒らしがよほどない限りしないので！

>>1の訂正です。

GM「【サンタクロース】毎晩1人にプレゼントを渡す。自身を除く生存者全員にプレゼントを配りきることが勝利条件であり、条件を満たすとゲームを退出できる。」

ではなく、

GM「【逃亡者】毎晩1人のところに逃亡することができる。逃亡をしないという選択も可能ではある。人狼の元に逃亡すると死んでしまうが、別の人のところに逃亡していたときに自身を襲撃されても、死なないでいれる。語彙力がないないから、これもGoogleで調べた方が分かりやすいと思う。」

に変えてください。

【登場人物】
ー男ー

相沢悠斗（20）:大学生。普段はおとなしいが時々大胆な行動にでる。直感が良い。

一ノ瀬誠（21）:有名な大学生探偵。推理力・観察力に長けており、常に冷静である。

竹島信夫（35）:刑事。柔道が得意で大柄な体つき。

天野拓也（31）:弁護士。最近はテレビ番組にもイケメン弁護士として出演しておりチャラい。

宮川謙司（35）:中学校の国語の先生。物腰柔らかく割と几帳面。手帳を常に持ち歩いている。

ー女ー

立花未来（20）:大学生。口が悪くあまり人を信用しない態度。

時任神流（20）:大学生。占いが趣味。何を考えているか分からない。

小野遥（20）:大学生。プログラムが得意で常にパソコンを持ち歩いている。協調性がない。

東城杏里（25）:週刊誌の女性ジャーナリスト。明るく話しかけやすい。

上野京子（36）:一般な会社員。課長。キャリアを積み重ねてきた。大人の色気がある。

GM（?）:ピエロの仮面を付けている。ゲームの進行をする謎の人物。

【相沢悠斗side】
ー数分前ー

（許さない...。この...卑怯者!!）

悠斗「ッ!!...ここは...」辺りを見渡すと見知らぬ場所にいるようだった。

杏里「あっ!やっと起きたよ!」

悠斗（!?え?いや、あなた誰!?）

神流「これで最後の１人が目を覚ましたようですね...。」

信夫「と言ってもここにいる奴、全員今目を覚ましたばかりだ。」

京子「あなたも誰かに連れてこられたの?」

悠斗「は...はい...。あの...これは...?」

未来「だからーワタシたちにも分かんないんだって。」

悠斗（中学生まで...!?）

拓也「俺たちも今ここで知り合ったばかりだぜ。」

謙司「皆気がついたらここに連れてこられてたんです...。」

遥「電波も入らないようだ。」

誠「俺や信夫さんでも窓が全然開かなくてね...。」

悠斗「つまり...完全に閉じ込められたということですか...？」

神流「はぁ...なんでこんなことに...。お客さんが待ってるのに...（ボソ）」

>>5
再び訂正です...。何度もすまない!（泣）

GMは男女不明です。表示が分かりにくいかもだけど許して〜!

不定期投稿だけどよろしく。

悠斗「どういう状況なのか誰も分からないってことですか...。」

誠「だからまず、自己紹介をして周囲の探索をしようと思う。」

誠「俺は一ノ瀬誠。大学生だ。」

未来「おい、待てよ。お前、さっきから何仕切ってんだよ?」

誠「名前は?」

未来「立花未来、大学生だ!!」

悠斗（え?同じくらいの年齢だったのか...。ずいぶんと小柄だな...。）

謙司「僕は宮川謙司です。国語の教師をしてます...。本当は教師なんて責任のある仕事したくな

いけど...。（ボソ）」

杏里「集められたメンバーに年齢は関係ないみたいですね。私は東城杏里です。ジャーナリストをしてます。」

京子「上野京子です。某企業で働いている社員です。」

悠斗「僕は相沢悠斗。大学生です。いきなり連れてこられて何がなんだか分かりませんが...。

...それよりもこれ、今から皆さんに殺し合いをしてもらいま〜す...みたいなゲームにそっくりじゃないですか？」

神流「...」

信夫「いやいや...。さすがにそれはないだろう。あっ、俺は竹島信夫。刑事だ。」

神流「!!あなた刑事だったんですね...。わっ私は時任神流です...。同じく大学生です...。」

未来「つーか、警察ならこの状況なんとかできねーの?」

信夫「そうは言われてもな...。」

遥「お前はどうだ?一ノ瀬誠。探偵だろ?」

誠「その前にあなたの名前は?」

遥「小野遥だ。大学生だ。で、どうなんだ?」

誠が何かを言いかけたそのとき部屋にあったテレビが急に電源がつき、映像が流れ始めた。

またまた訂正です。> <

>>8の最後のセリフを以下のように直します。

悠斗「僕は相沢悠斗。大学生です。いきなり連れてこられて何がなんだか分かりませんが...。

...それよりもこれ、今から皆さんに殺し合いをしてもらいま〜す...みたいな状況にそっくりじゃ

ない？」

テレビにピエロの仮面を被った人物が現れた。

ピエロ「ようこそ!我が人狼ゲームへ!!」

ピエロ「僕の自己紹介をしたいと思うから、とりあえずそれぞれの名前が書かれた椅子に座っ

てね☆」

謙司「人狼ゲーム?」

京子「なにそれ?」

信夫「いいから早くここから出せ！俺は警察だぞ!!」

ピエロ「警察だろうと関係ありません、言うことを聞いてください。」

信夫「んだと!!」

ピエロ「言うことを聞かないなら、あまり手荒なことはしたくないが罰を受けてもらいま

す。」

神流「いっ一応聞いておいた方がいいんじゃないの?」

未来「付き合いきれねーんだけど...。」

ピエロ「ルールを無視したので罰を実行します。」

するとピエロがテレビの中にいなかった。奥のトビラからピエロが近づいてきた。

信夫が投げ飛ばそうと突っ込んでいく!!だが信夫の攻撃が当たることはなかった。

ピエロが右手で持っていたスイッチを押す。

一同「!?」皆の身体に謎の電撃が走る!!

悠斗「う...うッ」

信夫「いたたたたたたた」

未来「な...なんだこれ!?」

拓也「はっ早くこれを止めろ。」

京子「早く止めて...。」

ピエロが再び手に持っていたスイッチを押す。

痛みが徐々におさまっていく。

ピエロ「これで命令を聞く気になったかな?」

信夫「!何だ!?このピエロ!触れることが出来ないぞ!!」

ピエロ「俺に触れれないようになってるからね☆」

遥「おい！私たちに何をしたんだ!」

ピエロ「お前たちの脊髄神経（首の後ろ）に特殊なデバイスを取り付けさせてもらった。」

拓也「本気で言ってるのか?」

杏里「首の後ろに何かあるわ...。」

ピエロ「おっと、無理矢理とらないほうがいいよ☆死ぬ可能性があるからね☆」

信夫「くそッ」

神流「ッと、とりあえず、それぞれの椅子に座りませんか...?」

そうして各自名前の書かれた椅子に座った。

ピエロ「ったく...。最初から聞いてたら良かったことを...」

GM「俺はこれから行う人狼ゲームのゲームマスターだ。まぁ、進行役みたいなもんだね☆」

GM「とりあえず、この屋敷でのルールを説明するからちゃんと聞いてね。」

GM「ルールを破ると失格となり、さっきやったみたいに処刑されるから気をつけてね☆」

地の文がもう少しあったほうが解りやすい

>>13
アドバイス、ありがとうございます。
把握です、状況が分かりやすくなるよう努力します。

あと、次の投稿は25日の夜になると思います。
夜中ばかりの投稿ですまない。

【作者から謝罪とお知らせ】

今日も投稿は無理そうです...!!申し訳ないです!!

明日は必ず、テスト期間が終わったので投稿します!!

続きです。投稿遅くなりました。待っていてくれた方がもしもいたら申し訳ないです。
あと、一応これからは毎回誰目線の話か分かるよう書いておきます↓ ↓ ↓

【相沢悠斗side】

1.GMの言うことに逆らってはいけません。
2.自分の役職カードを他人にみせてはいけません。
3.午前0から6時までは人狼以外は部屋にいないといけません。
4.他人を傷つけてはいけません。
5.参加者に拒否権はありません。また、ゲームには強制参加です。

以上が人狼ゲームのルールですが、今後ルールを追加する可能性もあります。

と、GMは一通り語り、質問がないかを聞いた。

京子「とりあえずそのルールは分かったけど、人狼ゲームって何?」

GM「その説明をする前に役職カードを一枚それぞれ選んでね☆」

GMが役職カードを机の上に10枚並べていく。

皆がカードをとっていく。悠斗も緊張した面持ちでカードを一枚選んだ。

悠斗（...男が剣と盾を持ったイラストに“狩人”と記されている...。）

悠斗はカードを自分のポケットに落ちないよう慎重に入れた。

周りを見ると皆、自分のカードを確認し終えたようだった。

GM「では、役職の構成を発表します☆」

GM「市民陣営は占い師1人、狩人1人、逃亡者1人。人狼陣営は人狼1人、狂人6人。」

杏里「狂人6人?」

未来「狂人って言ったか?村人じゃなくて？」

杏里「ええ、はっきり狂人6人って言ったわ。」

神流「なら、市民側に市民がいないってことですか!?」

悠斗（それが分かるのならこの3人は人狼ゲームのルール自体は知っているのかな。市民がいない、狂人が6人。つまりこれは...）

悠斗「狂人村（逆村）だ...。」

悠斗は思わずそう呟いていた。

【相沢悠斗side】

信夫「狂人村?」

GM「その様子だと人狼ゲームのルールを知っている人も半数はいるようだね。」

GM「人狼ゲームの基本説明はこの紙（#1と#2と#4の内容が書かれている）に書いてある。それは後で各自見ておいてね☆」

GM「毎晩8時にここへ集まって任意の相手に投票をしてね。最多票を集めた人物がその日に処刑されます☆」

信夫「一応聞くが、その処刑ってリアルに行うのか...?」

GM「え?当たり前じゃん!もちろん人狼による襲撃も実際に殺されるよ。まぁ、直接君たちに手をくだしてもらうわけではないけどね☆」

GM「つまり、お前達はお互いの命をかけてこのゲームをするんだ。それにそれくらいしないと、満足しないだろう?」

悠斗（冗談じゃない...!!何か言ってやりたいけど、あのルールのせいで何も言えない...!）

信夫「クソッ...!!」

GM「人狼を全滅させた場合、市民陣営の勝利。」

GM「村人側の人数が人狼の数と同数、又はそれ以下になった場合、人狼陣営の勝利です☆」

GM「勝利した陣営には合計1億円を支払います。」

GMが大金をひらひらと振って見せつけてくる。

拓也「マジかよ、本物だ...。」

謙司「すごい...。」

GM「この屋敷内は基本自由に過ごしていいよ☆食べ物とかも調理室にあるからね☆」

GM「これで説明は以上だよ。それでは、皆さん頑張って生き抜いてください。」

【相沢悠斗side】

未来「クソッ...。誰が何の目的でこんなこと...っ」

誠「それは分からないけど、俺たちの様子はあの監視カメラで見られてるようだね。とりあえず、この屋敷内を皆で探索しないかな?何か打開策があるかもしれない。」

悠斗（カメラ...?本当だ、気付いてなかった。）

京子「そうね。とりあえず、この部屋から出ましょう。」

誠「どうやらこの屋敷は2階建てになっているみたいだね。ここから先はペアになって探索エリアを担当しよう。」

　————————————————————————————————————————　

誠「よろしく、相沢悠斗君。」

悠斗「う、うん。こちらこそ。」

悠斗「誠君ってすごい冷静だよね。誰かに殺されるかもしれないのに...。」

誠「まぁね。これでも一応探偵だからね。」

悠斗「!!もしかして、最近話題の迷宮なしの大学生探偵って...！」

誠「まぁ、あの小野遥っていう子には気付かれてたけどね。それに、俺は皆と一緒にここから出られたらいいと思っているだけだからさ。」

悠斗（やっぱり、すごいな...。僕も見習わないと...）

誠「この部屋から見ていこうかな。ここだけ引き戸になっているし...。」

悠斗「あっ、うん。」

【相沢悠斗side】

誠がガラガラっと戸を開ける。

悠斗「ここは教室...。なんでここにわざわざ教室があるんだろう。」

悠斗（あっ、黒板に何か書いてある!何だろう?）

誠「『お前達は本当の自分に気付いているか?』...やっぱりこれはただのゲームじゃなさそうだね。参加者にGMが何らかの復讐をしているみたいだけど、目的が分からないな...。」

悠斗「本当の...自分...?どういう意味なんだろう...?」

誠「悠斗君、見てこれ。」

悠斗は誠が見ている物を見た。

悠斗「机の上に花瓶...。しかも、机に落書き...。」

悠斗（イジメか...昔のことを思い出したな...。）

誠「...。」

誠「あっ。引き出しに何か入ってるみたいだね。」

誠が引き出しから一枚の紙を取り出した。

『大地君へ』
『大地君が死んでしまってクラス一同悲しいです。』
『今日は大地君が死んだ記念パーティをしたいと思います。』
『クラス一同』

悠斗「これはひどい寄せ書きだね。でも一体なんなんだ。」

誠「さすがにわざわざ丁寧においてあるんだから意図はあるみたいだけどね。」

【相沢悠斗side】

悠斗は小学生の頃のことを思い出した。

悠斗（大地君か...。そういえばあの時の彼もだいちくんだったな...。いや、でもこの教室は中学校の実験道具とか置いてあるし...。こんな状況だから考え過ぎたのだろう。）

誠「悠斗君、何か気付いたことがある?」

悠斗「..いや、なんか懐かしいなって思ってただけだよ。この教室も調べ終えたし、さっきまでいた2階の踊り場にもどろうか。」

誠「そうだね。もしかしたら参加者の中に“大地”っていう名の人物を知ってる人がいるかもしれないからね。」

誠「...。」

　————————————————————————————————————————　

悠斗と誠が踊り場に来た時には既に他の皆が集まっていた。

誠「遅れてすまない。とりあえず、何を見つけたか報告し合おう。」

遥「調理室にはアイツが言ってた通り、食料と水も揃ってた。シャワー室も特に出られそうな場所がなかった。」

未来「出られそうなドアとか窓は全然なーし。」

杏里「医療室もあったけど、シーツがたくさんあっただけ...。」

信夫「何のためにあるのか謎だがな。」

謙司「図書館には本がたくさんあるくらいで特に役に立ちそうな物はなかったです。」

神流「し、しばらくは退屈はしなさそうですね...。」

拓也「2階にはそれぞれの部屋があったぜ。勿論自分の部屋にしか入っていないぜ。」

京子「それと、部屋の前に名前が書いてあったわ。まぁ、報告することはそのくらいかしら?」

誠「俺たちが見たところは1つはフリースペースみたいで、もう１つは教室になってました。」

悠斗「ただ、黒板に意味の分からないメッセージが書かれてて...」

　————————————————————————————————————————

拓也「...本当の自分?どういう意味だ?」

拓也が黒板を指差しながら言う。

信夫「脱出の手がかりか?」

そのとき遥がさっきの寄せ書きに気付いた。

遥「なんだ、これは?」

遥「大地...?」

謙司「この中に“大地”なんて人はいないですよね?」

京子「イタズラだとしたら本当に悪質ね。」

未来「...。」

神流「ど、どうかしたの?未来さん...?」

未来「な、っなんでもないし!!それより、そこに落ちてある名簿なんだ?」

【相沢悠斗side】

拓也「○△塾?なんで塾の名簿がこんなところに?」

謙司「○△塾!!ちょっと、見せてください!!」

謙司が拓也から慌ててその名簿受け取る。

謙司「これは、昔僕が勤めていた塾の生徒の名簿じゃないか...!!」

誠「あれ?その名簿の紙と板の間に別の紙が何枚かあるね。ちょっと貸して。」

誠が数枚の紙を取り出す。

拓也「っ!?ちょっと待て、それは俺が以前担当した事件の資料だ...。それを持っている人間は俺以外にいないはずだが...。」

誠「...。」

杏里「イタズラにしては手が込んでいるわね...」

神流「本当に人狼ゲームをするってことですか!?」

信夫「現状脱出できそうでもないし、助けも呼ぶ方法もない。アイツの言うことをおとなしく聞いとけばいつかは助けがくるはずだ。」

誠「俺は俺なりにこの事件の真相を探りたい。だから、１人ずつ話を聞かせてほしい。そうすれば脱出できるかもしれないしな。ただ、単独行動は危険だから悠斗君にも共に真相をさぐってくれたら嬉しいな。」

悠斗「!!もちろん、僕でいいなら。」

誠「じゃ、決定ってことで。」

遥「私は単独で行動させてもらう。」

未来「なんでだよ!皆と一緒にいたほうが安全だろ?」

遥「信用できない奴と一緒にいるほうが危険だ。この参加者の中にもGMの内通者がいるかもしれない。私は自分の身は自分で守る。」

遥は自分の部屋に戻っていった。

悠斗（遥さんは近寄りがたい印象だな...。）

謙司「僕ももう少し探索を続けてみるよ。」

京子「え!じゃあ皆バラバラで行動する感じですか...!?」

拓也「まぁ、あの女が言ってたことも一理あるしな。感じ悪いけど。」

残ったのは僕たちと京子さんと神流さんだった。

神流「わ、わたしはあなたと一緒にいようかしら...」

京子「えっ」

神流「大丈夫、私はGMの内通者とかじゃないから...」

神流は相変わらずの暗い表情で京子に伝える。

京子「え、えっと〜、二人きりは少し怖いな〜なんて...」

神流「えっ...」

結局僕たち以外皆バラバラに過ごすことになった。

【相沢悠斗side】

悠斗は誠に疑問に思っていたことを尋ねた。

悠斗「にしても、なんで僕を選んだんですか?刑事の信夫さんとかのほうが良かったんじゃないですか?」

誠「あ〜、それは君に聞きたいことがあったから、かな?」

悠斗「聞きたいこと?」

悠斗には全く心当たりがなかった。

誠「さっき教室で例の寄せ書きを見たとき、何かに気付いてたよね?」

悠斗（...驚いた、まさか出会って間もないのにそこまで感情を読まれるとは...）

悠斗「いや、この事件とはおそらく関係ないんですけど、僕が小学生だったとき、“きじまだいち”っていう同級生がいたんです。割と仲良かったんで思い出しただけですけどね。ただ、さっきの寄せ書きが置かれていた机には“板倉大地”って書いてあったんで関係ないと思いますよ。」

誠「板倉大地ね...。ちなみにきじまだいち君は今どうしているか知ってる?」

悠斗「いや、中学に上がった時転校してしまったからその後のことは...。」

誠「そうか...。答えてくれてありがとね。また思い出したことがあったらすぐに教えてね。」

悠斗「...分かりました。」

誠「それじゃ、まずは謙司さんのところに聞き取りしにいこう。」

そういって誠さんと共に謙司さんの部屋に向かった。

　————————————————————————————————————————

謙司「それで、聞きたいことって何ですか?」

誠「さっきあなたが以前働いていた塾の生徒の名簿が出てきましたよね?その中に板倉大地っていう名の生徒がいましたけど、どんな生徒だったんですか?」

謙司「えっ...あぁ、正直もう何年も前だからあんまり覚えてないかな...。」

誠「では聞かせてもらいますけど、イジメとかってありませんでしたか?」

悠斗「!?」

謙司「なっなんでそれを...!!」

誠「その時あなたはどうしていたんですか?」

謙司「具体的に誰がイジメていたかとかは知らなかったし、特に何もしなかったです...。生徒同士の問題は生徒に解決させたほうがいいと思ったんだ。」

誠「つまり、見て見ぬ振りをしたということでいいんですね?」

謙司「...えぇ。だったら何なんですか?ここからの脱出と今の話題関係ないですよね?」

誠「はい、もういいです。質問に答えてくださりありがとうございました。」

そう言い、僕たちは部屋の外に出て行った。

【相沢悠斗side】

僕たちは立花未来さんに話を聞きにいっていた。

未来「はぁ?きじまだいち?誰だよ。ソイツ。」

誠「ですが、板倉大地のことは良く知ってますよね?」

未来「..そうだけど...。元同級生だったからな。」

誠「二人は交流があったんですか？」

未来「アイツは暗い奴だったよ。中1の頃はまぁまぁ仲良かったけど中2になった時から全く話さないようになったな。」

誠「なるほど...。ちなみに板倉さんとは何故話さなくなったのですか?」

未来「特に理由はないよ。ワタシもしたいことあるから、もういいだろ。じゃあな。」

そういい残しドアを閉められてしまった。

悠斗「何か分かったんですか?」

誠「まぁね...。でもまだまだ、謎が多いからなぁ...。皆が嘘をつかないでくれると一番助かるんだけど。」

誠「さぁ、次は拓也さんに話を聞きにいこうかな。」

誠さんは拓也さんの部屋に向かって歩き出す。悠斗もあとを追いかける。

悠斗「ところで、誠さんは人狼ゲームのルールを知っているんですか?」

誠「まぁね。何回かしたことがあるよ。そこまでマニアックじゃないけどね。」

誠「悠斗君も人狼ゲームの経験はあるみたいだね。」

悠斗「僕もそんなにしたことはないけど、ルールとかは分かりますよ。」

そんな雑談をしながら拓也さんの部屋にたどり着いた。

【相沢悠斗side】

誠「さっきの資料、良かったら見せてくれませんか?」

拓也「あぁ、いいぜ。...そういえば、“4年前に起こった事件”ばかりだったな。その資料。」

誠「4年前ね...。」

誠は資料を漁っている。しばらくして１つの事件に目をつけた。

誠「!!拓也さん、この事件のとき誰の弁護士についたんですか?」

拓也「あぁ...それは、“風見さん”のときのだね。警察はその風見さんを犯人だと疑ってたんだが、俺は風見さんは冤罪と信じていたんだが、負けてしまってね...。」

誠「確かその事件、後に真犯人が名乗り出たんですよね。」

拓也「あぁ、その事件のことは本当に申し訳ないことをしたよ...。」

誠「なるほどね...。ありがとう、拓也さん。」

そういって資料を拓也さんに返した。

悠斗（さっき誠さんが見ていた事件に何か関係があるのだろうか...。）

そのときスピーカーからアナウンスが流れた。

GM「人狼ゲームの会議の時間は午後7時50分からになります。5分前になったので会議室（最初の部屋）に集まってね☆」

悠斗「本当にするのかな...。人狼ゲーム...。」

誠「とりあえず、会議室に向かおうか。」

悠斗（このゲームは必ず“処刑”と”襲撃”がある。絶対に誰かが犠牲にならないといけないのか...。）

この先何が待ち受けているのか今の僕たちは知る由もなかった...。

【相沢悠斗side】

—会議室—

GM「おっ!時間通り皆集まってくれたんだね☆やる気満々ってことでいいのかな?」

信夫「しかたなく集まっているだけだ!!なんせ、自分の命がかかっているんだからな。」

GM「そこまで理解しているなら今日誰かが犠牲にならないといけないことも分かっているよね?」

その言葉に皆が黙る。

GM「まぁ、いいや。君たちに拒否権はないのだからな。」

GM「さぁ、雑談もここまでにしようかな。“待ちくたびれている人達”もいるからね☆」

悠斗（待ちくたびれている人たち?誰のことだ?）

GM「1日目の朝がやってきました!この中に恐ろしい狼が１人潜んでいるようです。会議の時間で疑わしい人物を話し合い、１人を処刑してください。会議の時間は5分です。その後の投票時間は1分です。それでは、会議始め!」

【相沢悠斗side】

悠斗（最初に喋り始めるのは勇気がいる...。誰か進行をしてくれないかな...。）

杏里「一般的な人狼ゲームだと、初日は占い師が名乗り出るわよね。」

未来「そうだな!今、名乗り出ておけば初日に処刑されることもないし、人狼による襲撃も狩人が守ってくれるからな!」

杏里「占い師の方は名乗り出てほしいわ。」

悠斗（え!?二人は狂人村のルールを知ってるはず...。なら、なんで...?）

自分が占い師だと名乗り出る者はいない...。

悠斗「今の発言、違いますよね?」

悠斗「確かに普通の人狼ゲームなら東城さんや立花さんの言ってたことは正しいです。」

悠斗「でもこの村は狂人村なので、この中には人狼陣営の人数のほうが多いので、処刑の対象になりますよね?」

杏里「そうね。今のは狂人として、占い師をあぶり出そうとした作戦よ。」

杏里「その作戦を邪魔した相沢君、あなたは占い師を守る狩人の可能性が高いわ!」

悠斗「..そう言うと思ってたよ、だからあえて占い師が出てくるか様子を見てから言ったんだ。本当に二人が勘違いしていたらいけないからね。」

未来「一応信じてもいいんじゃねーの?あっ、ワタシも狂人だからな!」

悠斗（ふぅ...。なんとか誤摩化せたみたいだ...。）

遥「もう、だまし合いは始まっているのか。」

信夫「だったら、誰がこの話し合いを進めるんだ?」

悠斗「人狼ですよ。この場の決定権は人狼が握っていると言っても過言ではないんですよ。」

悠斗（信夫さんはおそらく狂人だ。なら彼に狂人に少しでも信用してもらわないと!）

未来「で、誰か人狼だって言う奴いねーの?」

杏里「じゃあ、私がカウントダウンをとるので、0になったら人狼の人は挙手をしてください。」

杏里「3　2　1!!」

誰かが手を挙げた気配があった。周りを見ると手を挙げていたのは誠さんと拓也さんだった。

【相沢悠斗side】

神流「人狼が二人...。」

謙司「つまり...どちらかは偽物ってことですよね...。」

京子「それなら自称人狼のどちらかを処刑すればいいんじゃないの?」

悠斗「それは駄目ですよ!!もし本物の人狼が処刑されたら狂人は全員負けてしまいます!!」

拓也「なんにせよ、俺が本物。そこの大学生探偵が偽物だろ。」

誠「俺が本物だから、拓也さんは予言者かあるいは逃亡者か、もしくは狂人だったりして?」

拓也「ここでは人狼が決定権を持っている...。イイコト思いついた。」

拓也「今日の処刑は彼女にしてよ。」

拓也は東城杏里を指差していった。

杏里「え?何でよ!!私は狂人よ!」

拓也「君、人狼ゲーム得意そうじゃん。だったらもし市民陣営だった時に嫌だなって。今日の襲撃はこの子に投票しなかった人から選ぶから。」

拓也は悪い顔で言った。さっきまでの穏やかそうな表情から一変して態度を変えた。

誠「..なるほど。そういう考え方もあるのか。なら、俺は立花さんかな。」

未来「ふざけんなよ!!ワタシは狂人!アンタ偽物だろ!?」

誠「立花さんも人狼ゲームに慣れていたのに、投票では選ばなかったから、拓也さんが市民陣営なら彼女も市民陣営かなって思ったから。」

信夫「ここでは人狼の言うことは絶対ってことかよ。」

杏里「私たちが人狼にひれ伏せっていうこと何でしょ。そう言う考え方、最低!!」

拓也「なんといおうと、人狼に従わないといけないことは変わらないぜ?」

神流「あっ!もう時間だ..。」

杏里「私は狂人だから皆の役に立てるわ!!」

未来「ワタシだって狂人だから、人狼を守るよ!!」

遥「だが、このゲーム人狼が勝つなら生き残れるのは人狼と1人の狂人のみだ。つまり、その主張は無意味だ。」

杏里「そんな...。お願い!!私を生かして!!」

未来「頼む...。ワタシは本当に狂人なんだ!」

GM「制限時間になりました。皆さん話し合いをやめてください。それでは投票時間を1分設けます。人狼と疑わしい人物を１人選んでください。」

【相沢悠斗side】

悠斗（本当に処刑が行われたら...。どちらに投票するべきだろう。）

悠斗（出来るなら、票が少ないほうに投票したい...。間接的にでも誰かを殺すのは嫌だ...。）

GM「それではカウントをとるので、一斉に誰か1人を指差してください。」

GM「5、4、3、2、1!!」

悠斗は東城さんを指差した。周りを見ると...立花さんに指差していたのは誠さんと謙司さんと信夫さんと上野さん。一方、東條さんに指差していたのは拓也さんと時任さんと小野さんと僕。

つまり...立花さんが4票。東條さんが4票。

GM「東城杏里さんと立花未来さんが同じ票数になりましたので、1分間会議を設け再度投票に移りたいと思います。」

GM「いや〜本当にぞくぞくするね☆それでは話し合いを始めてください。」

>>28
訂正です!

立花さんに指差していたのは東條さんと誠さんと謙司さんと信夫さんと上野さん。一方、東條さんに指差していたのは立花さんと拓也さんと時任さんと小野さんと僕。

つまり...立花さんが5票。東條さんが5票。

に訂正します。今後も誤字脱字があるかもしれません。

【相沢悠斗side】

杏里「なんで、私なの!?」

遥「なんとかこの場の主導権を握ろうとしていた市民陣営にしか見えなかったな。それに喋り過ぎだ。」

杏里「だから、私は本当に狂人なんだってば!!それに誰も話し始めないから私が話し始めただけでしょ!?」

杏里は死に直面して感情的になっているようだ。

未来「私に入れた奴等はどういう理由なんだよ!」

信夫「俺は東城さんより立花さんのほうが冷静に感じたからだ。」

杏里「そうよ!きっと彼女は市民陣営で市民陣営は自分に投票しないから処刑されることはないって思っているんだわ!」

遥「その論でいくと、杏里さんに投票した人物のなかの5分の3人が市民側ってことか?それはないだろ。それに、今の会議だけで市民陣営がお互いに味方だなんて把握できないだろ。」

悠斗「このままだと、またさっきの投票結果と同じになってしまいますよ!」

神流「も、もう、時間が...!!」

GM「は〜い☆時間切れ!あぁ、ひどいな〜。醜いなぁ〜。」

GM「それでは決選投票に移ります。」

杏里「私を信じてよ!!」

未来「私が狂人!!」

悠斗（この投票でどちらかが確実に死ぬ...!どうする...どうすれば...!!）

GM「5、4、3、2、1!!」

立花さんに指を指したのは誠さんと信夫さんと謙司さん。他の5人は東條さんに指を指していた。

未来「ッ助かった...。」

未来は安心し、椅子に座り込んだ。

杏里「嘘だ...嘘だ...!嫌だ!死にたくない!!何で私が死なないと駄目なの!?」

GM「ということで、初日に処刑されるのは東城杏里さんに決定しました。」

GMが杏里に向かって歩いていく。

杏里「嫌!近づかないで!!」

杏里は会議室の出口に向かって走り出す。

が、ドア付近で突然倒れてしまった。

GM「ったく、手間をかけさせんなよ...。」

GMが例のスイッチ（最初に持っていたスイッチ）を押していた。

そのままGMは杏里をどこかに連れて行ってしまった。

【相沢悠斗side】

GM「これで一日目の会議は終了です。」

GM「いや〜、思った以上に醜いね〜。ゾクゾクしちゃったな。」

神流「ほ、本当に死んだの?」

信夫「いや、アイツはあの鍵のかかった部屋に東城さんを連れて行っただけだ。まだ、死んだと確定はしてない...。」

GM「それはどうかな?まぁ、信じないのならそれでも構わないけどね〜☆」

GM「それでは、良き人狼ライフを!二日目の朝にまた会いましょう。」

GM「まぁ、もう会えない人もいるかもしれないけどな。」

そう言い残し、GMは杏里を連れ去った部屋に戻っていった。

拓也の引きつった笑い声が部屋中に響いた。

拓也「ハハハッ!やったじゃねぇか。」

拓也「まるで王様じゃねぇか。」

拓也が恍惚とした表情で言う。

悠斗は拓也に抗議の声をあげようとした。

だが、声が喉につかえて出てこない。

それは他の面々も同じで何も反応が出来なかった。

この異様な空気の中で悠斗は悟った。

悠斗（あぁ...。本当にリアル人狼ゲームが始まってしまった...。）

【相沢悠斗side】

シャワーは浴びなかった。時間がないし、なによりその気になれなかった。

だが、自分の部屋にあったジャージには着替え、歯も磨いた。

ふと、テレビ画面が目に入った。電源は既に入っていた。

名前と部屋番号のリスト。

しかし、杏里の名前と部屋番号にはバツ印がつけられている。

悠斗「だんだん、×が増えていくんだ...。」

悠斗は自分の名前に×がつく様を想像した。

いやだ、死にたくない。死にたくない。

息苦しさと同時に涙がじわりとにじんできた。

悠斗（これは僕への今までの罰なのかもしれない...。）

それでもゲームは続いていく。終わることはないんだ...。

椅子に座り、リモコンを手に取る。

狩人として、僕は誰を守るべきか。

毎晩上手く守ることが出来れば、夜の犠牲者はでることはない。

だが、それだと市民陣営は勝てないかもしれない。仮に『人狼に襲撃先をあらかじめ宣言して

もらい、狩人がそこを守る』としても誰か裏切る者がでてくるだろう。

なにせ、賞金は一億円と自分の命だ。

そもそも、あの拓也がそんな提案を受け入れるはずがない。

そんな合意が成立したら、彼は王様ではなくなってしまう。

悠斗「あぁ、誰を守ればいい...。」

【相沢悠斗side】

出来ることなら自分を守りたい...。だがそうすると市民陣営が勝てないかもしれない。

拓也か誠。

どちらが人狼なのか。占い師なのか...。

どちらが人狼らしいかと言われれば、拓也のほうだ。

あの傍若無人な態度は実際に人狼だからこそ得られるものだろう。

だが、そう思わせることが目的で実際は占い師なのかもしれない。

分からない...。

どちらが味方であってほしいか、という点だったらどうだろう。

拓也のあの態度が演技だとしたらかなり心強い。

ただ、あれは心の底から笑っている気がした。

あれが演技ではなく素の自分だとしたら、仲間であってほしくない。

悠斗はためらいつつも、誠の部屋番号を押した。

彼が占い師であってほしい。

その場合、絶対に死なないでほしいという願いをこめて。

画面が切り替わり、今押した番号だけが画面中央に表示された。

それが消え、また名前と部屋番号のリストがパッと広がった。

【相沢悠斗side】

いつベッドへ移動して、毛布に寝転がったのかまるで記憶がなかった。

突如轟音が鳴り響いた。いや、轟音ではない、クラッシック音楽が廊下で鳴り響いている。

反射的に部屋の置き時計に目をやった。午前0時。人狼が動き出す時間だ。

ベッドから降り、いつの間にか脱いでいた靴を履いた。

ドアに近づき、耳を当ててみるが人狼の足音は音楽でかき消されている。

だが、人狼は確実に今誰を襲撃するか選んでいるはずだ。

胸が締めつけられた。心拍数が急激にあがった。

パニックに襲われる。酸素が足りない気がした。

ドアの前からはなれた。部屋の奥に駆け寄り、洗面台にしがみつく。

吐き気をおぼえたはずなのに何も出てこなかった。

思わず涙がこぼれ落ちる。身体に力が入らない。

悠斗は洗面台に土下座するような形でしゃがみ込んだ。

悠斗（だいちくんもこんな気持ちだったのかな...。）

悠斗（僕はなんて愚かだったのだろう...。本当に醜い。）

悠斗（僕は本物の狂人だ...。）

悠斗の泣き声は美しい演奏によってかき消された。

【相沢悠斗side】

また、知らないうちに移動していた。

椅子に腰をかけ机に突っ伏し、そのまま意識を失っていた。

まるで夢遊病にかかった気分だ。

ふと窓の外を見ると、白みはじめている。

視界の隅に見える置き時計は午前7時2分を表示していた。

自分が生きていることに安堵し、ホッと息を吐く。

ホッとしたのも束の間、ハッと顔を上げた。

慌ててテレビに電源をつける。

並んだ名前を確かめていく。いや、その前に数だ。何人生きている?

9人。杏里が抜けたあと誰も抜けていない。

昨晩人狼は襲撃に失敗したのだ。

悠斗は誠を守っていた。

誠は人狼に狙われたということ。

つまり、一ノ瀬誠が占い師なのだ。

訂正です！
>>35の前に<<36を読んでください。
それでは!ここから本編です! ↓　↓　↓

【???side】

GM「改めまして、こんばんは☆視聴者の諸君。」

GM「君たちにはまだちゃんと自己紹介していなかったね。」

GM「僕はこの人狼ゲームのゲームマスター。モニター越しの挨拶で申し訳ないね。」

GM「さて、最初の会議はいかがだったかな?」

GM「なかなか、面白い展開になっているだろう?」

GM「是非、これを観戦している君たちの意見が聞きたい。」

GM「え?どうやって伝えろって?」

GM「君たちには便利なコメントという性能があるだろう?」

GM「おっと、コメ稼ぎ乙だなんて言わないでね?」

GM「なになに?警察がこの撮影場所を血眼になって探してるって?」

GM「大丈夫♪絶対にゲームは“最後まで続ける”から☆」

GM「それに、君たちはただ視聴しているだけなのかもしれないけど、僕にとってそれは非常に

喜ばしいことなんだよ?」

GM「僕１人が彼らのゲームを視聴していても“意味がない”しね。」

GM「おっと、もう時間のようだ。視聴者の方々、それに警察の方々も、そこで見ているといい

よ。」

GM「誰が味方か敵か。嘘か真か。このあともリアル人狼ゲームをよろしくね☆」

GM「以上!ゲームマスターでした!」

【相沢悠斗side】

誠さんが占い師。そして拓也さんが人狼。

とてつもなく嬉しいが、これを表に出してはいけない...。

狂人のフリをして悔しがらないといけない。

まどろこしい気分だ。じれったすぎる。

そんな思いを胸に秘め、僕がやるべきことを考えた。

ルールは役職カードを見せてはいけないってある。

逆に言えば、自分の口からは伝えても良いということだ。

それに加え、会議中以外に役職をカミングアウトしてはいけないなんてルールはない。

タイミングを見て、彼に伝えないといけない。

市民陣営が連携出来ないとおそらく勝つことができない...!

そんなことを考えていたその時だった。

ああああああああああああ!!

誰かの悲鳴が響き渡った。慌てて部屋を出る。

廊下のドアが開けっ放しになっていた。悲鳴があったのはおそらく図書室だった。

図書室...。一体何が...

そこには信夫がナニカにむかって叫んでいた。

信夫「杏里さん！しっかりしろ!杏里さん!」

未来「うぇっぷ、ヒドい...。」

誠「直視するな!立花さんや時任さんそれに小野さんは部屋に戻って!!」

遥「いや...私は大丈夫だ...。それよりも医療室にあったシーツ、誰でもいいから早く持ってこ

い!!」

悠斗「あ、杏里さん...？杏里さん!!」

【相沢悠斗side】

信夫「とりあえず、シーツを覆いかぶせたが。」

神流「うぅ...。すごく臭い。」

信夫「見る限り噛み殺されたってところか。」

京子「本当に処刑されたってことね...。」

拓也「...ハハハ!!!最高じゃん!全て俺の思い通りだ...!」

拓也が腹を抱えて笑い出した。

悠斗は昨日の再投票のことを思い出す。

もしかしたら立花さんに投票していれば結末は違ったかもしれないと思うと罪悪感が背筋を襲

う。

未来「うぇ...。」

信夫「とにかく、一旦ここから離れよう。ここにいても気分が悪くなる一方だ。」

誠「...!この東城さんの足の跡は...」

遥「どうかしたか?大学生探偵?」

誠「これを見てくれ。」

遥「...あまりに残忍だな。」

すみません!投稿が遅れました汗
設定を忘れかけているのでおかしなところがあるかもだけど、寛大な心で読んでくれたら嬉しいです!もちろん、アドバイスや考察も大歓迎です!

【一ノ瀬誠side】

誠は東城さんの足に拳銃かなにかで撃たれた後を見つけた。おそらくだが、逃げようとした東

城さんの足に弾を撃ち込み、逃げれないようにしてから人狼かGMにナイフで切り刻まれたのだ

ろう。

遥「......。」

誠（小野さんはよく、分からないな...。最初は素っ気ない態度だったがさっきは立花さんたちの

ためにシーツを持ってこさせていた...。自分のためだけならその場を離れればいいのにも関わら

ず...。それにあまりに冷静だ...。目の前で昨日まで喋っていた人が死んだって言うのに...。彼女

には警戒が必要だな。味方なら心強いんだがな。）

【相沢悠斗side】

悠斗（本当に処刑も襲撃も行われるなんて...。いや、分かってはいたが、納得なんてしたくなか

っただけだ。この現実から目を背けても仕方がないんだ...。）

さっきの死体は間違いなく“杏里さん本人”だった...。

悠斗（思い出すな...。始まってしまったことは今さらどうこうすることもできないんだ。

それは僕が一番分かっているんだ...。）

コンコン!!

軽くドアを叩かれる。誰だろう。

ドアを開ける。

誠「こんなときにすまない...。今大丈夫?」

悠斗「!えっあっはい。廊下で話すのもあれなんで僕の部屋に入ってください。」

悠斗は誠を招き入れる。

悠斗（昨日は僕がこの人を守ったんだ...。人狼から守ったんだ...。まさか、彼のほうから僕に用

があるとは思ってなかったが好都合だ。だが、何の用なんだろう?）

誠「俺は人狼だよ?俺が言うのもあれだけど、部屋に招き入れちゃって大丈夫?」

悠斗「その前に僕の話を聞いてくれませんか？」

誠「いいけど...。もしかして、何でもしますから殺さないでくださいみたいなこと?」

誠は意地が悪そうに悠斗に言い放った。

悠斗「思い切って言います。」

...そう宣言したが、なかなかふんぎりがつかない。

もしも、GMのミスだったら?誠が本物の人狼だったら?あるいは嘘をついている狂人だったら？

そうだ、その可能性はゼロでない!なぜ、そんなことに気付かなかったのだろう...。

心臓が飛び出そうになる。

だが、もう引き返せない。彼は話の続きを期待する目で見ている。

【相沢悠斗side】

悠斗は深く息を吸う。

後戻りは無理なんだ。進むしかない。

仮に彼が狂人なら、本物の占い師は見つけれない可能性は高い。どのみち勝てないんだ。

それなら、今勇気を出して賭けに出るべきだ。

悠斗「僕が...僕が昨日、誠さんを守りました。」

声が、手が、震えてしまう。

それでも、これが真実であると伝えるためまっすぐ目を覗きこんだ。

誠「...なるほどね。俺が狂人だってことは考えなかったの?」

悠斗「そうだとしても、市民陣営が勝つチャンスは今しかないと思って来ました。」

誠「なるほどね...。どうやら嘘はついてないみたいだね。」

誠「俺は君の予想通り、占い師だ。」

よかった。

その場に崩れ落ちそうになった。

これで、僕たちが生き残れる可能性がでてきた。

誠「ありがとう。勇気を出してくれて。守ってくれて。」

誠「確認だけど、君は狩人なんだよね?」

悠斗「はい。僕に守られた以上誠さんが占い師か狂人なので。そうなると、拓也さんが人

狼。」

誠「う〜ん...。君の推理は半分正解。半分は不正解。」

悠斗「えっ!?」

誠「昨晩に拓也さんが人狼かどうかリモコンをテレビに向けて占ったんだ。」

占い師の能力の使用方法だ。狩人とほぼ同じ。ということは、誠は本物の予言者だと信じてい

いだろう。

誠「拓也さんは人狼ではなかったんだ。」

悠斗「えぇ?それなら、逃亡者か狂人ってことですか?」

誠「たぶんね。それに加え人狼が潜伏している理由も分からないけどね。」

誠「ただ、逃亡者が人狼と騙るメリットはないと思うよ。」

誠「逃亡者は狩人に護衛される必要はないからね。もちろん、可能性がゼロってわけではない

けどね。」

悠斗「じゃあ、拓也さんはほぼ狂人ってことでいいんですよね?」

誠「あと、人狼が潜伏している理由は分からないな。何か策略があるのか、もしくはルールが

まだちゃんと把握出来ていないのか...。」

悠斗「そういえば、誠さんは僕に何の用があったんですか?」

【相沢悠斗side】

誠「あぁ、実はこのゲームについて真相を掴めそうなんだ。」

悠斗「えっ!?本当ですか!!」

誠「だが、まだ決定打がないんだ。だから、俺と再び事情聴取をしてほしいんだ。」

悠斗「いいですけど、誰に話を聞くんですか?」

誠「まずは、小野さんだよ。」

　————————————————————————————————————————　

遥「なんの用だ?」

誠「聞きたいんだけど、過去に小野さんは何か事件に巻き込まれたことってある?」

遥「ないけど。」

誠「俺が探偵って言うのはなんで知ってたの?」

遥「あぁ、それは事件とかについてはよく調べてたからな。その時に名前を見たことがあっ

たから。」

誠「そういえば、小野さんパソコン持ってたよね?」

遥「残念ながら昨日も言った通り電波は繋がらないぞ。」

誠「遥さんは普段からパソコン使ってるんだね。」

遥「まぁな。...話はそれだけか?」

誠「あぁ。ありがとな。」

悠斗も誠に続き歩いていった。

悠斗には今の会話にどんな意味があるのか分からなかった。

【相沢悠斗side】

次に向かったのは京子さんのところだ。

京子「昔勤めていた会社?」

誠「えぇ、もしかして“風見グループ”で働いていませんでした?」

京子「そうだけど、なんでそのことを?」

誠「それは、後ほどお答えします。この事件の真相が分かったら皆さんにお話ししようと思う

ので。」

悠斗（もう、事件の真相に辿り着きそうなのか...!）

京子「本当?早くこんな場所から出て行きたいわ。」

京子「でも、いいの?あなたは人狼なんでしょ?だったらまだここにいたほうが人狼の権限を楽

しめるんじゃない?」

誠「まぁ、そうですけど。これでも一応探偵なのでなるべく人を殺したくはありませんか

ら。それに、あなた達狂人もできるならゲームを中断させたいでしょう?」

京子「そうね。だったら頑張ってね。大学生探偵君。」

【相沢悠斗side】

次に話を聞きに行ったのは信夫さんだ。

彼は食堂にいた。

誠「信夫さん。今食べながらでいいんで、質問に答えてくれませんか?」

信夫「なんだ?この事件について分かったことでもあるのか?」

誠「はい。勿論あなた方が嘘偽りなく話していただければですけどね。」

信夫「だが、仮に事件の真相が分かってもここから脱出することはできない...。そうだろう?」

悠斗「でも!ここで何もしないわけにもいかないでしょう?」

信夫「まぁ、探偵ごっこをしたいならすればいいさ。」

悠斗（た、探偵ごっこ...!僕たちは本気で皆で脱出しようと思っているのに!!）

誠「えぇ...。なんと言ってもらってもかまいません。俺たちがすることは何一つ変わりませんか

ら。」と、少し怒気をはらんだ声で告げた。それに対し、彼も少々怒ったようだった。だが、

そんなことを気にもせず、彼は質問をする。

誠「信夫さんはいつから刑事だったんですか?」

信夫「そうだな...。大体8年だな。」

誠「4年前、大きな事件に関わらなかったですか?」

信夫「...どうだろうな。事件なんて毎日起こるからいちいち覚えてないな。」

誠「それなら、風見さんのことも覚えてないですか?」

信夫「!!...あぁ...あの人のことは覚えているよ。もしかして今回の事件は“あのときの事件”に関わ

っているのか!?」

誠「いや、まだ断定はできませんね。事実、何人かあの事件とは関わりがない人間もいるよう

ですし。」

悠斗「あの、さっきから二人が話しているあの事件って何ですか?」

信夫「4年前、とある女性が殺害された事件があったんだ。そのときはよくニュースで出ていた

から君も知ってるんじゃないか?」

信夫「俺もその事件の担当だったんだ。だが、俺たち警察は被害者の夫を犯人とし逮捕したん

だ。その夫は最後まで罪を認めなかった。その被害者と夫の間には双子の子供がいて、裁判の

ときとかも必死に無実を訴えていたが子供のいうことなんて信用しなかったんだ。」

信夫「そんな子供達の姿をみて真犯人は罪の意識を感じ自殺してしまった。だが、その自殺が

刑務所に連絡される前に死刑が執行されてしまった...。その人物こそが、風見さんだ。」

【一ノ瀬誠side】

おかしい。何かがひっかかる。信夫さんの話だと、恨まれるのは信夫さん個人ではなくあの事

件に関わった警察関係の人全員だ。それに加え、小野遥があの事件との関係性が分からない...

悠斗「...誠さん!誠さん!」

隣から聞こえてきた声にハッとし、我に返る。

悠斗「大丈夫ですか?」

誠「あぁ、ごめん。少し考え事をしていただけ。最後は時任さんだね。」

悠斗「あの人は警戒心が強そうだから、話を聞かせてくれるかな...。」

誠「大丈夫だよ。皆一早くこんなところから出たいだろうし。協力してくれると思うけど

ね。」

まぁ、今さっき信夫さんが非協力的ではあったが気にしないでおこう。

悠斗「今までの話だと、ここにいる参加者はGMの復讐相手なんですよね?」

誠は頷く。

悠斗「だったらおかしくありませんか?僕たちのことを憎んでいるのなら殺害すればよかったで

すよね。なんで僕たちに人狼ゲームをさせるんだろう...。」

誠（!!そうか...!!分かったぞ。犯人の目的が...!!）

誠（こう考えたら、全ての謎が解けるかもしれない。早速時任さんに話を聞かないと!!）

へったくそだなあ

【相沢悠斗side】

誠さんと共に会議室に向かっていた。

誠「人狼である俺と行動を共にしていると怪しまれるから俺は少し時間を空けてから向かうか

らよろしくな。」

誠が小声で伝えてきた。

悠斗「分かりました。」

会議室に繋がるドアを開けた。

そこには信じられない光景が広がっていた。

拓也が椅子に座ってふんぞり返っている。その肩を謙司が揉んでいる。

その口に京子がパンをちぎって運んでいる。

僕はあまりにもその光景に信じられなさすぎてしばらく立ちすくしていた。

誠「それはないでしょ。」

誠の声に意識が浮上する。

誠は拓也に非難めいた視線を投げかける。

誠「そこまでする必要、本物の人狼だったらないだろう?」

拓也「何?文句ある?」

拓也「おい、そこの女。そいつ殴って。」

彼は神流と目を合わせ、誠のほうに顎をしゃくった。

神流は誠のほうに足を踏み出す。

誠は怯むことなく、神流の目をまっすぐ見つめかえした。

誠「やめてください。」

言葉使いこそ丁寧だが、言葉に重みがある言い方だ。

神流は足を止め、拓也のほうへ振り向いた。

>>46

すみません...。具体的に教えてくださると幸いです。

クソつまらん！

>>49

分かりました。でしたら、この小説を読まないことをお勧めします。
以降に多様なコメントが続いた場合、無視をするという処置にさせていただきます。
もともと、自己満足用で初めて書いてみた作品なので下手糞なのは分かっています。